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必見!あなたはどのくらい知ってる?【難民、外国人労働者と入管問題】後編

はじめに

今回の記事は、前回に引き続き【クイズ形式】でおおくりします!【後編】として全7問です!
クイズを解いてみて、「このクイズに関係することをもっと知りたい!」と思った方向けに、各クイズに関連するnote記事のURLを載せていますので、そちらも是非チェックしてください。さあ、あなたは何問正解できますか?

仮放免

第7問
退去強制を受けて入管の外国人収容施設にいる被収容者に、病気やその他やむを得ない事情がある場合、一時的に収容を停止し、一定の条件を付して例外的に身柄の拘束を解く制度を「仮放免」といいます。仮放免の状態にある人は、生活をするうえで様々な制約があります。制約として正しいものを以下からすべて選んでください。
a. 就労
b. 国民健康保険への加入
c. 居住する都道府県以外への移動



正解:a、b、c
関連記事:『連載企画⑥在留資格意を持たない人々を取り巻く状況‐仮放免』 https://note.com/nanmin_bond/n/nf4ace42c854c(収容が解かれ仮放免になったとしても、以上の制約のため生活をしていくことは簡単ではないことを紹介しています。)


難民、外国人労働者

第8問
「庇護申請国へ不法入国しまた不法にいることを理由として、難民を罰してはいけない」
※庇護申請:庇護を求めて逃れてきた者が、日本の難民認定制度と入管法に基づき、日本政府に難民として認定されることを願い出ること
上記の記述が正しい場合は〇、誤っている場合は×を選択してください。



正解:〇
解説:上記内容は、難民条約31条で言及されています。
関連記事:『連載企画①難民とはだれか』https://note.com/nanmin_bond/n/n919906e26324


第9問
2016年以降、日本では、毎年1万人以上の人々が難民として庇護を求める申請をしています。2019年における日本の難民認定率は何%でしょうか?
a. 35.2% 
b. 18.5% 
c. 0.4%



正解:c 
解説:日本で難民と認められる人々は毎年わずか数十人しかいません。難民条約に加入しているほかの国と比べると圧倒的に少ないことが指摘されています。
関連記事:『連載企画②日本の難民受け入れ状況とその問題点』https://note.com/nanmin_bond/n/n66ca8fd0e754


第10問
「長年日本における在留を事実上許されてきた不法滞在の外国人労働者は、滞在中に日本人と結婚したり、結婚を前提にして日本人と交際したりするなど、日本社会に溶け込み、日本で生活基盤を築いてきた。この場合、不法滞在の外国人は警察に摘発されず、国外退去処分を受けない」
上記の記述が正しい場合は〇、誤っている場合は×を選択してください。



正解:×
解説:2003年に、当時の法務省入国管理局、東京入国管理局、警視庁および東京都は「首都東京における不法滞在外国人対策の強化に関する共同宣言」という、首都圏の不法滞在者を半減させるという宣言を発表しました。その結果、2004年から不法滞在者の大摘発が行われ、帰国できない外国人労働者・難民(入管法上でいえば、長期の「不法滞在者」)が大量に生まれました。
関連記事:『連載企画③日本の外国人労働者受入れ状況とその問題点』https://note.com/nanmin_bond/n/n19557b11e845

在留特別許可

第11問
「在留特別許可は、退去強制手続の過程の中に位置づけられており、日本人との結婚、日本社会への定着度、人道配慮などを考慮して在留資格を付与する制度である。この許可を出す際の基準は入管法によって定められている」
上記の記述が正しい場合は〇、誤っている場合は×を選択してください。



正解:× 
解説:在留特別許可の判断の根拠や理由は公開されておらず、法務大臣が裁量で特別に在留を許可すべき事情があると判断し、在留許可を出します。
関連記事:『用語解説』https://note.com/nanmin_bond/n/n465d3e7d2560

入管法廃案

第12問
2021年5月に入管法改正案の廃案が決まりました。廃案後も残る入管制度の問題点として、あてはまるものを以下からすべて選んでください。
a. 収容における司法審査の欠如
b. 収容期間の上限欠如
c. 全件収容主義(義務的な収容)



正解:a、b、c 
関連記事:『入管法改正案の廃案を受けて』 https://note.com/nanmin_bond/n/n98cbef12a7fe(法案提出に至る経緯から廃案に至るまでの流れを紹介しています。)

BONDの立場

第13問
「BONDの団体コンセプトである「入管からの救出、在留資格の獲得を支援し、外国人との共生社会を目指す」ための第1歩としての手段は、①国際基準に基づく難民受け入れと②在留特別許可の付与基準の大幅な緩和を実施することである」
上記の記述が正しい場合は〇、誤っている場合は×を選択してください。



正解:〇 
関連記事:『連載企画④差し迫った危機:収容送還専門部会の提言とそれに対するBONDの立場』https://note.com/nanmin_bond/n/n4872051f33f4



おわりに

最後までクイズに回答いただき、ありがとうございました!いくつ正解できましたか?クイズを進める中で、驚くような解答や、興味を持ったことなどはあったでしょうか?このクイズを通じて学んだことや感じたことは、是非身の回りの人にシェアして見てください!入管問題について、より多くの人に知ってもらうことで、現状も少しずつ変わっていくはずです。
この記事を通して、少しでも入管問題の現状を知る方を増やすことができればうれしく思います。これからも様々な記事を出していくので、ぜひ読んでみてください。ありがとうございました!


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