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展覧会&ミュージアムグッズ 何を選んだらいいのか問題 part1


今回は、美術館・博物館好きなわたしが、展覧会と同じくらい大事にしている、展覧会オリジナルのグッズ&ミュージアムグッズのお買い物にまつわるお話です。

最初にお断りしますと、いつも以上に私見だらけ、完全に個人的な趣味嗜好にもとづいています。
美術館・博物館が好きなあまり、ほっとくと“ここからここまで全部”というお買い物をしがちな自分に、毎回ブレーキをかけている経験からの内容です。予めご理解の上でおつきあいくださいませー。

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てか、なぜ今、このテーマで書くのか。
特別展 「国宝 鳥獣戯画のすべて」が、4/13(火)よりトーハクで始まったからです!!!

今年最も危険!グッズ買いすぎ警報発令だ!と話題ですが、そのほんの一部が特設サイトで公開されています。
かわいいので散財すること必至。滅多にない機会だし、思いのままにお買い物しても楽しいと思いますが、予算に限りが(涙) という方のヒントにしていただけたら嬉しいです。

ご参考までに、グッズはチケットで入場した会場のみで販売されています。
チケットは日時予約制で、すでに4/25(日)まではほぼ完売。
次のチケット発売日は、4月20日(火) AM10:00~です。
4月27日(火)~5月9日(日)の日程で予約できます。
その後、5月11日(火)~30日(日)のチケット発売日は、5月4日(火) AM10:00~です。お忘れなく。


そもそも展覧会&ミュージアムグッズって何?

定義はいろいろあるかと思いますが、ものすーごくざっくり言えば、美術館・博物館を訪れた記念のお土産ですね。楽しかった思い出を持ち帰るためのツールであり、リーズナブルで手軽にアートを楽しめるアイテムです。

で、グッズの中にも大きく分けて3つのパターンがあるかと。

A. 展覧会にまつわるグッズ
B. 美術館・博物館そのものにまつわるグッズ
C. その他

わたしにはそれぞれ、買う・買わないの判断基準がありまして、これ欲しい!と思ったとき、落ち着いてその基準に照らし合わせ、検討しています。

A. 展覧会にまつわるグッズ

冒頭の鳥獣戯画展など、展覧会の企画に合わせて作られ、販売されているグッズです。
特徴は何といっても、その多くが、展覧会の会期中に会場内の特設ショップでのみ限定販売という点。

展覧会にまつわるグッズですから当然ですね。モチーフで用いる作品の著作権の都合、会期中のみ販売OKという契約になっていることが多いためです。

また、ネット通販全盛のこの時代でも会場販売のみなのも、そもそも特設サイトにグッズのラインナップがほぼ掲載されないのも、著作権の都合で許可されない、という場合が多いのです。こればかりはやむを得ませんね・・・。


ここで!買い手がつい惑わされがちなポイントを2つ。

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ポイント①
それ、本当に”展覧会のために”作られたグッズ?


特設ショップの売り場をよーくよーく観察してみましょう。
実は、展覧会限定のオリジナルグッズと、展覧会にまつわる市販のグッズが、売り場でうまいこと融合しています。お気づきでしたか。

ネットショップのレコメンド機能や、セレクトショップと似た感じですね。
”この展示がお好きな方には、これもおすすめ!”と、関連アイテムを幅広く仕入れ、販売してるのです。

あれ?なんかこれテイストが違う?
なんかよく見ると、展覧会限定 とか オリジナル とか、書いてなくない?

そうそう、それです。ただ、限定とかオリジナルとか書いてあるのは親切なほうで、書いてないこともあります。

この関連グッズが並ぶ傾向は、人気作品や有名作家の展覧会ほど顕著にみられます。つまり、著作権フリーやライセンス契約などにより、すでにさまざまなグッズが制作され、普通に販売されているからです。

例えば、印象派の作家や作品たち、ゴッホ、ピカソ、ウォーホル、伊藤若冲、岡本太郎などなど。

また、キャラクターやアニメ作品にまつわる展覧会でもよくあります
ディズニーやジブリ、ミッフィー、ムーミン、スヌーピー&ピーナッツ、ドラえもん、エヴァンゲリオン、ガンダム、スターウォーズなどなど。
挙げたらキリがなさそうですね。


そしてそして、冒頭でご紹介した鳥獣戯画の展覧会は、まさに!!!
すでに数多のグッズがこの世に存在します。

例えば、昨年から販売されていますが、ミッフィー×鳥獣戯画なんてのもありますよ。・・・冷静な判断が大事ですね。


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ここで大事なことは、オリジナルグッズじゃないから、関連アイテムだから買ったらNG!という訳では決してありません。そもそも探していたものだったり、何か気に入ったものが見つかれば、ぜひぜひお買い求めください!

ただ、展覧会の限定だと思って買って、後から、あれ?違うの?なんてちょっとガッカリしたり、その分の予算であの限定アイテムを買っとけばよかった!と後悔したり、がないように、知っておいてほしいのです。

関連アイテムは他でも買えることが多いですが、展覧会限定のオリジナルグッズが買えるのは、展覧会の特設ショップを訪れたときだけ、ですので。


なお、わたしが限定グッズに紛れてよく見かけるアイテムはこちら。ほんの一例です。
・ポストカード
・クリアファイルなどの文房具系
・トートやポーチ、ハンカチや手ぬぐい、風呂敷などの服飾小物系
・ちょっとしたアクセサリーやキーホルダー などなど

また、特に日本美術や仏教美術の展覧会ではこちらも見かけます。
・お香
・ミニサイズの仏像やフィギュア
・くしなどの工芸品や印鑑など
・御朱印帳
・懐紙
・数寄屋袋や古帛紗  などなど

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ポイント②
関連アイテムだけど 買ったほうがいいものもある


関連アイテムを買う最大のメリットは、展覧会に関するものがとても効率よく手に入ったり、知れたりできることでしょう。
特にちょっとマイナーな海外作家や作品にまつわるもの、その国や地域の伝統工芸品や民芸品、歴史や文化にまつわるものなどは、個別に探しても見つけにくく、自分の手間と時間を格段に省けるのでおすすめです。

なかでもわたしが、結構ちゃんとチェックしたり、購入したりすることが多いアイテムを4つ、ご紹介します。


公式図録以外のさまざまな解説本や雑誌
ずらっと並んだ本の中には、都心の超大型書店でもAmazonでも置いてない珍しい書籍や、ネット書店でも完売・入荷待ちが続いているもの、発売から時間が経ってる雑誌のバックナンバーなどがあったりします。あと、ちょっとマイナーな専門書も多いかな。

先日、藝大美術館のショップで買った、渡辺省亭の評伝はまさにそうでした。買って帰るか迷いましたが、正解でした。




■輸入食品やお菓子など

例えば、三菱一号館美術館で開催中のコンスタンブル展で買った、イギリスのハーブティー・JOE'S TEAや、カートライト&バトラーのショートブレッドなど。
現地では有名な食品も、日本で探そうとすると難しいことがあるので、おすすめです。ちょっとした差し入れや、気軽なプレゼントにも良いですよ♪

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■複製画
グッズ制作とは別の専門会社が販売していることがあります。
高クオリティなものだと決してお安くないので、迷って買わずに帰ることも多いでしょう。でもやっぱり欲しい!となったとき、もう一度探すのは結構手間なんですよね。
どうしても即決できない!ときは、後から通販できるか、必ずお店で聞いておくことをおすすめします。



■ポストカードフレーム・マットフレーム

最近は、ポストカードやA4サイズ程度のミニポスターの売り場に、それらを飾るためのフレームや、紙製でそのまま飾れるマットフレームなども販売されています。

こういうフレームも、改めて探そうとすると種類が膨大で、案外手間がかかるんです。もし気に入ったものがあれば、一緒に買ってしまうのが楽ちん&おすすめです。
お家に帰ったその日に、買ってきたポストカードをフレームに入れて、すぐに飾って楽しめますしね♪


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と、気づけばここまでですでに約3,300字・・・。

B. 美術館・博物館そのものにまつわるグッズ
C. その他

は、4/20公開予定のpart2に続きます!!!

展覧会に行くときはマイバッグもお忘れなく

展覧会の特設ショップでも、『ショッピングバッグは有料です』のPOPを見かけることが増えました。

トートバッグをグッズとして販売していることも多々ありますが、余計なお買い物にもなりかねませんし、そもそもグッズを買う・買わないは別として、マイバッグを持っているに越したことはないご時世ですね。


ちなみに今回のヘッダー画像は、オリジナルグッズについて熱烈に書いた過去記事から。こちらもよろしければぜひ


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