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「お友達募集中」

今回はねじりさんと相棒さんのちょっとしたお話です。

家でのんびりしていたふたりの所に
ピンポーンと玄関のチャイムがなった。
どうやら訪問者が来たようだ。
その訪問者とういうのは…

登場人物 ねじりさん(ね)・相棒さん(あ)・謎の訪問者「宇宙ネコ」(宇宙)

会話場面が多いので、会話にはそれぞれ誰の言葉なのかを
わかりやすくするために、文頭に頭文字をつけています。
どうぞ読んでやって下さい。

《はじまりはじまり~》

宇宙「どうも~こんにちは。」
「あれ?誰か来たみたいだよ~。」
ねじりさんと相棒さんは玄関へと向かった。

するとそこには見たことのない人物が立っていた。

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「あ、あの~どちら様でしょうか?」

宇宙「はじめまして。僕、「宇宙ネコ」と申します。noterのへんいちさんから、ここでお友達を募集していると聞いてやってきました。ちなみにその募集はまだやっていますでしょうか?」
「はい‼︎‼︎大丈夫ですよ~。いつでもお友達は募集しておりますから♪」
宇宙「それなら良かった。では早速ですが、僕とお友達になっていただけますか?」
「もちろんですっ‼︎‼︎わざわざお越しいただきありがとうございます。」

新しいお友達ができて、とっても嬉しそうなふたり。

宇宙「へんいちさんに紹介してもらって良かったなぁ~。あ、そうだ。手土産を持ってきたんだった。よかったらこれどうぞ。「メロンパン」です。とっても美味しいですよ‼︎‼︎」
「うわ〜とっても美味しそうですね。ありがとうございます‼︎‼︎」

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しかしふたりはじっとその「メロンパン」を見たまま考え込んでいる。

「ごめんなさい。ちょっと失礼します。少々お待ちください…」

(ふたりの会話)
「ねぇあのパンの事だけど、僕にはどうもメロンパンじゃないよう見えるんだけど…」
「わかる。私も同じこと思ってたもん。宇宙ネコさん、もしかしたら本当のメロンパンのこと知らないんじゃないかな?だったらこのまま間違って勘違いしてるよりは、今すぐ私達で真実を伝えなきゃ‼︎‼︎」
「そうだね、それは大切だね。よし、勇気を出して伝えてみよう。」

そしてふたりは宇宙ネコさんの所へ戻り
真剣な顔つきで宇宙ネコさんに話し始めた…

「ごめんなさい。お待たせしてしまって。あのですね、宇宙ネコさん。これメロンパンって言っておっしゃってましたけど、多分メロンパンじゃないと思うんです…ちょっと形が違うかなって。だからもし勘違いしてらっしゃるなら、今のうちに本当のメロンパンを知っておいた方がいいかなと思いまして…」

それを聞いた宇宙ネコさんは、不思議な顔をして少しの間黙り込んでいた。

ふたりは焦った。
もしかしたら宇宙ネコさんを怒らせてしまったのかもしれない。
どうしよう…わざわざお友達になるために来てくれたのに
気分を悪くさせちゃったのかもしれない。
ふたりはとても不安になりました。
すると…

「あっはっはっは。」と、宇宙ネコさんが突然笑い出したのだ。
ふたりは驚いて、口を開けたまま宇宙ネコさんを見ていた。

宇宙「あ、ごめんなさい。急に笑っちゃって。でもふたりがあまりに真剣な顔ですごく申し訳なさそうにそんな事を言うもんだから、つい笑ってしまいました。失礼失礼。僕が言ったメロンパンはね、本当にメロンパンで間違いないんだよ。神戸でいうメロンパンは、いわゆる全国的なあのメロンパンとはちょっと違うのさ。ほら、さっき見せたそのパン。ねじりさん達が想像しているメロンパンとは形が違うでしょ?それが神戸でいう「メロンパン」なんだよ。ごめんね、紛らわしくて。」

宇宙ネコさんは、「メロンパン」についてわかりやすく書かれてある
へんいちさんの記事をふたりに見せてくれた。

それを読んだふたりは大声を出して言った。
ふたり「ご、ご、ごめんなさーいっ‼︎‼︎」
「神戸のメロンパンのことを知らずに、私達てっきり宇宙ネコさんがメロンパンの認識を間違っていると思い込んでしまいました…本当にごめんなさい。ほんと恥ずかしいです…」

ふたりはすごくすごく落ち込んだ。
たしかに宇宙ネコさんからもらったパンのパッケージには
「神戸発祥 元祖メロンパン 白あん」と書かれている。
ふたりは宇宙ネコさんからメロンパンと聞いた自分達も
よく確認しないままそれを宇宙ネコさんがメロンパンだと勘違いしている
と思い込んでしまった。
パッケージをよく確認しなかった上にさらには
自分達の方が何もわかっていなかったのだった。
そう。「宇宙ネコさんの方が間違っている」と最初から
思い込んでしまっていたのだ。
なんて思い上がっていたのだろうと、恥ずかしさと悲しさで
ふたりはどうしようもない気持ちになった。

宇宙「気にしないで~大丈夫だよ。僕だってそういうことは日々いっぱいあるもんだよ。でもね、一番大切なのは、その出来事から何を学ぶかってことじゃないかな。ふたりはたしかに、神戸でいうメロンパンのことを知らなかった。その上でさらに僕が勘違いしていると思い、正しい事を伝えようとした。たしかに、自分が知っている事が全てだと思い込んでいのたかもしれない。でも僕が本当に間違ってメロンパンを認識しているかもしれないと思って、僕の事を思って伝えようとしてくれたんだよね?それって実はとっても大切なことだと思うんだ。もちろん全てを正そうとすることだけが正解じゃないけれど、それでも僕のことを考えて行動してくれた。それはとっても素晴らしいことだよ。だからありがとう。その気持ち、とっても嬉しかったよ。」

ふたりは「うわぁーん‼︎‼︎」と泣きながら
宇宙ネコさんに思い切り抱きついた。

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宇宙ネコさんもすごく嬉しそうな顔で、ふたりを抱きしめた。
「お友達募集中」をしていなかったら、ふたりにこんな素敵な出会いは
なかったかもしれません。
とっても素敵なお友達ができて、ふたりは本当に本当に幸せそうでした。

そしてその夜。
ふたりは寝る前に、今日あった出来事を私に教えてくれました。
すごく素敵なお話だったので、noteに書いていいかと尋ねると
ふたりは嬉しそうに頷きました。

へんいちさん。
宇宙ネコさんに「お友達募集中」のことを伝えていただき
本当にありがとうございました。

そして宇宙ネコさん。
「メロンパン」、みんなで大切にいただきました。
ごちそうさまでした。
また遊びにいらして下さいね。

《おしまい》

今回はここまでとなります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

今回なぜこれを書こうと思ったのか?何がきっかけだったのか?
これについては、別の記事で書いていますので
もしよかったらそちらの記事も読んでいただけると嬉しいです。

へんいちさん、今回このようなきっかけをくださり
本当にありがとうございました。

あ~書いてて楽しかった‼︎‼︎


ではまた。


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