マガジンのカバー画像

真夜中の深呼吸。

119
私のままで生きるために、深呼吸をするように綴った文章たち。
運営しているクリエイター

#自分にとって大切なこと

あなたと一緒に、仕事がしたい。"働く理由" はそれしかなかった。

「みなさんに、退職のご報告があります。」

部長の口からその言葉が飛び出したとき、辞めるのは彼ではないと知っていたはずなのに、大きく心臓が波打った。

実際は、部下の退職報告を代わりにしたというだけの話だ。けれどわたしはそのとき、不意をつかれて思わず息を呑んだ。

そして、考えた。

もし、彼が今、本当に会社を辞めてしまったら。
わたしは一体、どうするのだろう?

しばらくの間、放心状態になってし

もっとみる
「食べることが好き。」 ただそれだけの自分に、できることなんて

「食べることが好き。」 ただそれだけの自分に、できることなんて

何もない、そう思っていた。

いや、今だってその考えは大きく変わらないのだけど。

胸を張って「自分にとって大切な飲食店のために、わたしにはこんなことができる」なんて、口が裂けても言えない。

大切なお店やそこにまつわる人、思い出を、守ることさえできない。ただの一消費者だ。

けれどわたしは、ここ数週間でたくさんの「大切にしたい、なくなってほしくないお店」との出会いを経て、それらに対して「これだけ

もっとみる
どん底の新卒から、自分を好きになるまでの3年間。大切にしてきた5つのこと。

どん底の新卒から、自分を好きになるまでの3年間。大切にしてきた5つのこと。

先週、働いている会社の学生インターン生の卒業式があった。

3年前のその日を思い出して、なんだか感慨深い気持ちになる。

わたしは3年前、彼らと同じようにこの会社をインターン生として卒業し、社会に出た。

まさかその数年後に社員として、またこの会社に戻ってくるなんて想像もしていなかったから、人生何があるかわからない。

卒業式では、担当しているチームの卒業生に、手紙を読んだ。読みながら、わたしの頭

もっとみる
幸福も不幸も「頑張ってる」も、ぜんぶ自分だけのもの。

幸福も不幸も「頑張ってる」も、ぜんぶ自分だけのもの。

世界に疫病が蔓延してから、今まで以上に「誰かの大変な話」が耳に入ってくるようになった。

それを見聞きしていると、無意識に

「自分は恵まれている方なんだな…」

とか、

「こんなに大変な人がいるんだから、自分はもっと頑張らなきゃ。」

とか思ってしまって、自分の弱音や愚痴、悩みをどんどん自分の中だけに閉じ込めてしまうようになった。

一方で、わたしは今年に入ってから、なぜだか精神的にとてもしん

もっとみる

"義務感"から心を解放するために、「自分だけの決まり」をつくる。

何をしていても、自分の行動の源泉には"義務感"があるなと気づいたのは、ひとりで過ごすと決めて出発した、旅先でのことだった。

何をしていてもつきまとう"義務感"わたしは「心をまっさらにして、自分のあるべき姿に戻る」ために、6日間ひとりで過ごそうと旅に出ることを決めた。

それなのに、旅先で食べるご飯を選ぶとき、「Instagramに投稿するならどちらが受けがいいか」という基準で考えてしまったり、

もっとみる
2月の振り返り|課題の山から見つけた学び

2月の振り返り|課題の山から見つけた学び

気づいたら、2月はあっという間に過ぎ去って、3月に突入していた。

「28日しかない」ということは知っていたけれど、他の月と比べて2,3日少ないだけで、まさかこんなにも短く感じられてしまうとは。

逃げるようにわたしの手からすり抜けていった、2月。その一ヶ月間の振り返りがようやく終わったので、今月も、noteに書き留めておく。

※ちなみに…1月の振り返りと2月への意気込みは、こんな感じでした。

もっとみる
2月のわたしと、ご機嫌をとる方法

2月のわたしと、ご機嫌をとる方法

今月は、なんだか心も身体も疲れてしまうことが多くて、必死に疲れを癒そうと試行錯誤していた月だった。

特に、2週目に心と身体、両方の疲れが一気にきてしまって、「もう何もかも投げ出してやる!」と荒れモードになってしまったので、3週目からは、とことん自分を癒す方法を探ることにした。

模索していく中で、自分なりに心と身体を癒す、自分の「ご機嫌をとる」方法を、いくつか見つけた。

これまでにも無意識に行

もっとみる