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「驚くべきものを売っていた昭和の薬局」

 「僕の昭和スケッチ」123枚目

<「戦後の薬局」©2022 画/もりおゆう 水彩 F5>

戦後、昭和二十年代の薬局では今では考えられない様なものが売られていました。

それは「ヒロポン」、つまり覚醒剤です。
信じられないことですね。今時ならば、覚醒剤所持イコール即逮捕です。けれど、当時は違法なことでは全くなく、戦後の混乱の中でごく当たり前に覚醒剤が疲労回復や頭がスッキリする薬として販売されていたのです。

因みに、うちの実家は、僕が生まれる前には雀荘をやっていた時代があり、祖母は昔を思い出してよく言ったものです。

「徹マン(徹夜麻雀)やるお客さんは、皆さんピロポン打っとったでな」
と。

僕が産まれた頃には麻雀屋はやめていたようですが、その名残りで家の中にやたらと麻雀牌があり、積み木がわりにして遊んだ記憶があります。

「そやから、今でも縁の下を覗いてみぃ、注射器だらけやで」
とよく祖母は僕を怖がらせたものです。


*ヒロポンは、第二次世界大戦中に軍にあった大量の在庫が終戦後民間に流れた. このことで社会に蔓延、中毒者が著しく増えたことで大きな社会問題になった. (その後、1951年覚せい剤取締法により明確に違法薬物の指定)


<予告>

明日で、「僕の料理note」を始めてから50回目になります。
50枚のレシピ、皆さんいかがでしたか?
つきましては、今週の水曜日には50回記念のミニ企画をやりますので、どうぞよろしくお願い致します。皆さん、見てやって下さいね。

<©2022もりおゆう この絵と文は著作権によって守られています>
(©2022 Yu Morio This picture and text are protected by copyright.)

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