マンデーナイト
どぽどぽと注がれる
黄金色のシャンパン
天井の脇から漏れる
暖色系の光
高層階ビルの最上階
見下ろす景色はまるで
こぼしてしまった煌めくビーズの粒
「夜景がきれいな所があるんだ」
見え透いた嘘と安っぽい口説き文句
そんなものは聞き飽きているけれど
あなたになら騙されてみてもいい
まだ月曜日の夜
週の始まりの夜
明日のことは明日考えればいい
消えていくシャンパンの泡のように
私は手をひかれるまま
彼と共にそっとその場を去った
私が貴方の嘘に気づいていないとでも思っているの?
そんな筈はないでしょう?
嘘で塗り固められたチープなセリフと空虚な時間に身を置き飾り立てた言葉を聞いていた。
二人はお互い何もかも分かっていたけれど、
その形式じみた時間が一刻も早くただ過ぎ去るのを待っていた。
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