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『リターン』(幻冬舎)五十嵐貴久

おつかれ様です🧸七海です。
今週は五十嵐貴久さんの『リターン』(幻冬舎)の読書感想です。

この本、『リカシリーズ』というシリーズ物の2作目だったんですね…😰

事前情報なしで図書館で借りてきてしまったので、読み始めてから、色々調べてみて、知りました😅

でも、それまでの事件についても説明がなされており、問題なく読めました。   




さて、あらすじから。

 全体としては、自身の欲望のために残虐な殺人を繰り返すリカと、大切な人をリカに傷つけられた或いは奪われた2人の女刑事との戦いという構図になっています。

 冒頭、高尾山で手足と顔のない死体が発見されます。その死体の身元は10年前にリカにストーカーされた後に拉致され、その後、行方不明であった本間という男でした。(本間がリカにストーカー、拉致された話は1作目の『リカ』にあります。)
 つまり、高尾山に死体を捨てたのはリカに違いないのです。

 そこで、2人の女刑事(尚美・孝子)をはじめとする警察は因縁の相手でもあるリカ逮捕に向け、必死の捜査を続けますが…




👠感想👠
いやー怖かったです。
浅い感想ですみません。

でも、リカの能力⁇というか、やることがあんまりにも人間離れしてるから、一周回って面白くも感じられました。
手足も目も鼻もない人間を10年間生かしたり、
銃で2発撃たれても死なずに、しかもその状態で人を3人も殺して逃げたり…。 さすがにありえないですよね⁇  
そのあり得なさが私とっては良かったです。
 


そして、私的に何よりも怖かったのは女刑事、尚美について書かれたエピローグです。
あんまり色々書くと、ネタバレになってしまうので詳しいことは書きません。
ただ、すでに読んだ方ならお分かりいただけるのではないでしょうか。
リカに限らず、人間って独占欲とか相手に自分の思い通りに動いてほしいとか、そういう醜い感情を持ってるものなんだろうな、と思いました。
リカみたいにそれをオープンにして、どんどん人殺しちゃう人は少ないでしょうけど。…でも、意外と紙一重なのかもしれませんね。 



本作ではリカがなぜこんな恐ろしい人間になってしまったのかまでは分からなかったので、他のシリーズ作品も読んでみようと思います。

まだリカシリーズを読んだことのない方はぜひ、『リカ』(幻冬舎)から読んでみてくださいね。


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