鼠捕り
家内の母、つまり私の義母は、丹波篠山市に一人暮らしをしている。
丹波篠山市とは言えど、市の端っこの、山深い集落に、ひとり住んでいて。
いつも、どうしているのか、私は気が気では無い気分でいる。
当の実の娘である家内は、呑気なもので。
「まあ、機嫌よく暮らしてるよ」
などと曰う。
その、丹波篠山市に、粋な鼠捕りが現れたのは、今年に入ってからだっただろうと思うのだが、それは家内が見つけてきた。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
民間の人が制作したらしい。粋だね。笑
そして、この夏、義母が市役所に行くと、献血コーナーに、こんなものが飾られていたと、職員に記念写真を撮ってもらって、ラインに入れてきた。
母娘というのは、似ているものである。
なんのはなしですか。
そんなこんなを家内に語ろうとしてソファーをみると、家内が脚を指さして笑って言った。
コジくん、私は実家には引っ込まないからね。行くなら、ひとりで行ってね。
……。
マッサージをすると、家内は上機嫌である。
家内が上機嫌だと、我が家は、明るくて平和である。
だから。
これで、いいのだ。
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