見出し画像

2月のわたしと、ご機嫌をとる方法


今月は、なんだか心も身体も疲れてしまうことが多くて、必死に疲れを癒そうと試行錯誤していた月だった。



特に、2週目に心と身体、両方の疲れが一気にきてしまって、「もう何もかも投げ出してやる!」と荒れモードになってしまったので、3週目からは、とことん自分を癒す方法を探ることにした。

模索していく中で、自分なりに心と身体を癒す、自分の「ご機嫌をとる」方法を、いくつか見つけた。

これまでにも無意識に行なっていたこともあるけれど、せっかくの機会なので、3月以降の自分のために、今ここにいくつか書き留めておこうと思う。


①陽の光を浴びながら、朝ごはんを作って食べる

これは最近気づいたのだけど、「朝ごはんをゆっくり食べることができた日」の幸福度は、そうでない日と比べると雲泥の差がある。

平日できない分、休日はカーテンを開けて、陽の光をたっぷり浴びて、サラダを作ってゆっくりご飯を食べる。

しっかり味わえる分、普段は気にも留めない野菜の食感や、卵かけご飯の卵の香りなんかも感じられるのが嬉しい。

それらをゆっくり頬張りながら、「今日は何しようかなあ」とぼんやり考える時間は、わたしにとって最も心がくつろいで、その日1日にわくわくできる、特別な時間帯だ。



②朝早起きして、訪れたことのない映画館に行く

これは、今月思い立ってはじめてやってみたこと。どうしても観たかった映画があったのだけど、午後から予定があって午前中に行くしかなかった。

「休日だから、ゆっくり寝たい…」という自分に鞭を打って、思い切って朝9時からの映画のチケットを買って、はじめて行く映画館に足を運んだ。

朝早かったからか、館内にはお客さんが10人もいなくて、あの大音量もポップコーンの甘くて香ばしい匂いも、独り占めしているような感覚

観終わってもまだ午前中で、近くのカフェで感想を書き出してみる。その時間の流れはとてもゆっくりで、自分だけがスローモーションで動いているみたいだった。

来月以降も観たい映画はたくさんあるので、まだ足を運んだことのない映画館に、朝早くから足を運んでみる、というのは、定期的にやりたいなあと思っている。



③好きな街や駅で降りて、終着地点を決めてぶらぶら歩く

わたしの場合、心が疲れた時に必ず行く場所は、蔵前か世田谷線沿いと決めている。

理由は、空気が柔らかくて、時間の流れがゆっくりだから。

蔵前に行く時は、お気に入りの本屋さんで心にビビッときた本をいくつか買って、カフェや喫茶店で読んで過ごす。

世田谷線沿いをお散歩する時は、カメラを持って写真を撮りながら、肉まんをテイクアウトしたりしながら松陰神社前を目指して歩く。(逆から歩いて戻ってくることもある。)

この2つのエリアに共通しているのは、これらの街には「遠くから遊びに来る人」よりも、「生活している街の人」の方が多くて、一人で歩いていても、そこに馴染める安心感がある、というところ。

急いでいる人も、人工的な音も、目に飛び込む激しい色や言葉もない、透明な空気の中を歩いていると、自分を一度空っぽにして、リセットできるような気がする。



④ホットはちみつ豆乳をお供に、好きな小説を読む

ホットはちみつ豆乳(シナモン入り)は、この冬のわたしのお気に入りだ。

昨年末ジムに通い出してから、25年間続けていた毎晩の食後のデザートをやめて、食後はコーヒーか紅茶に切り替えた。

だけど時には、「紅茶じゃ物足りないな…」「コーヒーは刺激が強いな…」という日がある。

ちょっとだけ自分に優しくしたい日、心をあたためたい夜は、決まって無調整豆乳をあたためて、そこに小さじ一杯のはちみつと、シナモンを2振りする。

あたたまった豆乳の匂いをすうっと吸い込むと、心は次第にゆるゆると緩み、口に含むと、全身から力が抜けて自然な甘さが染み渡る。

それをゆっくり飲みながら、週末に買っておいた小説を読む時間は、心を素の自分へと優しく戻してくれる。



⑤ちょっと高級なチョコレートを買い、一日一粒ずつ、ゆっくり味わう

今年は、バレンタインに「自分へのご褒美」として、ずっと気になっていたチョコレートを購入した。

ここ数年、家族が毎年購入しているビオショコラティエのチョコレート。世界各国のカカオを使っていて、身体にも自然にも優しい。

「ひとりでいる時は、カロリーの高いものは食べない」と決めてから、甘いものもほとんど食べなくなっていたのだけど、疲れていたこともあって、つい手に取ってしまった。

だけどこれが大正解で、チョコレートは想像以上にわたしの心を溶かして、優しく包み込んでくれた。

ひとりで静かに味わう、というのも、人のために心をすり減らしていたこの時期には、良い時間だったのかもしれない

チョコレートの見た目、親指と人差し指でそっと摘んだ時のさらっとした感触、鼻に近づけたときのほんのり甘い香り、歯を当てた時のパリッという小気味よい音、舌に触れた時の滑らかな口溶け。

味に行き着くまでに、誰かと一緒にいたら自分の感覚からこぼれ落ちてしまう、それら全てを自分の五感で感じられたことが、わたしの心を静かな幸福で満たした。

ひとりでいる時も、こんな風に自分の心を包み込んでくれるものなら、少しくらいはカロリーが高くても、味わう時間を大切にしていきたいなあと思った体験だった。



最後に、2月のとある休日の過ごし方が完璧だったので、忘れないように、書き留めておこうと思う。(完全に、個人的なメモ。)

▼わたしの理想の休日
9:00 起床
9:30 朝ごはん(ゆっくり食べるのがポイント。)
11:00 ジムで筋トレ
(身体を動かしてトレーナーさんとお喋りすると、ものすごく元気になれる。)
12:00 お昼ごはん
(グルテンフリーのバインミーが最近のお気に入り。)
13:00 青山ブックセンターで本を探し歩く
(気づくと2時間くらい滞在していたりする。)
14:00 好きな本を2〜3冊購入する
14:30 お気に入りのカフェで本を読む
(光が差し込む、あたたかな空気が漂う空間だとなおよし。)
17:00 電車の窓から夕暮れをぼんやり眺めながら家路につく
(休日くらいは各停にのんびり揺られて帰りたい。)
18:00 noteを書く/Instagramの更新
(最近は、少しずつ義務感がなくなってきてゆるく続けられている。)
19:00 家族とごはん
(母の料理に合わせて、毎週ローテーションでワインを選び合うのが最近の我が家のブーム。)
21:00 ホットはちみつ豆乳を飲みながら読書
23:00 ゆっくりお風呂に入る
24:00 就寝


もうすぐ、外を歩いているだけでご機嫌になれる季節がやってくる。

だけど油断は禁物だ。

いつだって自分の疲れを癒せるように、ご機嫌を取れるように、たくさんの小さな幸せたちを、自分の手の中に大切に持っておきたい。

いただいたサポートは、もっと色々な感情に出会うための、本や旅に使わせていただきます *