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俳句、短詩

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自分の俳句作品や、鑑賞、思いなど気ままにまとめています。また、短歌などの短詩形作品などについても触れています。
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#俳句作品

✤2024日日俳句 にちにち・はいく✤
6/21 街どこか静かよ梅雨の金曜日

✰梅雨入り宣言はされたの? されてないの? その点も天気もモヤモヤや金曜日であります☔。ともあれ、頑張ってお仕事だー🖊

✤2024日日俳句 にちにち・はいく✤
6/20 白百合や鏡の中のピルエット

✰バレエの回転、ピルエット。白鳥の湖などでは主役のバレリーナが32回転するが、いつもハラハラしてしまう💦でも、ピタリ! と決めるのは流石プロ。フラメンコもブエルタという回転をするが1回でも駄目な私😅

✤2024日日俳句 にちにち・はいく✤
6/19 目を伏せて喰らふ弁当ひめぢよをん

✰昨日と打って変わって快晴☀
暑いけど湿気が無くて望ましき夏の姿。
夏は中華をお昼に食べることが増える。
気候的にあのパンチの効いた味と食感は合うんでしょうかね。

✤2024日日俳句 にちにち・はいく✤
6/18 褒めるとき一言多し花石榴

✰凄まじい雨ですね…☔休みなのでフラメンコの個人レッスンを入れてたのに結局変更😿先生は当日に関わらず快く承諾してくださった。有難うございます🙏せめて句と画像くらいは明るくフラメンコ的?なざくろの花☀

✤2024日日俳句 にちにち・はいく✤
6/17 上蔟や空気に水の匂ひ濃く

✰上蔟(じょうぞく)とは繭を作るため蚕を蔟(まぶし)に入れることだそうです。週が明けたら全ての蚕が繭玉に変身! 先週の薄い繭でなく真っ白。触れると硬い。この中で蛾になるための時を待っているのか。

✤2024日日俳句 にちにち・はいく✤
6/16 父の日や大川ゆたかなる青さ

✰俳句結社の同人鍛錬句会。事前に墨田川を各自吟行。初めて川周辺を歩いたが大川という呼称がぴったり。水がたっぷりで広い。開放的な景色で気持ち良い。公園から牛嶋神社と三囲神社を回る。すっかりゴキゲン✨

✤2024日日俳句 にちにち・はいく✤
6/15 玉繭の闇を抱きて光りけり

✰画像は見づらいが、蚕の繭である玉繭。最近、見る機会ができて足を運んでいる。
この間までは桑の葉を食べてた蚕たちが突然繭を作り始めたそう。命のステージの変化と神秘。知らない人と小声で興奮(^_^;)

軽やかに、カラフルに:箱森裕美句集『鳥と刺繍』

軽やかに、カラフルに:箱森裕美句集『鳥と刺繍』

雷鳥や刺繍の花のその軽さ

句集タイトルのイメージにもっとも近い作品を挙げるとすれば、上記だろうか。
雷鳥のまるまるとした愛嬌ある姿。
季節ごとに羽の色が違うという雷鳥の特性に「刺繍」という措辞が重なる。
花の刺繍は実際の植物ではない。だからこそその「軽さ」に作者が感じたであろう表現としてのリアリティと発見を読者は我が物として共有できるのだろう。

あるいはこんな刺繍の句もある。

ジャンパーに花

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【自選俳句10句】2023「日日俳句」より

【自選俳句10句】2023「日日俳句」より

対岸柏柳明子

初がらす垂直に時止まりけり
まなうらに四日の海を仕舞ひたる
対岸の翳りはじめし桜餅
あの蝶はあの日失くしたピアスだらう
風が来てサンバはじまる百日紅
去り際のみづいろ揺れてゐるプール
いとうりの知らん顔にて隣り合ふ
途中から白桃になる暗号文
凩に心臓攫はれぬやうに
宿木のささやく昔話かな

note「日日俳句」では、2023年1月1日から毎日・1つの俳句(日によっては2句)を掲載し

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愛とかなしみの背理法:土井探花句集『地球酔』

愛とかなしみの背理法:土井探花句集『地球酔』

こんな日は仲間はづれの雉が好き

この句の中に自分を見る人、あるいは共感する人は、「ここに自分がいていいのか」と思うことが多いタイプではないだろうか。

どんなに大人になっても、一日を呼吸しているだけで難しい日はある。
仕事やお金があるということと関係なしに、絶え間ない隙間風のような精神の飢え。

上記に書いた内容は、言うまでもなく私が普段感じていることである。
だから、おそらく今でもなにがしかの

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【日日俳句】2023年、一日一句の掲載・更新を続けてきて

【日日俳句】2023年、一日一句の掲載・更新を続けてきて

はじめに「日日俳句(にちにち・はいく)」とは、2023年の元日から一日に一つの俳句(および短文と写真)を更新・掲載しているページです(下記参照)。

大晦日までやるので振り返りにはまだ早いのですが、年末は記事を書いている時間がないと思うので💦、12月初旬ではありますが「やってみての感想」などを書いてみようと思います。

なぜ、「一日一句の掲載・更新」をやろうと思ったかもともと非公開の状態で普段か

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【雑感】川崎市生涯学習財団「俳句入門・秋編」を担当して

【雑感】川崎市生涯学習財団「俳句入門・秋編」を担当して

川崎市生涯学習財団で年三回(春・秋・冬)開催の「キラリ文化教室」。
その講座の一つに「俳句入門」が加わって、今年で三年目になります。

以前も担当時の雑感を記事としてnoteに書きましたが、今回、久しぶりにまた書いてみようと思います。

一緒に前進、生徒さんも講師も

この三年で、毎回参加される方(レギュラーさん)が随分増えました。
本当にありがたく嬉しく思っております😊

同時に、初参加の方々

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月を仰ぐことを忘れない人:杉山久子句集『栞』

月を仰ぐことを忘れない人:杉山久子句集『栞』

句会でも思うけど、俳句作品がまとまって掲載された句集を読むたびに思うことがある。

「どうして同じ17音なのに、作家によって言葉や型の表情が全然違うのだろう」

「作者が違うのだから当たり前だ」と言われればその通りなのだけれども、それでもたった17音しかなくて、季語を使って、ある程度同じ条件の縛りの中で詠んでいるのに。
実際に完成した作品を目にすると、似ているようで全然違う17音がそこここに屹立し

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秋、カルチャースクール俳句講座に思うこと

秋、カルチャースクール俳句講座に思うこと

俳句と書いておきつつ、のっけから通っているフラメンコ教室の話題で恐縮だが、来月からクラスに新しい生徒さんが来ることになった。
長い間、個人レッスン状態だったので、どんな感じになるかちょっと予想がつかない。だかが、こちらも少しドキドキしている。
先生が体験レッスンを見た感じでは「経験が浅い」とのことで、その生徒さんにどうアプローチしつつ、これまでのレッスン内容を維持するかを考えておられるよう。

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