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ホラー

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怖い話です
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強迫性障害

強迫性障害

 普段は無意識に瞬きをしているが、意識しだすと1回やったら10回やらずにはいられない。

 歩く時もそうだ。
 気にしだすと12345678910、12345678910、と10歩ずつ数えたくなってしまう。

 拍手もそうだ。
 なんとなく終わりのタイミングになっても、意識しだしてから10回目までは続ける。

 指をポキポキ鳴らす時も、10回鳴るようにやっている。鳴らなかったら無理やり鳴らす。11

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【おねがいします】お墓を黒く塗るだけの、とっても簡単なお仕事です【もうやめてください】

【おねがいします】お墓を黒く塗るだけの、とっても簡単なお仕事です【もうやめてください】

 勝手にポストに入ってる地域の雑誌みたいなのあるじゃないですか、新しくオープンした飲食店の紹介や求人情報、市民会館で何何やりますよみたいなことなんかが書いてあるアレです。

 その雑誌に、どう見てもおかしな求人がありまして、その内容が「あるお墓を黒く塗るだけ(※必ず2人1組でお願いします)」っていう仕事だったんです。明らかにヤバいと思うじゃないですか。
 ただ、週に1回塗りに行くだけで10万円ずつ

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あなたのほうが幸せそう

あなたのほうが幸せそう

 遠い昔、その方とあなたは無二の親友でした。

 1967年11月2日木曜日。午後6時31分。河里幸子さんより「娘が帰らない」と通報が入る。娘の依子ちゃんは普段学校が終わると寄り道などは一切せずに、午後4時までには必ず家に帰るのだという。そんな依子ちゃんがいつになっても家に帰らず、心配になった幸子さんは通学路やその付近を探し回った。暗くなり、自分1人の力では見つけられないと判断し、その時間になって

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【無料】現役JKのエロ写メ見たいひと集まれ〜!

【無料】現役JKのエロ写メ見たいひと集まれ〜!

 【無料】現役JKのエロ写メ見たいひと集まれ
  〜!

  先月パパとママを亡くして人生どうでも良く
  なった現役女子高生のももが、あんな写真や
  こんな写真を載せてます♡
  ももの写真、どんどん拡散しちゃってね〜♡

  見に来てねっ→ https://eroero.man×××
  .com/momoka/arakawa

  

  トイレでおしっこ漏らしちゃった、、、
  パンツも

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プチホラー45連発

プチホラー45連発

『ユッケ』

 公園で真っ黒な袋を叩く男がいた。
 袋からは猫のような叫び声が聞こえている。

 男がいなくなってから袋をあけて見てみると、中にはユッケのようなものがあった。

 毛はほとんど見つからなかった。

『骨の髄まで』

 吉田は右手を食べていた。
 痛みなど感じていないかのように、ゴリゴリと音を立てて骨をしゃぶっていた。

『コンビニ』

 コンビニでバイト中、自分と全く同じ顔の客が入

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【ホラー】駅前の首吊りスポット

【ホラー】駅前の首吊りスポット

 最近、通勤が憂鬱になった。

 仕事で疲れて電車に揺られて、駅を出たらだいたい人が死んでいるからだ。

 ここ日本では様々な自殺対策がされて来たが、なくなる気配は全くない。そんな現状に痺れを切らした国はある日、「ならば逆に彼らの死を利用してしまおう」というトチ狂った結論に至り、駅前に首吊りスポットなるものを設置した。

 それは大型駅の入口付近の外壁に作られ、壁以外の三面がガラス張りにされた小さ

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【ホラー】殺してください

【ホラー】殺してください

 近所のパチンコ屋でしこたま負けた帰り道で、余計に気分の悪くなるものを見つけた。

『殺してください』

 そう書かれたダンボール箱が道の端に置かれていた。中には何もいなかった。

 飼い猫を捨てる奴はクズだ。ペットを飼う資格も生きる資格もない。
 だが、どんなクズでも『殺してください』なんて書く奴は見たことがない。

 捨てる奴らにもそれぞれ理由があって、飼えなくなってしまったけれど、飼い猫には

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【ホラー】うんこ

【ホラー】うんこ

 毎朝出勤前にコンビニに寄る。
 トイレに行きたければ行き、その後決まってサンドイッチとコーヒーを買うのだ。

 今日は大のほうをしたい気分だったので、入店後すぐにトイレに向かった。

 ここのトイレは男女共用が2つなのだが、両方とも入っていたので外で待つことにした。

 ⋯⋯長い。2人とも大だろうか。朝の忙しい時に全く⋯⋯

 ガチャ

 希望の音が聞こえた。
 手前の個室からサラリーマン風の男

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【短編ホラー】ストーカー

【短編ホラー】ストーカー

 S子はよく「一緒に帰ってほしい」とお願いしてくる。いつも誰かにつけられている気がして、1人だと心細いというのだ。

 大学に通うため田舎から出てきたS子は現在、ひとり暮らしをしている。なので飲み会で遅くなった時なんかはいつも私が付き添いを頼まれるのだ。

 最初の頃は私もあまり深刻に考えず「気のせいじゃないの」なんて言ったこともあったが、1度怪しい男を目撃してからは出来るだけ一緒に帰るようにした

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【実話ホラー】ドンドンバンバン!

 数年前、うちの猫がいつもお世話になっている動物病院の前の交差点で起きた出来事だった。

 その時私は信号待ちをしていて、前には軽自動車がいた。

 特に何をするわけでもなくただ前を見ていると、突然動物病院から大きな黒人が4人飛び出てきて、前の車を取り囲んだ。

「@☆&%#÷÷%%!!!」

「ジャミボリッチョ!!!」

 なにかを大声で叫びながら窓を叩いている。運転席の女性(?)はビクともしな

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【ホラー】ガム

【ホラー】ガム

 当時高校生だった林さんはある雨の日の夜中、喉の渇きを感じて目を覚ました。
 時刻は2時を過ぎており、親はすでに寝ていたという。

 せっかくなので、近所の自販機にジュースを買いに行こう。
 そう思った林さんは寝間着のまま小銭を探し出し、階段を下りた。

『僕の家はけっこう厳しかったので、こういうちょっとした冒険にスリルを感じられてワクワクしてたんですよね』

 傘を持って、音を立てないように玄関

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【ホラー】アンケート

【ホラー】アンケート

 仕事帰りに駅前の自販機で飲み物を買っていると、突然後ろから声をかけられた。
 振り向くとそこには、日に焼けた細マッチョのまさにギャル男といった出で立ちの金髪男が、小さなホワイトボードを持って立っていた。

「ちぃ〜っすぅ! 良かったらアンケートおねしゃっしゃっしゃっしゃぁ〜っす!」

 ホワイトボードを見ると、選択肢は顔、首、胸、お尻、太ももの5つだった。私はじっくり考えた。

「ご協力、あざさ

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怒り

怒り

 この山道には女の霊が出るという噂がある。それを特集したサイトの記事にはこう書いてあった。

『3年前、当時高校生だった鵜飼優美さんが五西山で遺体で発見された。衣服が乱れており、暴行を受けた跡が見られた。

彼女の体に付着していた体液のDNA情報から犯人が判明し、警察が追っていたところ、優美さんの遺体が発見されたのと同じ場所で犯人が死んでいるのが見つかった。近くにその犯人のものと思われるバイクが倒

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【実話怪談】長い箸

【実話怪談】長い箸

 これは私が実際に体験したお話です。
 7年前の9月に叔母が病気で亡くなりました。まだ40代でした。家がとても近く、歳の近いいとこがいたので叔母の家にはしょっちゅう通っていました。いとこ家族と出掛けたり、晩ご飯をご馳走になったり、叔母とも仲良くしていました。

 危篤ということで私を含めた数人の親戚が病院に集められ、叔母を看取りました。私が着いた頃にはすでに意識がなく、心電図だけが僅かに揺れている

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