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「10月18日はミニスカートの日」ファッションに大革命を起こした昭和の日
「僕の昭和スケッチ」イラストエッセイ207枚目
![](https://assets.st-note.com/img/1696662315712-ixCEBH2jIR.jpg?width=800)
10月18日はミニスカートの日。
昭和42年10月18日、イギリスのファッションモデル「ツイッギー」が来日した。それがミニスカートの日だ。
小枝(ツイッギー)のように痩せた体に超ミニを纏ったツイッギースタイルに日本の女性は魅了され、あっという間に日本にミニスカートブームを呼んだ。昭和生まれの方ならご記憶にあることと思う。
映画やテレビでもツイッギーのような超ミニが画面に流れ、男性諸氏は諸手をあげてこのブームを歓迎(笑)
僕などもまだ子供だったが、目が♡♡♡♡♡!
実際の街中では、当初はせいぜい膝上丈位の抑制された(大人しめの)ミニが多かったと思う。
それでも、みんなビックリしたものだ。
一番ビックリしたのは、女の子の親!
「あんた、膝が出とるがねっつ、そんなもん履いて表を出歩くんかね、、、!(岐阜弁)」と。(笑)
膝が出ているだけで、大騒ぎしたのどかな時代だった。
それ故に、日本ではツイッギーがミニの元祖のように言われているのだが・・・
本当の意味でミニスカートを流行らせたのは
確かにツイッギーの果たした役割は大きいのだが・・・
実は本当の意味でミニスカートを流行らせたのはジーン・シュリンプトン*というイギリスの知る人ぞ知る伝説のスーパーモデル!
ツイッギー来日から遡る事2年前、1965年の事、、、
オーストラリアはメルボルンの競馬場で催されたファッションイベントで大騒動が起こる。
一人の女性がストッキングも履かずに膝上10㎝のミニスカートで登場。
これが、ジーン・シュリンプトン。
競馬場といえば当時は貴族の社交場、つまり公の場だ。
居並ぶ上流階級の女性陣は彼女の出立に眉を顰め、大騒動になったと言う。
当時の貴族社会では、公の場に手袋もせず現れることだけでもセンセーショナルなこと。それを事もあろうにストッキングも履かず、膝丸出しのスカートで現れるとは・・・なんと破廉恥極まりない!!・・・なんて事に!
まあ、今で言えば高級レストランにランジェリー姿にジャッケットを羽織って現れるくらいの衝撃だったのでは・・・???
さぞかし高貴な方々の間で大騒ぎとなったことでしょう(笑)
だが、これを見たデザイナー、マリー・クワントが、大々的にミニスカートを打ち出し、これが世界的な大流行に繋がる・・・
ちなみに、この大流行がもたらした経済効果は凄まじかったようだ。
スカートが短くなる→
ジャケットもコートも短いものに買い替えねば→
ランジェリーだって替えることに・・・
つまり、これはもう総取っ替えになる(笑)
まさに、ミニスカートはファッション界の大革命だったのだ。
もちろん、男性諸氏はそんな事にはお構いなく、女性のスラリと伸びた御御足にご満悦!
「いやぁ、いい世の中に生まれて来たものだ!」
と。
「もはや戦後ではない*」ということを人々がようやく実感した1967年だった・・・のです(笑)
*ジーン・シュリンプトンについては雑誌CanCanの以下のページを参照した。https://cancam.jp/archives/223173
*1956年に政府が経済白書で「もはや戦後ではない」と宣言。けれど一般庶民にとっては1956年当時はまだまだ実感のない言葉だった。
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