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2023年10月の記事一覧

【詞】比喩じゃない

【詞】比喩じゃない

その僅かに比喩じゃない波打ち際で僕たちは
何を語って、何を感じて、
海に見とれていたのだろう
幸せというのは確かなもので
これからだってそう

夕日の幕が下りるその波打ち際で僕たちは
何かを語って、何かを感じて、
海をながめていたのだろう
水平線に霞むくらい羽ばたく鳥も
これからだってそう

伝えたいことは、脈絡は、
ずっとずっと比喩の中で
気付いてほしい 気付いてほしくない 
果たしてどっちなの

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【詞】"一人"がテーマ

一人はいやだ
そこで寂しい空気の塵を掴もうとした
一人はいやだ
自由なはずの空に嘆いた 空に嘆いた

海の上 浮かぶ月
錆びた言葉 錆びた侭ゆれた
轟音の夜 目にした光は
鯨の様に過ぎていった

飾らない感情を ぎこちない喜びを
帰り道の川の流れのような寂しさから
目が覚めたら ここは楽園だよ
存分に遊びなよ 夢心地の青の中

思い出の繭を破った僕は面影と踊る
事柄の到達点は光に満ち溢れていた

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【詞】"秋"をテーマ

目が覚めたらいつもと変わらない日々が流れ出す
光をこねる草木と
とぼとぼ髪を靡かせた僕の
生活が歌い出す
波間のように上下に沿う山並みも
ずっとその侭だ

昨日の入道雲とすれ違った
さっぱりした空模様
動物みたいな雲も見られる
僕は無気力にも歩く
ぎこちない喜びも手にしながら
空気の踊るような
ギターの音が響く街を歩けば

継ぎ接ぎな言葉でも
僕は思い入れと秋を歌う
この季節の温もりのために
火を

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【詞】空想

【詞】空想

本当に思っていることはあえて言わなくていいよ
知らないことの一つや二つ、あってもいいから
眠れない方角に石を飛ばしてわすれてしまおう
砂漠みたいに朽ち果てた僕だけの頭の中

獣みたいな声が唸る夜、
宛ての無い暗闇を
蠟燭だけで突き抜ける為の知恵を捻り出している
"そこには何も無い"
でも宛ての無い暗闇を
突っ立っているだけの理由はいくらもある

夢の中の自由さで
喧噪の真ん中に光が浮かべば、
怖い

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【詞】イマジナリー

靴も無く どこか行きたそう
猫の気持ちで見上げた朝は
優しい心 優しい命を込めた
ちいさな夜月、夜月

自分の外でそよぐ言葉の最先端
目指して歩く 閑静な街
君のこともわすれていないよ
きっと遠くどこかで見ていて

目覚めはいい 何も怖くない
服を重ね着したら 暖かい
水色の空 何も浮かばない
それは何だか自然体

“どうか今日も晴れていますよう”
羽ばたく鳥の空に祈る
鬱蒼とした夜を超えたら

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【詞】猫を見る / 波止場-2

【詞】猫を見る / 波止場-2

猫を見る

波止場-2

詩集 "りんかく" から
詞を2篇投稿しました。

"波止場"は2と付いていますが
こちらは1もあります。

最近投稿した詞はこちらから!