展覧会限定の図録トート 買うか・買わないか問題
展覧会のミュージアムグッズの中で、わりとどこでもよく見かけるアイテムの一つが、布製のトートバッグでしょう。
特にここ数年は、図録とセットで¥200くらい安くなる感じで、"図録トートバッグ"なる名称で販売されているのもよく見かけます。
レジ袋の有料化にともない、ますますマイバッグ・エコバッグを持つ方が増え、こういったミュージアムグッズのトートバッグにも、にわかに注目が集まってるのでは?なーんて思っておりました。
かく言うわたしも、ついつい買ってしまうんですよね、トートバッグ。
でも、正直なところ、全部を全部ちゃんと使ってるかというと・・・汗
じゃあ、ちゃんと使ってるトートってどんなのよ?っていうことで、今回は、本当に"使える"展覧会限定グッズのトートバッグとは?をテーマに、わたしの完全なる独断と偏見で考察します。
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そもそも使うかどうか怪しいのに、なぜ買ってしまうのか
トートに限らず、これはやっぱり、今買わないと次がない!からに尽きるでしょう。
しかも、ネットでポチポチが全盛の時代にもかかわらず、現地でしか買えないこと多数。
これは著作権など権利関係の都合で、展覧会の会期中・会場での販売のみ、を条件にグッズ化OKとなっているからです。やむを得ませんね。
でも、ここで心のままに何でも買ってしまっていては、キケンです。
ぐっと強い気持ちで、冷静に、自分に問いかけることが大切。
とてもシンプルですが、わたしは必ず、自問自答します。
それ、本当に"普段も"使える?
そもそも、布のトートバッグだけ持って、会社、行けますか?
クライアントのところへ打ち合わせ、行けますか?
エルメスみたいなラグジュアリーブランドだったら別かもしれませんが、大抵の場合はどちらかというと・・・無理な場面が多いですよね。TPOってやっぱりあるし、そこそこの年齢や立場があると、まぁちょっと違和感ですよね。
話が極端になりました、今買わないと次がない!となると、つい忘れがちですが、グッズで売っている布のトートバッグは、普段の生活ではメインではなく、あくまでもサブバッグ、という方が多いかと思います。
そして、サブバッグだとしても、それ、本当に、普段の生活で使いますか?
この展覧会の帰り道以外で持つとしたら、いつ持ちますか?
冷静にイメージするんです。これを持っている普段の自分や、どんな場で使っていそうか、を。
素敵、とか、おしゃれ、とか、センスある感じ、とかとか、そもそものデザインを本当に自分が気に入ってないと、日常生活では絶対に使わなくて、買ったことも忘れてしまって、結局、捨てる、なんてことに。
たかがグッズ、ですが、されどグッズです。
せっかく貴重なお金と時間を使うなら、"本当に使う気に入ったもの"に!
ミュージアムグッズに限らず こういったグッズ類は、ついつい大切に使わずに永久保存したくなります。わたしも以前はそうでした。
が、大好きな東京事変の2008年解散ツアーTを会社に着ていったり、作家さんのうつわを日常使いする楽しさのように、やっぱり日々使ったほうが、視界に入るたび気分が上がるよなぁと思うようになりまして。そもそもグッズってそういう役目のものですしね!
デザインも大事だけど、質も大事
サブバッグであるならば、ちゃんと荷物が入って、使い勝手がよくなければ、結局やっぱり使わなくなります。だから、そもそもの品物としての質も譲れません。
わたしは特に、外出先で買った書籍や、もらったフライヤー、フリーペーパー、500mLのタンブラーやペットボトルなど、そこそこ重さがあるものをいろいろとサブバッグに入れることが多いため、
1.生地がそこそこしっかりしている
2.持ち手がそこそこしっかりしている、幅広で肩にかけられて、ずっと持っていても痛くならない
3.マチがそこそこあるか、マチなしでも荷物がそこそこ入るサイズ
4.畳んでもあんまりかさばらない
という4つのポイントも重視します。
そこそこ とつくのは、あくまでも サブバッグだから です。そこそこでOKなのです。
でも残念ながら、図録トートのはずなのに、価格重視でとりあえず作った、みたいな、ペラっとした数百円台のトートバッグだと、これらのポイントはおおむねNGになりがちです。
本当によっぽど好きな作家さんかデザインだったら考えますが・・・・
やっぱりたくさん使いたいから、値段じゃないんです。質、大事なんです。
そこそこのお値段でも、デザインと質が良ければ、買う人は買います(わたしとか)。
それがミュージアムグッズであり、展覧会限定のトートバッグの強み、だとわたしは勝手に思っています。
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わたしが本当に使ってる展覧会限定トートはこれ!!!
1.トーハクの展覧会系
2019年の東寺展と正倉院展、そして2018年の「名作誕生-つながる日本美術」展で買いました。
仕様が同じなので、おそらく同じ業者さんが作っていると思われます。
どれもベースは無地で、片面にだけ図柄がゴールド一色でプリントされています。そして、A4サイズが入って、程よい厚みの黒の帆布で、手持ちも肩掛けもしやすい適度な長さと太さの持ち手です。
これらは普段、日本美術の展覧会や寺社仏閣に出掛ける時に活躍しています。
実際、京都で東寺を訪れたときは、もちろん東寺トートを持って行き、写経体験でいただいたパンフレットなど、あれこれたくさん入れて帰ってきました。
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2.薄手で畳むとコンパクトなるけど、ちょっと大きめ系
東京都美術館で2020年に行われたハマスホイ展で買ったトートは、デザインはここだけ。あとは無地です。色違いで2枚買いました。
持ち手が太くてしっかりしてるのもありがたい!
ハマスホイ展はグッズが本当に素敵すぎて、こんな記事も書いています。
よろしければご一緒にどうぞ~
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3.マチあり しっかり厚手系
国立新美術館で2019年に行われた「カルティエ 時の結晶」展で購入したものは、他ではいまだに見たことのない形のトートでした。文字のプリントはシルバー。おしゃれです。
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番外編:質より思い出 とにかく気に入ってる海外ミュージアム系
これらは質うんぬんではなく、完全に現地へ行った記念として買いました。買ってよかったものばかりです!
元々ペラペラだったのに、洗濯&使いすぎてもうヨレヨレな、イギリス・ロンドンのテートモダンで2018年に買ったトート。
TATEロゴが!さすがのデザイン!
ただサイズの割に持ち手のヒモが細ーい!!!持ちづらーい!!!そして服の繊維がやたらとついて白くなります…うーむ
同じ黒の綿っぽい素材でも、よくつくやつとそこまでつかないやつがあるんですよね、買う前に見分けられたらいいのになぁ
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同じく2018年に買った、イギリス・ロンドンのV&Aミュージアムの展覧会限定トート。海外プリントならでは、濡れると他のものに色移りするけど、好きです。一緒に買ったCDもお気に入りです。
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最後は、東京ステーションギャラリーで2019年に行われた「ルートブリュック展」で買ったもの。確か3色展開だったはず。
海外から輸入されたものだったようで、正直、質のわりにちょっと高いなぁと迷いましたが、買って正解でした。
とにかくこのデザインが!かわいい!
しかも、ご存知の方は、あ!ブリュックですね! と声をかけてくれます。そこからコミュニケーションが始まるのも良いところ。
しかもモノトーンだからか、洋服やメインのバッグと喧嘩せずに持てるところも優秀です。
でも、これもサイズの割に持ち手のヒモが細ーい!!!持ちづらーい!!!でも、しょっちゅう使ってまーす!
あ。今ひらめきました。持ち手を自分で付け替えればいいのか!!!
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ちなみに 収納にもひと工夫してます
見たい方がいるか謎ですが・・・
わたし実は超絶めんどくさがりなので、クローゼット内は、簡単に見つけられて すぐ持っていける・使える収納を心がけてます。
本当はシワシワになるので畳みたくないんですが、持ち出すときにめんどくさくなるので 柄がわかって ぱっととってメインバッグにぽいっとできるようにしてます。
ざっくりとサイズ別に分けて、ハーフサイズの無印のクラフトファイルボックスへ入れてます。
奥が大きめサイズのもの、真ん中がほどほどサイズのもの。今回ご紹介したトートたちは、この2箇所に入っています。
その他、これまで好きで買った布製トートバッグや、大好きな東京事変のライブで買ったものも一緒にしています。
この1年くらいで何度か選抜しまして、手持ちの布製トートバッグはこれが全てです。
見切れているいちばん手前が、ほぼフライヤーしか入らない、マチなしの薄手サイズ。畳むとすごくコンパクトになってシワもつきにくいポリエステル製が中心です。
これらは展示室内を巡るとき、お財布やスマホなどを入れるミニバッグとして使っています。
最後に
展覧会の思い出として持っていたい。できれば、普段も使いたいから、質にもデザインにもこだわって素敵にしてほしい。
こんなどこまでもわがままで正解のないリクエストを満たしてくれるような、展覧会限定の布製トート。これからも、見つけたらきっと買ってしまうでしょう。
どうかこの記事が、作り手の皆さまに届いて、何かしらの参考にしていただけたなら、この上なく嬉しいです。
おまけ
ミュージアムグッズについては、こんな記事も書いてます。ぜひこちらもお読みくださいー✨
Part.1:そもそもミュージアムグッズとは?展覧会限定グッズの中で、特にチェックすべきポイントって?
Part.2:特におすすめしたい美術館・博物館オリジナルグッズとは?
Part.3:魅力的なミュージアムショップがある美術館・博物館はどこ?
そろそろ2021夏編、書かねばですね!
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次の記事は 8月25日(水)に公開します。
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