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徒然な生活と、ごはんのこと

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月4回、日々考えていることとごはんについて更新します。ゆるやかな作り方つきなのであなたもおうちでぜひ作ってみてください。どんなごはんになったか、感想も教えてね。
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記事一覧

こあきないしよう ∽ 秋の炊き込みごはん

今日は、"秋の炊き込みごはん会" と、"小商い" のはなし。 炊き込みごはんって、助かる料理。『秋の炊き込みごはん会』なるものを企画・開催した。今回の相棒は小平でクナーファのお店を営む、しゅう。夏にやったコンポタスタンドにお客さんとしてきてくれた時に「炊き込みごはんの素朴なよさ」で意気投合して、「おいしい炊き込みごはんを食べる会やりたいよね〜〜〜」ということでこの企画は生まれた。 ↑相方のしゅう。クナーファを作っている! 個人的な炊き込みごはんへの思い入れは「助かる料理

時間をついやすこと ∽ オリーブの塩漬け

このnote、地味に続いていてうれしい。読んでくださっている方、ほんとうにありがとうございます。読んでるよって教えてくれること、ハート押してくれること、にやにやして受け取っています。どうぞ引き続きよろしくお願いします! 「時間をついやすこと」をむかしからすごく気にしている。はじまりは中学受験勉強の日々、つまりは小学校高学年のころからだったと思う。(もしよければこの記事を。非常にパーソナルなので有料です) ⏳⏳⏳ 多動気味なため一つのことに集中していると他のことが頭にわん

あゝ壱岐島 ∽ かぼちゃのおやき

まあいっか忙しいしと去年思った。 うわあ今年も行けないじゃんと肩を落とした。 長崎県 壱岐島への帰省のことである。 父方・母方どちらの祖父母も実家から徒歩圏内にあるわたしにとって、「帰省」と呼びたい毎年の習慣が壱岐島でのひとときだ。壱岐島は母方の祖母(この回でかいた最高のおばあちゃん)の生まれ故郷だ。母方の祖母は若き頃から「この島で終わってたまるか」と思って働いて貯金し、そのお金で島外へ進学、片親家庭・島暮らしから自力で上京して管理栄養士になったというど根性の持ち主なの

おふくろの味 ∽ ねっとりほくほく里芋のまる焼き

"おふくろの味"と聞いたとき、こんこんとわきあがるあったかい気持ちがある。そこには腰くらいまでの小ぶりな円卓があって、手触りのいい立派な木の椅子が4つ。効きすぎた暖房のせいでほっぺがカサカサする。犬が足元をせわしなく歩き回るから挨拶する。普段は見ないテレビがここでは四六時中つけられていて音量が大きすぎる。円卓から見渡せる距離にある台所ではたくさんの鍋が湯をあげていて、せわしなく動き回るのは、私の大好きなおばあちゃん。ゴトゴト、シャッシャッ、コンコンコン。小さなからだで包丁を力

てまひまと祖父母 ∽ 栗の長期保存

実家のある千葉県から、今暮らしているところ宛に、小箱が届いた。ずっしりと重たいけれど、やけに小さいから、思ったのと違う、と思った。前の日に母から「栗送っておいたからね!」と連絡が来ていた。私は来月企画している炊き込みご飯会のために、栗をイガごとまるごと送って欲しいとお願いしていた。それで届いたこの箱は小さすぎた。 🌰🌰🌰 おそるおそる開くと、まず見えたのはむっちりしたみかんと柿。 見覚えがありすぎる面々だ。これは父方の祖父母の畑で毎年どっさり採れていたみかんと柿だ。みか

愛したい包み込みたい ∽ 手作り水餃子

今日は愛についてと、 皮からつくる手作り水餃子の話。 🥟🥟🥟 来年の春に卒業するために、 宗教哲学専攻の私、卒論を書いています。 『現代日本において愛するということはいかにして可能か?〜エーリッヒフロムの「愛するということ」を参考にして〜』というのが今のところのテーマなんですが、いやあ、我がことながらとっ散らかっていると思う。 「なんで愛するということについて書くの?」ってなんども聞かれるけどうまく答えられない。純粋に気になる。だって愛ってなんだ。そしてすごく魅力的

失敗は成功のもと∽プラムの赤ワインコンポートゼリー

ずっと作ろう作ろうと思っていて、どっさりの砂糖も赤ワインも準備しているというのにプラムの旬の季節がおわろうとしていることに気づいて焦って、授業と授業のあいだの空き時間の二時間くらいでささっと作ってしまおう!と思い立っていざ作ってみたら、みごとに失敗し、それをおいしくいただくまでの話。 最近、なんやかんやいそがしい。 まず、大学の授業が週に27時間ある。いろんな事情があって()、大学最終学年にして18コマをとっている。世界大戦をいろんな角度から見直す歴史の授業を英語でとって