マガジンのカバー画像

234
自分の作った詞になります
運営しているクリエイター

記事一覧

【詞】リバー

【詞】リバー

舟はゴットンゴットンと浮かんでいるの
リバー
僕はゴットンゴットンと覚えているの
水の中
またね 夕陽は次の日に 沈んでいくよ
記憶の頰 秋は夜霧の香りを込める

ごらんよ 瞬く間に 幾千のラララ 口ずさむ
昔より夢に夢みてる
月夜の下の絢爛と
僕は 星座を秘めている君のことを思い出している

ごらんよ 指差す葉に 一つの音が呼応する
今は針を眺めてる 蛙の歌に涼む頃
僕は 紅い雲の先 君のことを

もっとみる
【詞】祭囃子

【詞】祭囃子

電車の流れで回想する昼
想いの日の意は 故郷へ
りんご飴一つ買って歩こう
祭りの底でにぎわう光

暮れるほど 望んだ声が
段々、段々、近づいてくるよ
少しずつ降りる帷に突き上げた手
叩く太鼓の音が

どんどんと祭囃子になる
通り沿いは夢になる
どんどんと祭囃子と拍手
ふと走りだす風と私の夏が
次の番地の君までの距離、届け

車の音の鳴る 高架下に
ひとり歩く その線香花火
りんご飴だけ頬ばる夜は

もっとみる
【詞】Waterfall

【詞】Waterfall

滝 バリ 見つめて
空 茜 映した水面
合言葉を掌にゆける
Waterfall!

滝 バリ 夕暮れは鏡
ナニモノモイル ナニモノモイルヨ
合言葉は掌で開く
Waterfall!

陽 時はwaterfall

喩えをくるみ ウォーターはゆくよ

陽光までwaterfall

一切の音も無くゆくよ

号哭の日を後にして

文字にしたためた感情を

言う 時はwaterfall

言う 時はwate

もっとみる
【詞】潮騒

【詞】潮騒

夏を切り抜く
風が誘った 窓を眺めた
昨夜の海は瑠璃色
映し出したら

空を駆け抜け
少し望んだ
雲の連なる明日
砂に佇む 今に羽ばたく 
遥か 目を凝らすんだ

息を吸うんだ ざわめく水面
ひらめく歌を 少女は綴った
またね 青色 たぐる糸と
めいめいの日々 思いは巡る

そしたらずっと音がする
潮騒の
ルリルラと海に星は来る
壮大に
指で らせんの珊瑚の世界
想像してみてよ
カーテン ゆれる 

もっとみる
【詞】Dance with mirror ball

【詞】Dance with mirror ball

最後に君と話したのは
あの暑さの帰り道
いつもよりも背の伸びた陽炎見ていたね

汗を握った掌
この距離感の続きを
そこで願った真夏の約束

君にまた会えたらさ、
何を言おうか考えてみるの
でも、先走りすぎて、
何を言おうか分からなくなるよ

何となくの日常が
何となく迫ってくる

きっと君は Dance with mirror ball
明るい夜中に Dance with mirror ball

もっとみる
【詞】潮騒につづく

【詞】潮騒につづく

柔らかな海を旅しよう

じっと見つめれば

貝殻の曲線をえがく

栞を挟む

潮騒につづく

繰り返し出会う魚の数

ふと数えたら

ひらめきの詩的な夢に

瞼を開ける

潮騒につづく

夜 夏を切り抜き 少し歩いた

海を見ていた ずっと

海の底に笑っていた いつか

夏を切り抜き 少し望んだ

海の側から 今

羽を休める鳥のように 遥か

息を吸うんだ

久しぶりの詞の新作です!
昨日の夜

もっとみる
【詞】花の思慮

【詞】花の思慮

街が目の前にある

街が目の前にある

(いよいよ、いよいよ)

ビル群の幻に

(いよいよ、いよいよ)

花びらの思慮を重ね

街がこの前にある

街がこの前にある

(いよいよ、いよいよ)

連綿の葉脈から

(いよいよ、いよいよ)

事象 幾千 夜を数え

エモーション

悠久

花の思慮を重ねる街へ

暁闇

戸惑いの住む人へのモーション

探求

時々の別れから

エモーション

エモー

もっとみる
【詞】ロック

【詞】ロック

岩をも砕く勢いで 急げよ
雨をも浴びる勢いで 走れよ
回顧のメトロへ先に 乗っている人

岩をも砕く勢いで 急げよ
砂にもまるで跡は無く 走れよ
回遊する魚の先を 見つめてる人

ヒトリボッチデ

コードを いつかかき鳴らす
ドラマチックな日々 隣り合わせ
インターネットの終電で
飛びきり輝く君 隣り合わせ

理想 幾重の何かで 探す
奇想天外 嵐の夜に

Allで いつかかき鳴らす
アクロバティ

もっとみる
【詞】砂の城

【詞】砂の城

砂は空 見上げれば数多
何ものが 何ものが来るの
色はまた 移ろうらしい
砂の城 砂の城から来るの

雷鳴と雨の増す
まだ砂の温度の低い夜
またイナヅマは瞬いて
スクリーンから

ピクセルの川を泳いだ
サカナになった言葉から
読み取ることが出来たなら
君へ向かうよ

今がやがては昨日になれば
明日も夜には今になるから
待ち焦がれた話をしよう

砂の城で

ピクセルの月を見ていた
遠くに吠えた狼に

もっとみる
【詞】ハート

【詞】ハート

少し暗いです

髪をとかして 今日も嘘の話が一つ
忘れたものは影に紛れる
やがて君も見惚れだす朝は
すべての力を込めて
幕が上がるよう 恍惚な日

羽をひろげて 今日も寝入りばなを歌う
星の車を窓に見つける
糸の熱で 宵闇を縫う 私の心
幕が上がるよう すると悲しみ

何かになりたいって気付いたの
いつかなりたいって思ったの
何かになりたいって気付いたの
いつかなりたいって なりたいって

君と見

もっとみる
【詞】夏に眠る

【詞】夏に眠る

おはよう 夏の大三角から降る明日は今になる
手にすると 水は跳ねる 輝きを秘めながら

さよなら 街をくぐり抜け
どこにも居ない君のことを忘れる夜に
鏡は 記憶からうつしだす

うつりだす
君が花火のらせんで とびきり光っていたんだ あの夏に
つかんだ虹 その温度を多分 覚えていたんだ

くりかえし
君が花火のらせんで とびきり光っていたんだ あの夏に
つかんだ虹 その温度を多分 覚えていたんだ

もっとみる
【詞】夜霧

【詞】夜霧

知ってること 知らないこと
霧の中に駆けだした
そこからの日々は奇妙を走り書きして
手のひらの砂 新たなる世界
読み込む 読み込む

確かめる未来 読み取る

霧の中で君はひとひらの線を歩いた
夜明けでも晴れない霧は
どこへ続くか

そびえる満月
静かな鼓動の月を訪ねて
夜霧の見せる夢は止まない
運命の方を辿って

知ってるもの 知らないもの
霧の中に思い浮かべた
そこからの街は微妙に姿を変えて

もっとみる
【詞】ロマンス

【詞】ロマンス

車窓から ロマンスの風は 色付いた頬だけに
ふわ ふわの 空気をこねて 次には走る 未来まで
想像が 昼間には 光へ変わる瞬間を 見ていたいの
ロマンスの風を越えるほど 待ち焦がれ

影が続く道を踊るように
君の影が続く道を踊るように
歩きたいよ ラン ラン ランと
遥かなロマンス

隣駅 ロマンスの風は 芽を出した期待から
カラン ぷしゅ と 開けたサイダー 
飲み干す後の 世界まで
想像できる

もっとみる
【詞】毎日

【詞】毎日

飲み干す一杯のひとときが 知らない朝に火を灯す
いそがしいニュースの横目 Birdみたいな輪郭と
僕は今日も歩き出せれば なんとなくだけど
答えが一日出なくても

毎日のしるしが少し 陽にまざって
全力の話がどこからか宿って
何年ぶりだろう 懐かしい日と隣り合わせ
いつだろう いつの日だろう 思い出したい

毎日のしるしが少し 夜を昇って
全力の未来予想図を持って
何年ぶりだろう 新月の夢の中で

もっとみる