おふくろの味 ∽ ねっとりほくほく里芋のまる焼き
"おふくろの味"と聞いたとき、こんこんとわきあがるあったかい気持ちがある。そこには腰くらいまでの小ぶりな円卓があって、手触りのいい立派な木の椅子が4つ。効きすぎた暖房のせいでほっぺがカサカサする。犬が足元をせわしなく歩き回るから挨拶する。普段は見ないテレビがここでは四六時中つけられていて音量が大きすぎる。円卓から見渡せる距離にある台所ではたくさんの鍋が湯をあげていて、せわしなく動き回るのは、私の大好きなおばあちゃん。ゴトゴト、シャッシャッ、コンコンコン。小さなからだで包丁を力強くにぎって、軽やかに食材を切ってはごちそうにしていく。
"おふくろの味"はかならずしも肉親の母親にかぎらず、誰かの手作りともかぎらず、また食べたいといつも思うような懐かしい味を言うのだろう。私の場合それは母方のおばあちゃんのごはんの味だ。管理栄養士をしながら4人のこどもを育て上げ、10人の孫のおなかも充してきた肝っ玉で愛情たっぷりなおばあちゃん。
こっくりした味のかぼちゃの煮付け
大〜きな春巻き
炊きたての混ぜご飯
お豆たっぷりひじきの煮物
高野豆腐の煮物
鯖の味噌煮(好きすぎて食べすぎてアレルギー出たのはいい思い出)
アオサの味噌汁
お弁当にいれてくれた卵焼きにタコさんウインナー
壱岐から届いた魚のひらき
手作りのもずく
レバニラ
りんご入りのサラダ
いつ食べても懐かしいと感じるおばあちゃんのごはんにはまるで魔法がかけられているようで、ずるい。外で食べるごはんよりってのはもちろんだけど、自分でつくったごはんよりもずっとずっと心もからだも悦んでいるのがわかる。五臓六腑に沁み渡るごはんなのだ。どんな味付けなの?どうやって作るの?って何度か聞いて自分でためしてみたりしたけどやっぱりだめ。いつもなにかが足りない。おばあちゃんが作るからあんなにおいしいのだ。
おばあちゃんはまだまだ元気でいてくれているから、23歳にもなって!と笑われたって構わない。おばあちゃんにまだまだいろんなごはんを作ってもらいたいな。
みんなの"おふくろの味"は、なんですか?
ねっとりほくほく里芋のまる焼き
里芋ってなんとなく敬遠しがちでした。なぜってヌメヌメして調理がわずらわしいと思っていたから。
この方法を知ってそんなイメージが覆されました。
たったの2ステップであら簡単。ごちそうができちゃいます。
里芋のまる焼き、いくよ〜!
よういするもの
里芋(食べたい分だけ)、耐熱容器(里芋がはいる大きさ)、ラップ(耐熱容器を覆えれば蓋のようなものでもいい)
前準備:オーブンを200度に予熱する
①里芋の皮の泥を落とす
たわしでやるとやりやすかったよ。きになる分だけ落とそう
②耐熱容器に入れてラップをし、200度で60分。
これだけ!里芋は濡れたまま入れてね。
60分経てばごちそうの完成!
塩でシンプルにでもよし。たっぷりマヨネーズと七味でギルティにいただくもよし。オリーブオイルでさわやかに、というのもいいね。
お好みでめしあがれ〜!
おわりに
てなわけで今回はシンプルな手順すぎたのとおいしすぎて撮る間も無くごちそうさまだったので、写真少なにおわります。
最近は卒論に気持ち追われつつも、どうしても『おやき』と『胡椒餅』が気になっています。どちらも近いうちに手作りしたい。特に胡椒餅は台湾の屋台で食べた味が忘れられない。ああ、卒論をする時間はどこへやら。
実は気を抜けば一日中ぼお〜っとできる性分なので、小学生の頃からの相棒グッズ、タイマーを駆使してうまく時間をやりくりしようと思います。
あと昨日から体調が思わしくないので、とにかく水をたっぷり飲み、お風呂にゆっくり浸かり、ビタミンと睡眠をたっぷりとって早期回復しないと。マスクして喉を保湿しながら寝るよ。
それではみなさんもおやすみなさい!
おわり
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