なりさ

食と愛について考えています/ねこ10匹と暮らしてきました

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食と愛について考えています/ねこ10匹と暮らしてきました

マガジン

  • 世界初(多分)コンポタスタンドを開くお話

    • 18本

    コーンポタージュが好きなのでコンポタスタンドを開きます。手伝ってくれる人いつでも募集中!

  • 徒然な生活と、ごはんのこと

    月4回、日々考えていることとごはんについて更新します。ゆるやかな作り方つきなのであなたもおうちでぜひ作ってみてください。どんなごはんになったか、感想も教えてね。

  • 日記

    不定期・気分更新の日記です。

  • 人生録

    人生の中でわりかし大きかった・大事だった・忘れられないできごとについて深く書いています。わたしの人生の備忘録です。深いところを共有したひととはスッとお近づきになれる気がするので重宝しています。よければのぞいてやってください。

最近の記事

かやぶきゴンジロウ②と安西農園

(と)... たくぜん・とう。卓然・鄧。 (な)... なりさ・すずき。捺梨沙・鈴木。 (け)... けいた・ささき。奎太・佐々木。 今回の書き手は(な)です! このnoteは👇 の続きです🙋‍♀️ 時はさかのぼること、2021年2月18日&19日。 この回では 1⃣かやぶきゴンジロウでの出来事(2月18日) 2⃣安西農園での出来事(2月19日)を綴っていきます! 🌽🌽🌽 1⃣かやぶきゴンジロウでの出来事(2月18日) まず、「かやぶきゴンジロウ」とは何かにつ

    • こあきないしよう ∽ 秋の炊き込みごはん

      今日は、"秋の炊き込みごはん会" と、"小商い" のはなし。 炊き込みごはんって、助かる料理。『秋の炊き込みごはん会』なるものを企画・開催した。今回の相棒は小平でクナーファのお店を営む、しゅう。夏にやったコンポタスタンドにお客さんとしてきてくれた時に「炊き込みごはんの素朴なよさ」で意気投合して、「おいしい炊き込みごはんを食べる会やりたいよね〜〜〜」ということでこの企画は生まれた。 ↑相方のしゅう。クナーファを作っている! 個人的な炊き込みごはんへの思い入れは「助かる料理

      • 時間をついやすこと ∽ オリーブの塩漬け

        このnote、地味に続いていてうれしい。読んでくださっている方、ほんとうにありがとうございます。読んでるよって教えてくれること、ハート押してくれること、にやにやして受け取っています。どうぞ引き続きよろしくお願いします! 「時間をついやすこと」をむかしからすごく気にしている。はじまりは中学受験勉強の日々、つまりは小学校高学年のころからだったと思う。(もしよければこの記事を。非常にパーソナルなので有料です) ⏳⏳⏳ 多動気味なため一つのことに集中していると他のことが頭にわん

        • あゝ壱岐島 ∽ かぼちゃのおやき

          まあいっか忙しいしと去年思った。 うわあ今年も行けないじゃんと肩を落とした。 長崎県 壱岐島への帰省のことである。 父方・母方どちらの祖父母も実家から徒歩圏内にあるわたしにとって、「帰省」と呼びたい毎年の習慣が壱岐島でのひとときだ。壱岐島は母方の祖母(この回でかいた最高のおばあちゃん)の生まれ故郷だ。母方の祖母は若き頃から「この島で終わってたまるか」と思って働いて貯金し、そのお金で島外へ進学、片親家庭・島暮らしから自力で上京して管理栄養士になったというど根性の持ち主なの

        かやぶきゴンジロウ②と安西農園

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        • 世界初(多分)コンポタスタンドを開くお話
          18本
        • 徒然な生活と、ごはんのこと
          7本
        • 日記
          8本
        • 人生録
          4本

        記事

          おふくろの味 ∽ ねっとりほくほく里芋のまる焼き

          "おふくろの味"と聞いたとき、こんこんとわきあがるあったかい気持ちがある。そこには腰くらいまでの小ぶりな円卓があって、手触りのいい立派な木の椅子が4つ。効きすぎた暖房のせいでほっぺがカサカサする。犬が足元をせわしなく歩き回るから挨拶する。普段は見ないテレビがここでは四六時中つけられていて音量が大きすぎる。円卓から見渡せる距離にある台所ではたくさんの鍋が湯をあげていて、せわしなく動き回るのは、私の大好きなおばあちゃん。ゴトゴト、シャッシャッ、コンコンコン。小さなからだで包丁を力

          おふくろの味 ∽ ねっとりほくほく里芋のまる焼き

          てまひまと祖父母 ∽ 栗の長期保存

          実家のある千葉県から、今暮らしているところ宛に、小箱が届いた。ずっしりと重たいけれど、やけに小さいから、思ったのと違う、と思った。前の日に母から「栗送っておいたからね!」と連絡が来ていた。私は来月企画している炊き込みご飯会のために、栗をイガごとまるごと送って欲しいとお願いしていた。それで届いたこの箱は小さすぎた。 🌰🌰🌰 おそるおそる開くと、まず見えたのはむっちりしたみかんと柿。 見覚えがありすぎる面々だ。これは父方の祖父母の畑で毎年どっさり採れていたみかんと柿だ。みか

          てまひまと祖父母 ∽ 栗の長期保存

          浮き足立って遠回りできる宝物をかかえて

          今日は10月8日。 ええもう10月なのという焦燥感も 秋の高い空かなたへふっとんでいくくらい、 8日はうれしい日。 なんたってだいすきなヴィーガンドーナツの日なのだから。 🍩🍩🍩 『暮らしとたべごとふたつの木』はご近所のさいこうなお姉さん愛さんがひらいているおみせだ。そこでは毎月「8日」にヴィーガンドーナツを販売している。私はたまたま一年前の8日の昼間に散歩していて、たまたま通りかかって、たまたま愛さんのヴィーガンフレンチクルーラーを買って、食べて、その瞬間にとび

          浮き足立って遠回りできる宝物をかかえて

          愛したい包み込みたい ∽ 手作り水餃子

          今日は愛についてと、 皮からつくる手作り水餃子の話。 🥟🥟🥟 来年の春に卒業するために、 宗教哲学専攻の私、卒論を書いています。 『現代日本において愛するということはいかにして可能か?〜エーリッヒフロムの「愛するということ」を参考にして〜』というのが今のところのテーマなんですが、いやあ、我がことながらとっ散らかっていると思う。 「なんで愛するということについて書くの?」ってなんども聞かれるけどうまく答えられない。純粋に気になる。だって愛ってなんだ。そしてすごく魅力的

          愛したい包み込みたい ∽ 手作り水餃子

          失敗は成功のもと∽プラムの赤ワインコンポートゼリー

          ずっと作ろう作ろうと思っていて、どっさりの砂糖も赤ワインも準備しているというのにプラムの旬の季節がおわろうとしていることに気づいて焦って、授業と授業のあいだの空き時間の二時間くらいでささっと作ってしまおう!と思い立っていざ作ってみたら、みごとに失敗し、それをおいしくいただくまでの話。 最近、なんやかんやいそがしい。 まず、大学の授業が週に27時間ある。いろんな事情があって()、大学最終学年にして18コマをとっている。世界大戦をいろんな角度から見直す歴史の授業を英語でとって

          失敗は成功のもと∽プラムの赤ワインコンポートゼリー

          コンポタスタンド当日編 「一日目・前野菜」

          コンポタスタンド、ついに当日編です! 今回は、仕込みながらみんなにお店作りを手伝っていただくプレオープン日の"前野菜"について。説明するのも恥ずかしくなっちゃうんだけど、前夜祭、と掛けているのよね。。。ぐふ。コンポタの仕込みをしながら、みなさんと一緒に準備をたのしんでやるためにこの日を作りました。 コンポタスタンド "前野菜" 、基本情報はこんな感じ。 🌽9月12日(土)は 『コンポタスタンドの前野菜』として コンポタの仕込みをしながら プレオープンします! 会場デザイ

          コンポタスタンド当日編 「一日目・前野菜」

          私のいちばんの猫の話

          突然だけれど、私は猫のことが大好きだ。千葉にある実家から徒歩圏内にある祖母の家では長年犬を飼っているし、小学生の時は「生き物がかり」として毎朝にわとりの世話をしていたし、亀もカブトムシもカマキリもザリガニもカラスも名前をつけて飼ってきたけれど(カラスは多分違法)、それらを差し置いて、猫はとっておきだ。これはきっと私が生まれる前から実家に猫がいたことと、その猫が、もう言葉にならないくらいに尊い猫だったことに由来する。私は「ソトちゃん」よりも美しく、気高く、賢く、愛くるしい猫をき

          私のいちばんの猫の話

          great siesta in DAIKANYAMA

          解き放たれたような土曜日だった。 二日前、7月18日(土)の午後いっぱい、友人知人とともに小さなホームパーティーのようなものを開かせてもらった。このご時世で、飲食を出して、この人数が集まることをよしとする人の方が少ないと思う。それでも自粛で抑制されていた悦びやストレスが会場のいたるところでぶわっと噴き出し続けているような熱に溢れた時間だったから、これはこれできっと必要火急な場だったのだと思いたい。 会の名前は『great siesta in DAIKANYAMA』。スペイ

          great siesta in DAIKANYAMA

          回想・最高なカニチャーハン

          今日は2020年6月10日、水曜日。なんでだか今日が木曜な気がして、というかなんなら昨日は昨日で水曜日な気分で過ごしてて(たぶん本日15時からのオンライン授業でのプレゼン発表に気をとられすぎたからだと、プレゼンが終わった今ならわかる)、なあんだまだ水曜かと得した気分。 今日はめいっぱい陽を浴びた。家を出るときに去年台湾で買ったお気に入りの麦わら帽子を被ろうか被らまいか何度もあたまに乗っけて迷って、梅雨入り直前のブワッと蒸し暑い太陽の燦々としたこの光を全身で受け止めてやらない

          回想・最高なカニチャーハン

          祈りと回復と解放と

          今日は日記。 昨夜は二週間に一度の、聖書を読む会だった。通称、Bamboo Bible会。この会に出会ったのはほんのつい最近で、オンラインで知り合った大学の教授夫婦に紹介されておずおず参加してみたのが二週間前。今回が二度目の参加だった。 私はこの会のことをすごく気に入っている。まず、この世界状況になってからというもののどこに注意を向けても否応なしに入ってくる情報の渦に飲み込まれてしまいそうで、というかたぶん身体のほとんどを情報の湖にどっぷり浸したまま一日を過ごすような身

          祈りと回復と解放と

          おしりの血からリユニオン

          22歳のレディ〜だというのにこんなタイトル大丈夫かしら。 昨日がわりかし大事件で長い長い一日だったので記録がてら書く。 このnoteの序盤にある投稿にも書いてきたことだけど、我が家はたぶんライトな機能不全家族だ。小学生のころから父と母の夜通しの警察沙汰な大げんかはよく見てきたし、母と子3人で夜逃げたることもしたし、親族の家を転々としながら中高に通っていた。最近だとここ数年引きこもりしている父が過剰にコロナを恐れるがため母と妹に家を出て行けと迫る日々、父の発狂が原因で妹にP

          おしりの血からリユニオン

          大事な人の声を聴くということ

          最近、二日に一回くらいおばあちゃんに電話をかけているのだけど「なんでもっと早くこうしなかったんだろう」と電話を切るたびに思う。後悔と嬉しさが綯い交ぜになったような気持ちでいる。 外出自粛要請がなされてから、朝の散歩にでかけがてらだったり、昼ごはんをテイクアウトする途中だったり、ふと意識した時におばあちゃんに電話をかけるようにしている。千葉に住むおばあちゃんには、電車に1時間も乗れば会いに行けた、これまでは。いつでも会いに行けたから、結局全然会いに行かなかった。長らく顔を見て

          大事な人の声を聴くということ