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発達障害、パーソナリティ障害でぶつかる親子関係

精神科医が推薦するADHD克服カウンセラー舩曳です。
発達障害に限らず、パーソナリティ障害の場合も、親子関係は大きなテーマになります。

困った場合の対処法も含めて、今日はお話したいと思います。

発達障害、パーソナリティ障害が親子関係で問題になる場合

個人差があると言ったらそれまでですし、必ずしもとは言えないのですが、発達障害であれ、パーソナリティ障害であれ、親子で似た特徴がある場合が多いです。

くどいですが、子どもが発達障害、パーソナリティ障害だから、親もそうであるという因果関係ではありませんので、その点は誤解なきようお願いします。

お子さんが発達障害で親御さんとぶつかる場合

子どもの社会適応に焦点を当てるとして、子どもが発達障害である場合、こだわりの強さ、ペースの違いから、親御さんの琴線、すなわちお互いのこだわりがぶつかる場面があります。

予告していたのに、出かける準備が遅いや、不登校からのキャッチアップなどですね。

例えば両親とも共働き、本人は登校渋り、子どもの登校よりも親御さんが先に家を出て、子どもの登校出発を見送れない場合、登校していないことが後から分かることがあります。

このとき、お子さんの発達障害に気づいている場合と、気づいていない場合とで、関わり方は変わりますが、基本的に、

「学校に行きなさい」

と口頭で伝えるだけで、家からの押し出しを親御さんがしないまま、勝手にお子さんが登校を始めることは、まずないと思って下さい。

【不登校歴が3ヶ月以上。経験していないのに自力登校を再開させるのはまず無理】

です。

また臨界期のところでもお伝えしましたが、小学校くらいまでの間に親御さんも対峙しない場合、、

「暴れて、人やモノに当たる」

「暴言を吐いて、わが子でも可愛いと思えなくなる」

という症状にまで至ることがあります。

発達障害と診断済みの場合

成功体験を何度もさせて、パターン化するまで付き合う必要があります。

もちろん親御さんのご事情、例えば父は長期出張中、お母さんもお仕事で早く家を出ないといけない場合もあるかもしれませんが、学校の先生に迎えに来てもらう、民生委員に様子を見に来てもらうなど周りの資源を使って、早期に

「適応的なパターン」

に持っていく必要があります。パターン化が一度確立されたら、成功パターンの学習に成功です。その後、再び登校渋りがあっても、パターン化させたときと同じやり方で、登校を再開させることが可能です。

ただ、背景にいじめや担任との相性の問題がある場合もありますので、子どもと向き合うときめたなら、慎重な対応が必要です。

その場合は、学校の管理職を巻き込みましょう。

あと、成人になるまで放ってしまっていた場合、まず親御さんが腹をくくる必要があります。

腹をくくるとは、今まで許して来たことに対して、改めて子どもに枠組みを当てはめるわけですから、暴れて家を壊しまくる、暴力を振るうなど警察沙汰になる可能性も考慮に入れて対峙する必要があります。特にゲームやネットの制限を行うことで、こうなることは最悪覚悟が必要です。

ただ覚悟するだけで、すんなり社会復帰することもあるので、やはり親御さんの気持ち1つで変化するものもあると、僕は理解しています。

それまで許されていた

「ニート生活」

が急に奪われる訳ですから、急に親が言うことが変わったからと言って、お子さんが素直に

「分かった。じゃあ働く(登校する)」

という流れにはなりにくいです。

はっきりと

「まず親御さんが腹をくくる必要がある」

と言うことをご理解下さい。
また、出口が明確になった上で、対峙する必要があります。

見切り発車はお互いに袋小路になるため、専門家の支援がある方が望ましいです。
具体的にはフリースクールや全寮制の学校など、枠組みを金で買う環境に本人を入れるところまでを、先方と打ち合わせをして進めて行くことが必要です。

発達障害と分かっていない場合

背景に発達障害があるのかどうかの診断を受けた方が早期解決に繋がります。

発達障害がないとしたら、それはそれで1つの情報として大事なことですが、今度は性格の課題として、それまで

「登校しようがしなかろうが、したいゲームやYoutubeは見れる」

環境にしていたなら、そこからいきなり枠組みに当てはめようとすることに対して子どもは大体反抗します。

「社会生活を送るためには一定生産活動に就く必要がある」

ということなのですが、最悪生活保護も含めて、親からの支援が受けられなくなった場合を想定し、逆算して動き始めることを勧めています。もちろん支援もします。

ニート引きこもりになっていたら、社会経験不足がある場合が多いですので、ゲームやネットの時間をしたければ、家にお金を入れる、すなわちゲームの時間をバイトのお金で買わせるように、家庭ルールの整理が必要です。

「ニート、引きこもりでは、親のすねがなくなったら、そこで試合は終了」

な訳ですから、役所などに相談しながら、家庭訪問を使って、社会資源に徐々に近づけて行く方法があります。

対価の必要ないニート生活から抜け出すには、本人が泣こうが暴れようが、パソコンやネット環境などを破壊、あるいはきちんと回収しないといけないため、大人になっての対峙は非常にエネルギーが必要と知って下さい。

パーソナリティ障害が背景にある場合

「逃避」「甘え」「依存」

が背景にあることが多いです。

そしてそれは発達障害と併発している場合はやっかいです。それについては、後述します。

「逃避」「甘え」「依存」をお子さんがしている場合、耳が痛いでしょうが、

「親御さんもどこかで逃げている」

場合が多いです。

実は上記した、

「親が子どもより先に出勤する例」

は、親のゲーム好き+親が帰って来る時間が23時ごろ、そこから食事、お風呂に入って、出てきてからゲームをするから、子どもも起きてきて一緒にゲームをするという生活でした。

一見して仲良し親子ですが、親と子ですべきことをせず、線引が曖昧という点で、

「仲良しという名の親子【ごっこ】」

に過ぎず、それ以上親として毅然と振る舞うことは出来なくなっていました。

そのためこのご家庭の小学校5年生のお子さんは起きれなくなり、結果不登校。
という方がいました。

保護者は

「ご本人の自律性に任せる」

と言いますが、はっきり言って、

【小5の子どもに自律を求めるのは酷。学校では嫌な思いをするかもしれない上に、家に居る間は暴君で居られるのに学校に行く】

のは酷な話で、

「保護者の養育責任放棄という逃避」

です。

子どもに

「逃避」

させたくなければ、この例で言えば、

「保護者は帰宅時間を子どもの就寝時間までにする」

「自分も夜はゲームをしない」

というルールを作り、遵守する必要があるでしょう。

お仕事で得られるお金や、労働の縛りがあり、大変なことは分かりますが、

「親が逃避すると、子どもも親が一番イヤな形で逃避すること」

を知っておいて下さい。

【親御さんの逃避】

は正直耳が痛い話だと思います。

出来たら聞きたくない言葉でしょう。

ただここを子どもが克服するには、まず親から。

なぜなら、親御さんの一番弱いところを子どもは受け継ぐから。

このことを是非覚えておいて下さい。

参考までに、発達障害とパーソナリティ障害は併発することもあるので、両方とも合わせて考える必要がある場合もあります。

親子でぶつかる場合は、結構自分の嫌なところを子どもに突きつけられるところから始まっている可能性についても考慮しましょう。

整理が必要な場合は近くの専門家に相談するようにしましょう。


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文章を書くのは大好きなんですが、フィーリングで書いているときには、誤字脱字もあるかと思います。前後の繋がり分かりにくいときには一言教えていただけると助かります!読んでくれて感謝!