- 運営しているクリエイター
記事一覧
『プロミシング・ヤング・ウーマン』を観てきた
観てきた。
このところ映画館でうたた寝する癖が抜けなかったわたしにとって、久々に目玉ギンギンで観ることができた。非常に面白かった。
アカデミー脚本賞受賞作だけあって注目度は高く、映画館にはなかなかの数の客が詰めかけていた。
大学生カップルらしき人びとも見かけたけど、この映画は若いカップルで観たらたぶんダメなやつ。大学でやんちゃしたことがあればあるほど気まずい。絶対気まずい。
ていうかじゃんじ
【朝の顔】清純派気象予報士N、8歳上高身長イケメン医師と"合い鍵交際"
という見出しで文春砲打たれてもおかしくないと思う。
そう、いまの朝ドラの主人公、モネの設定のことだ。
最近なんか描かれてないから忘れがちになるけど、いちおうモネさん、まだ朝の情報番組の気象予報士なのよね。
そんな朝の顔が、8歳上の高身長イケメン医師と付き合ってるってよく考えたらすごい設定。
この世の中でそんなことあったら文春の餌食確定だ。
それに、未成年のときから親しくしてたなんてもう、菅
『僕の姉ちゃん』と僕の姉ちゃん
大好きなドラマと出会った。
その名も、『僕の姉ちゃん』。益田ミリさんによる漫画のドラマ化で、この秋からアマゾンプライム配信され、今度の冬からはテレビ東京系で放送される。
このドラマの魅力は、なんといっても絶妙な空気感と間だ。
なさそうなのにあるあるネタ、あるあるネタなのになさそうな会話劇。
基本にあるのは、姉弟二人暮らしの空間。
仕事して、怒られて、モヤモヤして。
恋して、弾んで、フラれ
おひとりさまムービーとしての『フレンチ・ディスパッチ(以下略)』
ウェス・アンダーソン最新作、『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』を観てきた。
ウェス・アンダーソンの映画といえばオシャレ、ひとつひとつのカットが芸術だとよく言われる。けど、美術面への評価ばかりが先行しているイメージがあるような気もしていた。
そんなわけで、この投稿は完全に「にわか」のひとりごとなので悪しからず…。
ほんとにほんとにもう、情報量が多い。
多す
バレンタインにブルーバレンタイン
酔狂なもので、私は別れを描いた映画がそこそこ好きだ。結末に「別れ」を描いた作品は洋の東西を問わずいくらでもあるけど、お互いが選んだ離別の過程をじっくり描いたものはそう多くはない。
この手のジャンルで、個人的に代表作だと思っているのが、社会問題化する離婚と親権のゆくえを描いた『クレイマー、クレイマー』。
そして、社会的に成功した演出家と女優夫妻の離婚劇を描いた『マリッジ・ストーリー』の二作である
『偶然と想像』を想像する
濱口竜介短編集『偶然と想像』を観てきた。
ひとことで表すと、
好き。
ほんとにもう好き。すごい好き。
ハマったポイントと考察したことについて逐一書いてると、1万字は軽く超えてしまいそう。
ということで今回は、解説や考察よりも手前、それこそ「想像」と題して、個人的にグッときたポイントを書いてみたい。
※鑑賞した方もそうでない方でも問題なく読めるように書いてみます。頑張ります。
予告編の
『ヘルプ〜心がつなぐストーリー〜』とわれわれのしごと。
『ヘルプ〜心がつなぐストーリー〜』(2011)を観た。
まずはあらすじから。
根強くはびこる黒人差別の問題を切り取った作品は数あれど、それを「女性の闘い」と絡めて描いたところに本作の特徴がある。
そのため、主要キャストは全員女性。当時の男性にとってほぼ無縁の家事、子育ての世界について描くにあたり、男性はあくまで「外野」とされ、本筋に介入してくることもない。
そして人種を超えて、母親とは何か
ドラマ『いないかもしれない』について考察してみた
2021年3月29日、NHK総合にてドラマ『いないかもしれない』(作:大池容子さん)が放送された。
まずはあらすじから。
カフェバーODAZY(オダジィ)では、高校の同窓会の二次会が行われている。
同級生の明美と涼子、吉岡、小田島は、その場に見ず知らずの女が平然と同席していることに内心ざわついていた。
会話を続けながらもSNS上のグループトークで女の正体について会議をするも、謎は深まるばかり…
『大豆田とわ子と三人の元夫』第一章を勝手に総括する
フジテレビ系で毎週火曜21時から放送中のドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』(以下、『まめ夫』)。
軽妙な掛け合いと心にササるフレーズ、そして独特なストーリー展開などなどクオリティの高さが一部で評判を呼んでいるものの、その作り込みの深さが敬遠されてか視聴率がイマイチ振るわないでいる。
しかしわたしとしてはもう、次回が待ち遠しくてしかたがない。それくらい虜になっている。
前回の放送で無事第一章が
ヤケになって『(500)日のサマー』を観る
いろいろあった昨日、帰り道に地元のゲオによって、久しぶりに映画をレンタルした。借りたのは『(500)日のサマー』と『羊たちの沈黙』。どちらもずっと観たい作品だったのだけど、わたしの契約している配信サービスにないため、ずっと後回しにしていた。
帰宅して、『大豆田とわ子と三人の元夫』を観て、友人との電話を済ませたら日付が変わってた。
そしたら反射的に『(500)日のサマー』を再生していた。
詳細
『羊たちの沈黙』と「まなざし」
なんにもやる気が起きなかったある日、『羊たちの沈黙』を観た。なんかグロそうっていうただそれだけの理由で観るのを後回しにしてきた一作だ。
同じような理由で、D.フィンチャーの『セブン』も観るのを後回しにしていたのだけど、ことしの3月ついに観た。感動した。おもしろすぎた。『セブン』の成功体験があったので、「なんとなく」で観るのをためらうのはやめようと思うことにした。
そんなわたしの背中をさらに押し
『大豆田とわ子と三人の元夫』最終回を勝手に総括する
ついに…終わってしまった…。
最終回のロスがこれほどひどいのは久しぶりだ。どうやって生きていけばいいのかわからなくなるレベル。
最終回もいつも通り出色のクオリティで、すべての愛の形を肯定してくれるドラマになっていた。まさに素晴らしき哉、人生!といったところだろうか。
さて、最終回ではどんなことが描かれ、どんなメッセージが込められていたのだろうか。
そんな最終回の大豆田とわ子を今から詳しくお伝