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「“ADHD”について」/ 単調作業が苦痛

前回の話はこちら▼

⑦単調な作業が苦痛

単調な作業が苦痛になる。
これは、「ADHDの特性」と調べていて出てきたものの1つでもあり、ものすごく共感したものである。

これは、アルバイトの際に感じたことである。
「自分の頭で考えながらできる作業」はものすごく楽しいと感じ、
逆に、「自分で考えることのない、ただひたすら同じことを繰り返すだけの単調な作業」は、ものすごく苦痛に感じる。



①年賀状の仕分け
私が人生で初めてやったアルバイトは、短期のアルバイトで、年賀状の仕分けだった。
初めてのバイトだし、短期だからちょうど良さそうだし、作業的にも楽そうだな〜という理由から申し込んだ。
また、友達と一緒に申し込んだので、安心感があった。

しかし今考えると、今までやったすべてのバイトの中でも最下位にくるくらい、苦痛な仕事内容だった。

ずっと立ち作業で、年賀状をひたすら仕分けていく。
休憩がくるまで座ることもできない。
友達と一緒に申し込んだのに、作業場所が離れてしまい、途中で話したりやり方を確認したりとかも一切できない。
ほとんど自分で考えるまでもない、同じ作業の繰り返しなので、時間が過ぎるのも遅い。
こんなに苦痛なことはないな、と感じた。



②コンビニでの接客
私は高校から大学まで、(途中で受験などで半年くらい休んでいた期間も含めると)約5年間、同じコンビニで働いていた。
コンビニでの作業内容は、
・レジでの接客
・品出し
・揚げ物など簡単な調理
・掃除

などがメインだった。

私はこの中で、「レジでの接客」がものすごく嫌いだった。
お客さんに対して、ずっと同じ定型文を発するだけのロボットのようで、時間が過ぎるのもものすごく遅いし、人と接することで失われるエネルギーも大きすぎるし、暇な時は暇な時で、することがなさすぎて時間が過ぎるのが遅いし、という感じで本当に最悪だった。
(雑談をできる人とシフトが被っている時はレジも楽しかったが、話している途中でお客さんが来てしまったりするので、結局そんなにゆっくり話すことはできなかった。)
レジにいる時は基本的に、3時間が5時間のように感じた。

逆に、品出しなどの作業系は好きだった。
しかも、単純作業ではなく、「〇〇が〇個足りないから裏から持ってこなきゃ」とか、考えながら進めるのがすごく楽しかった。

また、レジでも、空いた時間に「足りなくなってる揚げ物揚げとこう〜」とか、「お箸やおしぼりが足りないから補充しとこう〜」とか、「ビニール袋が足りなくなってるから補充しとこう〜」とか、合間に考えながら色々な作業をしている時間は楽しかった。
それらの作業もすべておわり、何もすることがなくなり、ただ時々くるお客さんのレジを売っている時間は本当に退屈で仕方がなかった。



「作業」の中でも、
①自分の頭で考えながら進められる作業
②違う作業を少しずつやる
③その作業によって、何かが作り上げられていく

なら、楽しいし大好きだ。

例えば、先ほどのコンビニの品出しのように、「これが◯個足りないから持ってこよう」「次はこれとこれを持ってこよう」などと考えられる作業は、になる。

例えば居酒屋のアルバイトで、「今は箸を袋に詰める作業、次は伝票を千切る作業、その次は食器を洗う作業、その次は机を拭いて綺麗にする作業」のように、次にどの作業をやるか考えながら、少しずつ違う作業に移っていける場合は、両方に当てはまる。

例えば今働いている会社では、イベント会場の設営などを行うことがある。
テントを立てたり椅子を並べたりして、だんだんと会場を作り上げていく仕事だ。
この場合、①②③のすべてに当てはまる。

このように「作業」の中でも、これらに当てはまっている作業は好きなんだと思う。

しかし、何時間もひたすら年賀状を仕分けるとか
何時間もひたすらレジで同じ言葉を発する、とか
同じ作業のみの、頭をほとんど使わない単調な作業だと、自分が生きてのか死んでるのかもわからなくなり、自分の存在価値がわからなくなり、頭がおかしくなってくる。

だから自分には、工場でのライン作業とか、ずっとデスクワークの事務作業とかは絶対に向いていないな、と思う。



これに関しては「対処法」とかはなく、自分の特性を知った上で、自分に向いている仕事を選ぶ、くらいしかないと思っている。

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