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駅弁の思い出「小鯛の笹漬け」

僕の昭和スケッチ」248枚目

<「小鯛の笹漬けの思い出」©︎2024 画/もりおゆう 水彩(ガッシュ) サイズF5>

駅弁は楽しい旅の友だ。

僕にとってのそんな楽しい駅弁の思い出は何といっても「小鯛の笹漬け」。
若狭名物だ。

僕は岐阜の生まれで、昭和40年に初めて若狭湾に泳ぎに行った。
若狭は岐阜市から北西に位置し、波穏やかで美しい海だ。
泳ぐだけでなく、キスやコチ、カワハギなど沢山の小魚をよく釣った。
驚いたのは手のひら程の小鯛が釣れた時。
なんて綺麗な魚だろうと思ったものだ。

その小鯛は駅弁にもなっていた。
「ものすごく美味しいもの!」という訳ではきっとない。
ないのだけれど、とても良いものだ。

薄い弁当箱にご飯が敷いてあり、その上に笹漬けの小鯛が並んでいる。
さっぱりと味わい深く、大人の弁当だ。

僕にとっては若狭の小鯛の笹漬け弁当は昭和の懐かしい夏の思い出だ。


<*僕の昭和スケッチは僕の昭和の思い出を絵と文でお送りしています>
<©2024もりおゆう この絵と文は著作権によって守られています>
(©2024 Yu Morio This picture and text are protected by copyright.)

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