kojuro
なぜかキナリ杯をきっかけに、noteを書くようになった。気ままに、気長に、書きたいとき…
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ショートショート_感情の濃度
風の色は今、何色なのだろうか。風に色があるなんて、すごく文学的だ。どこかの文学少女が言いそうな台詞である。
私は、昔からきかん坊の悪ガキだった。周囲の大人は手に負えない悪ガキをもてあまし、ため息ばかりだったが、密かに私は、本を片手に図書館に通うような文学少女には憧れを感じていた。
あの、大事に抱えた本の中には、どんなに楽しいことが書かれているのだろう。読み聞かせてくれないかな。
そんなことを
ショートショート_望月
月の色は、いろいろな色があるという。確かに、満月が昇るとき、妙にオレンジっぽかったり赤かったりする。
あれはきっと、大気による屈折や何かの都合でああ見えるのだと誰かに聞いたことがある。
満月を見ると、なんだかウキウキする。私はきかん坊の悪ガキではあるが、決して狼男ではない。
そんなつまらないことに頭を巡らせながら、日曜日の午後に、またもや、荒技をやってしまった。
さて、小牧幸助さんの、シロ