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展覧会がもっと面白くなるかも?な ちょっとしたコツ 準備編


通信制の芸術大学で学び直しを始めて、とても良かったと思っていることの一つに、学友の皆さまと一緒に展覧会を観に行く楽しさ、があります。

美術館・博物館で、ギャラリーに出かけて、みんな何を思って鑑賞してるんだろう、どんな風に過ごしてるんだろう、いつも決まってしていることってあるのかな?

そんなふうに考えることはあっても、これまで誰かに聞く機会ってほぼなかったんです。マイペースに鑑賞したいから一人で出かけることも多いし、マナーを守って それぞれに過ごせば良し と思っていたところもありまして。

でも、自分と近しく文化芸術を好む学友の方々と展示を巡ってみたら、人それぞれの過ごし方を具体的に知るきっかけとなり、新たな気づきや視野の広がり、発見が多くて楽しかったんです。

ということで今回は、気づけば月20件前後・年間200件ほど美術館・博物館やギャラリーに足を運ぶほど展覧会好きなわたしが、一体 何をどうして過ごしているのか、大変僭越ながらご紹介しつつ、展覧会がより面白くなるかも?な ちょっとしたコツを探ってみます。今回は準備編で、3つあります。

あーこうしたら観に行く時間とチケット代のモトがとれそうなのね、みたいなヒントに、
もしくは、あーこんな軽い感じで観に行くんでもいいのかーと、美術館・博物館、そしてギャラリーへ出かけるきっかけにしてもらえたら、とても嬉しいです。


・・・とその前に

前もって申し上げておきます、普段のわたしは全くもってインテリジェンスな鑑賞方法はしてません。相変わらず、単なる文化芸術好きのミーハーです。
ミーハーが高じ もっと知りたくなって 大学に在籍してはいますが、基本的にめんどくさがりです。凝ったことをしてみても続かないですしね。

ミュージアム&デザインライター・インタビュアー と自ら名乗ってて、あえて書くのもどうかしてますがw、ミーハーが高じたゆえに、お仕事にもつながっております。本当に本当にありがたいことです。

長くなりました、本題です!

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①初めて知った、詳しく知らない、けどなーんかどうも気になる・・・ならできるだけ行っておく


ここ数年だと、こちらですね。
ふらっと寄って、もうすっかり魅了されました。本当に、良かったです。


わたし自身、最後は直感や感覚で判断するタイプ、かつ、いろんな物事にも、自分にも他人にも、むやみに期待しないタイプです。

だからなのかもしれませんが、展覧会においても、自分の経験上、"よく知らないけど なーんか気になるなぁ""なーんか面白そうだから ちょっと行ってみよっかなー"くらいの、ほぼ期待しない状態で観に行ったほうが、絶対に面白くなったり、行って良かった!知れてよかった!につながったりと、満足度がアップすることが多いんです。
なので、時間が許せば、ものは試しに、とできるだけ行ってみるようにしています。(そんななんで気づけば月20件近く、になってしまうんですが。)

こういうことって、アートに限らず、本とか映画とかドラマとか、お店などもそうかな、日常の中にも結構あると思うんです。なんとなーく誘われて始めて、今はプロになりました、とか、たまたま寄ったらとても良くて、今では週3で通う常連です、とか。

アートや展覧会についても、"アートなんて自分にはとてもとても""そんな知識なんてない素人だから""難しそうで自分にはきっと理解できない"なんて敬遠せず、何となく、思うままに、ふれてみてほしいと思います。
それが、人生を変える出会いになる、かもしれませんよ。

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②でもでも、せっかく行くならモトをとりたいから ほんのちょっとだけ 予習する


今は非常にありがたいことに、学生証の恩恵を受けていますが、それでもチケット代はまぁまぁかさみます。昨今は特に相場がアップしているような。

ふらっと期待せず、気になったら行く、が信条ですが、ちょっと欲張りなもので、せっかく時間とお金と体力をかけて観に行くんだから!と、モトを取るべく、本当に本当にさくっと予習して出かけてます。

予習、と言っても、全くたいしたことないんです。所要時間はトータルでも30分かからないくらいでしょう。

  1. 展覧会を知ったときに、まず概要と会期と場所を確認&メモ

  2. 行く日を決める 予約制ならここでチケットを購入&その近所のハシゴ先も検討

  3. 当日 出かける道すがら スマホで展覧会のWebサイトを閲覧

以上です!すきま時間にぜひ。

ここでのポイントは、
これから観るのは、どんなタイプの展覧会なのか。見どころはどこなのか、を、本当にさらーっと知っておくだけでも、満足度が変わると思います

そうなんですよ、展覧会にはタイプがあるんです。だいたい大きく分けて3つでしょうか、なんとなくこれをふまえておくだけでも、行くか行かないか、の判断基準になるかと。

【A】主に一人の作家の人生と作品や、一つの作品と作家のことを紹介する展覧会
回顧展、なんてキャッチコピーがついてることも多いですね。
「イサム・ノグチ展」、「ムンク展」、いま都内で開催中の「上野リチ展」、「ピーターラビット展」や「ヨシタケシンスケ展かもしれない」の他、「フランソワ・ポンポン展」や「グランマ・モーゼス展」もこちらのタイプです。

【B】メインの作家・作品と、同じ時代に活躍していた作家や美術史の流れを紹介する展覧会
先日まで都内で行われていた「フェルメールと17世紀オランダ絵画展」は、まさにこちらのタイプですね。
幅広くさまざまな作家の作品を楽しめる魅力があるのですが・・・一方で、あれ?フェルメールが観たい!と思って行ったのに、見当たらないなぁ・・・え!これ1点だけ?みたいな、"なんかちょっと思ってたんと違う"なんてなりがちなのはこちら、かもしれません。

【C】歴史あるミュージアムや著名なコレクター、さまざまなジャンルのことなどを、まるっと紹介する展覧会
例えば「イスラームとムスリムの世界」展、「メトロポリタン美術館展」や、再現模造にまつわる特別展「よみがえる正倉院宝物」、これからトーハクで開催予定の特別展「琉球」などがこちらのタイプといえるでしょう。
Bタイプから、さらに俯瞰した視点で楽しむ企画ですね。展示される作品も作家も多種多様です。

わたしはどのタイプでも観に行きますが、タイプを意識してみると徐々に"作家はどんな時代をどう生きながら、どんな作品を生み出してきたのか"に興味があることに気づきました。
なので、Aタイプの企画は特に、初めて名前を聞く、というくらいに知らない方でも、気になったら観に行きます。

また、出かける予定の展覧会の数が多いので、スプレッドシートで簡単なリストを作ったり、noteに定期的なまとめ記事も書いてます。


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③荷物は必ずコインロッカーに預けて身軽に


ミュージアムに着いたら、何はともあれ、とりあえずコインロッカーに直行です。皆さまもぜひ、遠慮なく使ってください。無料なんで!


そして、いつも持っていく手荷物用の肩かけトートに必要なものを入れ、その他の荷物は全て預けてしまいます。お手洗いに寄ったら、いざ!鑑賞スタート!です。

ちなみに手荷物トートの中身は、決まってこちら。

・お財布
・スマホ(&音声ガイド用にイヤホンも)
・マイ鉛筆&A4のクリップボード
・手ぬぐい
・撮影OKならデジタルカメラ&予備バッテリー

鉛筆とクリップボードは、出品リストにメモ書きすることが多いので持参します。館内に置かれたフライヤーを持って帰るのにも便利ですよ。

スマホにメモることもしますが、撮影NGの展示では監視スタッフの方に余計な心配をかけたくないので、スマホを手に持つこと自体も極力控えます。

また、ひろーいミュージアムの場合は水分補給に困るため、白湯入りのタンブラーも持ち歩いてます。

ちなみに、飴やガムの持ち込みは絶対にNGですよ。展示室内に虫が発生するリスク=作品や資料が痛むリスク となってしまいます。
もちろん食べながらも絶対にNG。マスクしててもNGなんです・・・貴重な作品や資料を守るためにも、ご理解くださいませ。


手荷物トートはA4サイズくらいのマチなしで軽いものが多くて、デザインは観る展示に合わせて選んでます。例えば仏教美術なら、ニコ美のプレゼントでいただいた東大寺二月堂のもの、とか、東寺展のもの、とかとか。

過去にはこんなnoteを書いたくらい、地味にこだわりがあります。


展示室内でのコツは、こちらの記事に続きます。

皆さまのコツやいつもしてることもお聞きしてみたくなりました。よろしければコメント欄からお寄せくださーい!


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