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話題沸騰の職種。エンゲージメントリードの役割

エンゲージメントリードという職種は聞いたことがあるでしょうか?

何となく聞いたことがある…という方は恐らく下記の記事を見たことがあるのではないでしょうか? 

そうです。

Linkedinが、2018年に世界的に有望視される職種のNo.1として発表したことで、一部のビジネス層で話題となりました。

しかし、ここでちょっとした矛盾が発生します。

世界No.1の職種なのに日本にいないじゃん。

はい、わかります。

ただ、少しお待ちください。このエンゲージメントリードは、職業というより役割や概念に近いと私は解釈しています。

勿論、職種やポジションとしてエンゲージメントリードを名乗っても良いのです。

ただ、今現在の日本においてもエンゲージメントリードを担っている人は沢山いる…これが私の解釈です。

では、その役割やミッションを紐解いていきましょう。


エンゲージメントリードとは


まずは世間的にエンゲージメントリードがどのような役割なのか整理してみます。

下記は先程のメディアから抜粋しました。

エンゲージメントリード(Engagement Lead)給与9万3000ドル(約1017万円/中央値)、前年比の求人増加率425%。マネージメント、リーダシップ、プロジェクト管理、戦略、コミュニケーション能力のスキルが必要とされる。
日本では聞き慣れない職種だが、外資系コンサルティング会社を中心に「エンゲージメントマネジャー」といった名称で募集するところもある。主に顧客とのエンゲージメント(=きずな)に責任を持ち、プロジェクトを円滑に進めていく役割を担う。

ふむ…

全容が明らかになってきました。

何となく、プロジェクトマネージャーの要素もありつつ、カスタマーサクセスの役割もミックスされているなと感じますね。

これを見たときに、私が1番最初に想起したのは総合広告代理店の営業でした。

最近では、総合制作会社やコンサルティングファームもひとつの顧客(リード)に対して、全方位で課題解決に導く提案を目指します。

平たくいえば、広告会社が研修の提案やコンサルティングを行ったり、逆でいえばコンサルティング会社がマーケティング施策を提案したりクリエイティブを製作する時代です。

即ち、顧客のビジネスをプロデュースする存在

それが、エンゲージメントリードの役割だと考えます。


なぜ、今エンゲージメントリードなのか?


昨今、BtoBマーケティング界隈で注目されている2つのキーワードがあります。

それが、エンゲージメントとABMです。

エンゲージメントとは文字通り絆を指します。結婚指輪のことをエンゲージメントリングと言いますよね。即ち、結び付きを意味する言葉です。

日本では、従業員とのエンゲージメントという点で注目されることが多いキーワードですが、この本質は社内に留まるものではありません。

いわゆる利害関係者、とりわけクライアントやユーザーといった顧客との絆や関係性は非常に重要になります。

SaaSやサブスクリプションをはじめとする、月額料金が発生する、コトをサービスモデルとした世界では、ユーザーが継続的にサービスを使い続けていただくことが生命線です。

また、コンサルティング等の無形のサービスにしても、依頼して「成果があがった」という、体験なくして継続的な取引は見込めません。

エンゲージメントリードに限らず、昨今のビジネスでは、成果を体験できるかどうかが選ばれる秘訣になるのです。

また、最近ではABMという、1社の窓口から受注や取引額を最大化させるためのマーケティング手法が注目されています。

FORCASなどABMを専用とするセールステックツールも広がりを見せているのです。

このABMを実現するには、エンゲージメントリードが先陣をきって、顧客の変化や課題、目指すべき方向に対して、様々な角度からベストなタイミングでリーチできるようになる必要があります。


エンゲージメントリードはどんなスキルが必要なのか?


これは究極「なんとかする能力」が必要です。笑

決して投げやりになっているのではなく、それくらい様々なスキルが求められるのです。

とりわけ重要だと思う能力が、

・顧客折衝力(交渉力+説得力+愛される力)

・調整力(顧客間、社内間、パートナー間)

・営業力(課題発見+課題解決能力)

・情報収集力

・プロジェクトマネジメント力

実は愛嬌や顧客から愛されていることはとても重要です。

信頼されていて、まずとにかく相談がくる…という関係性なくしてエンゲージメントリードは務まりません。


エンゲージメントリードは営業の目指す究極の姿


企業の提供するサービスや商流、サービス提供体制などによってセールスの立ち位置は変わってきますが、詰まる所、セールスの究極系がこのエンゲージメントリードであるべきだと考えます。

特に BtoB営業の世界においては、商品を売ることで目的は達成されず、私たちの商品やサービスを活用いただいて儲けていただく(ビジネスを成功させていただく)ことが本質です。

このエンゲージメントリードたる、ビジネスプロデュースの視点を持って、顧客のビジネスを成功させるための提案や関わりを担って頂きたいです。

願わくば、日本で名ばかりでない、本質的なエンゲージメントリードが増えることを祈っています。

エンゲージメントリードの仕事はわたしが務める営業コンサルティングの会社でも、募集しています。興味がある方は、FacebookやTwitterで今井晶也 or  masaya imai を検索して個別メッセージください!




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