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ヨガインストラクターのための指導ポイント

ヨガ指導におけるヒントや有益な知識情報をお伝えします。特にヨガの解剖学や安全安心な指導への情報を中心にお送りします。
ヨガの解剖学の第一人者直伝のヨガ指導のポイントをお伝えします。他ではあまり伝えない内容もここではお…
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#効果

【マガジン】古典文献のアーサナの効果は何が記されているのか?

【マガジン】古典文献のアーサナの効果は何が記されているのか?

アーサナは生物の数ほどあるといわれています。
要は凄くたくさんということですね。
インドでは84という数字が縁起がいいようで、書物によっては8400万あるとかいわれています(G.S.)。

アーサナについて解説してある古典文献は、ハタプラディピカーで18種、ゲーランダサンヒターで32種、シヴァサンヒターで4種です。
ゲーランダサンヒターでは8432種のアーサナが特に効果があり、その中から32種を解

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【マガジン】このポーズは何に効きますか?にどう答えたらいいか

【マガジン】このポーズは何に効きますか?にどう答えたらいいか

雑誌の取材でもよくされる質問が「このポーズは何に効きますか?」です。
また「肩こりにいいポーズはどれですか?」もよく聞かれます。
大したことない会話であればその場を取り繕うように適当なことを言って流しますが、記事になるとかそれなりに責任のある場合にはそう簡単に流せない質問です。
おそらくヨガを指導している方であれば、お客さんから上記の質問を受けることもあるでしょう。

今回は、これらの質問にどう答

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【マガジン】コクランライブラリーで「ヨガ」を検索してみた

【マガジン】コクランライブラリーで「ヨガ」を検索してみた

コクランライブラリーはエビデンスに基づき、システマティックレビューを中心として、医学情報を客観的視点で提示する団体であり、文献集です。
様々な言語でアクセスすることができます。

今回は、ヨガについて検索してみました。

コクランレビューの結果を簡単にまとめて、僕の視点からヨガとエビデンスについて解説してみたいと思います。

【マガジン】ヨガのアーサナをどう捉えるか

【マガジン】ヨガのアーサナをどう捉えるか

ヨガのアーサナは、「ポーズ」と言い換えられることがあります。
日本語だと「姿勢」ですね。
語源的には、「asana」は「as=座る」から来ているので、「座法」が大元の意味だったと思います。

座る方法としてできたものが、姿勢法として発展して、さらに現代になってフィットネスと融合して今日に至るという感じでしょう。

僕は理学療法士として、運動学の視点でアーサナを捉えて、「ヨガの解剖学」や「ヨガの運動

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【マガジン】ヨガの目的を持って指導にあたる

【マガジン】ヨガの目的を持って指導にあたる

「何のためにヨガを指導していますか?」

意外とこの質問に即答できる指導者は少ないのではないでしょうか。

自分がヨガで救われたからそれを共有したい

家族や身近な人の健康のために

会社の同僚のストレス解消に

仕として、、、

何かしらのモチベーションがあるからヨガを伝えているのだと思います。
でもそれを言語化して、常に初心として意識できているか、、、。

ひたすらアーサナを深めて、曲芸のよう

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【マガジン】ヨガは心身に万能な方法なのか?

【マガジン】ヨガは心身に万能な方法なのか?

ヨガをスポーツのトレーニングに取り入れる人も多くなってきています。

基本的には疲労回復のコンディショニングとしてや、メンタルトレーニングとしての用い方が多いです。
僕も何回か依頼を受けて、スポーツ選手や団体に指導したことがあります。

確かにヨガは筋力も柔軟性も上げますし、メンタルにはとても効果があります。
ただ、全てのスポーツに対して万能かと言えば、そうではないでしょう。

また、ヨガの効果を

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【マガジン】ヨガは心をターゲットにしているのになぜ体だと思われるのか

【マガジン】ヨガは心をターゲットにしているのになぜ体だと思われるのか

古典インドでは、ヨガは心をターゲットとし、アーユルヴェーダは体を担当しています。

体というのは、食事やナチュロパシー(自然療法)などの治療法です。
アーユルヴェーダでは、季節毎の食べ方や病気の治し方など、体に対してアプローチする方法です。

心に関しては、ヨガの実践である、アーサナやプラーナヤーマ、ディヤーナを通して、瞑想から悟りを開くというヨガが担当なのです。

しかし、世の中一般では、ヨガは

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