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約60社落ちた私による「就活体験記」①

私は、就職活動にはかなり苦戦した方だと思う。

大学4年生の時には、合計で44社受け、(連絡が来なかった会社も含めると)そのうち43社落ちてしまった。
一応1社内定をいただくことができたので、内定先に就職をするが、その会社も入社後1ヶ月半ほどで辞めさせられてしまう。

(辞めさせられた経緯についてはこちら▼)

そこから2年目の就活が始まる。
2年目は、1年目ほどは苦戦せずに済むが、それでも17社ほど落ちてしまった。

2年間の合計で、約60社落ちたということになる。

こんなに「就職活動」に苦戦した私だからこそ、これから就活を始める方や、現在就活中の方に伝えられることがあるのではないかと思い、こうして文章を書いている。(転職活動にも活かせる部分はあると思う。)
また、過去に就活を行った経験がある方には、自分の就活との共通点や違いなど、比較しながら読み進めていただけたら幸いだ。



①就活を始めたての頃にやっていたこと

私が就職活動を始めたのは、大学3年の2月頃だった。
インターン等にも行ったことがなかったため、本当に1からのスタートだった。

大学2.3年の頃からインターン等に行っている人からしたら、私は就活を始めるのが遅い方だと思うが、大学3年生の終わりまでサークル活動や展示会の運営等を行っていた影響で、これよりも早く始めることはできなかった。


1番最初は、自分が将来やってみたいことを書き出し、そこから興味がある業界や職種を書き出してみた。

そこから、就活サイトに登録し、業界や職種をある程度絞って検索をかけ、その中で気になる企業を片っ端からリストに入れていった。

それぞれの企業の事業内容・募集職種・募集要項・給料・その他待遇などを大まかに見て、それによって受けるかどうかを決め、受ける企業にはエントリーをしていった。
エントリーした企業の説明会を受け、ES(エントリーシート)の締め切りが早い会社にはとりあえず書いて出し、といった形で進めていった。






私は最初、行きたい業界もやりたい職種も、全く絞ることができなかった。

最初に就活サイトで、気になる企業を片っ端から検討リストに入れていったところ、合計で100社近くいってしまったし
大学4年の就活中だけで、受けたけれど落ちてしまった会社・書類提出が間に合わなかった会社・説明会には参加したが受けるのを辞めた会社 などすべて合わせると、最終的に150社ほどは見ていたと思う。

合計で8つくらいの業界を見ていたし、
職種も、5種類ほど見ていた。



私は興味の幅が広いので、やってみたいと思うことはとても多く、学生時代も様々なことに挑戦してきた。
しかし、特に「絶対にこれをやりたい!」というほどの熱意があるものは存在しないし、「これなら誰にも負けない!」といった特別なスキルがあるわけでもない。

就活中、「ここなら行ってもいいかな」と思えるような企業は山ほどあったが、「ここじゃないと絶対にダメ!」と思えるほど情熱を注げる企業は、見つからなかった。

就職先に求める条件としても、「周りが良い人で、最低限生活していける額を稼げて、それなりにやりがいのある仕事ができて、ブラック企業すぎなければどこでもいい」「あわよくば、美大に入ったことや自分のスキルを活かすことができたらもっと良い」くらいにしか考えていなかった。

その場合、気になる企業の中から、受ける企業をどうやって絞っていったら良いのだろうか。
本当にわからなかった。



結局行きたい企業を絞れず、とりあえずESを出しまくって、通ったところから順番に面接対策をして、という形で進めていった。
「受けてから落ちるのなら諦めはつくが、受けずに辞めてしまったら後悔が残るかもしれない」という思いから、気になる企業にはできるだけESを出すように心がけた。
「数打てば当たる」とも言うし、とにかく沢山出しておけばどこかには受かるだろうな、と甘い考え方をしていた。

しかし、沢山出したESは見事に落ちまくってしまった。


もしかしたら、何社も受けたせいで1社の対策に割く時間が減ってしまい、結果的に落ちてしまったのかもしれない。
最初の時点から数社に絞っておいた方が良かったのだろうか。

しかし、何社も受けた方が可能性は広がるし、ESや面接の練習にもなる。
それに、就職活動で沢山の業界や企業を見てきたおかげで、自分自身の知識や経験を詰むこともできたような気がする。

だから、片っ端から受けまくったことは決して間違いではない。(と思いたい。)



就活サイトについては、「このサイトにしか登録していない」みたいな企業も多く存在すると思うし、本来であれば色々なサイトを同時に追うべきなんだろうな、と思ってはいた。
しかし私は、いくつもの就活サイトを同時に追うことができず、1つのサイトだけで手いっぱいになってしまった。

そもそもみんな、使う就活サイトをどうやって選んでいるのだろうか。




また、色々な企業を同時に受けていると、情報が多すぎて訳がわからなくなってしまう。

そこで私は、スマホのメモ帳に、選考スケジュールやマイページのリンク、パスワード等をすべて載せるページを作り、一覧として管理した。
これのおかげで、スケジュールや締切などを把握することができた。



それから、受けようとしている企業を一覧にし、第一志望群から第四志望群まで分類していった。

・第一志望群:◎
(ここに受かったら最高。必ず受けたい。)
・第二志望群:◯
(ここに受かったら嬉しい。できるだけ受けたい。)
・第三志望群:△
(少し懸念点はあるが、受かったら行きたい。他の企業と締切が被らなければ受けたい。)
・第四志望群:()
(一応見てはいるが、志望度はそこまで高くない。余裕があれば受けたいくらい。)

といった感じである。


私は最初、何を基準に志望度をつければ良いかわからなかったが、この「4つに分類する」というだけでも、提出物などの締切が2社以上被った際にどちらを優先させるかの判断基準になったり、自分が企業に求める“軸”が明確になっていったりした。



「本当に行きたい!!」と思う、志望度の高い会社は、説明会やホームページを見ているだけでも心が躍るし、ここで働けたらどんなに幸せだろうか、と夢が膨らむし、そんなことを妄想しているだけでもう幸せだった。
しかし、落ちた時のことを考えると泣きそうになるくらい志望度の高い会社でも、自分の全てを出し切った状態で落とされると、未練もダメージも全くなかった。
「あれだけ頑張った上で落とされる会社なら、別にいいや」と思えるからだ。

そう思えるようにするためにも、本当にすべての会社に対して全力を尽くすことが大切なんだな、と思った。



就活中に私がずっと思っていたのは、「他のこととの両立が無理すぎる」ということだ。
一度に70社近くエントリーして、業界や職種も絞れてない・説明会の日程も把握できていないという状態で、ESもポートフォリオも試験対策も面接対策もしなければいけない。他の就活サイトも見なければいけない。
やることがあまりにも多すぎた。

これをしながら、アルバイトをしながら、大学の卒業制作を作るのは、100%無理だった。

大学やバイトに行く途中・帰る途中の電車では、ずっとESの文章を書いていたし
バイトが夜遅くまであった日は、家に帰ってきてから毎日朝4時くらいまで就活をしていた。
何日も連続で、「5時間以上寝てる日がない」といった感じになっていた。



また、ある程度就活が落ち着いたら、大学の卒業制作の方へシフトチェンジしようと考えていたのだが、落ちまくったせいで、シフトチェンジするタイミングを完全に失ってしまった。

自分は根本的に“両立”が苦手な人間なので、「就活」と「卒業制作」の両立ができなかった。

就活のモチベーションがある時は、就活だけに集中したいので、授業の課題や卒業制作は手につかない。
卒業制作のモチベーションがある時は、就活には手が回らない。

こんな感じである。



とはいえ、やるべきことが1つしかないと、それはそれで、後回しにしてしまってできなかったりする。
何個もやるべきことがあると、「これから逃げるためにこれをやる」みたいな感じで、息抜きとして他のことを頑張れることも多い。

「就活」と「卒業制作」も、お互いをお互いの“息抜き”としてうまく使っていくしかないな、という気持ちで、なんとか頑張ってきた。


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