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わたしはわたし

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今のわたしがどう生き、どう思っているかを忘れないために
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#エッセイ

素敵なステーキ

素敵なステーキ

ずっと忙しくて延期延期とリスケしていた予定。うなぎを食べに行く約束。元々お客さん、今は店子をしている人に会った。その人はいつもフワフワしていて、何を言ってるんだかよく分からなくて、でも少し冷静になるとよく解ることを言っている人で、そんな人からご飯に誘われたのが嬉しかった。

道中「そこのうなぎ食ってさ〜、近くに映画館あるじゃない。映画見てさ〜それでゴールデン街行くの」と話してくれて、「いい一日だね

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推薦状という名のラブレター

推薦状という名のラブレター

この気持ちを忘れないために書き留めておきます。

毎日毎日、夕方自宅のポストに5通ずつくらいでまとめて届く推薦状という名のラブレター。ひとつひとつ丁寧に開けて、ボロボロ泣きながら読んでいます。失読症があっても手書きの文字なら難なく読めるので、スラスラと、その人の声で再生される手紙は優しくて爽やかで暖かい春の風のように背中から包み込まれながら前に進ませてくれています。

中には推薦状とは別に励ましの

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わたしはわたし

わたしはわたし

今日はこの曲を聴きながらつらつらと文章を書いている。

飲み屋で働いていれば都合の悪いお客さんを自分の意思で弾くことができる。けど風俗は、予約を入れられてしまえば行かなくてはならない。なので自分の好きなお客さんだけ接客するなんてそううまくはいかない——いや、うまくいく、うまくいかせるんだ。

昨日私が敬愛している女と少しの時間酒を飲んだ。彼女も私と同じく、夜に生きる人間だ。「私らは酒を酌み交わさな

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何者

何者

「ハウルの動く城」という映画で、ハウルがソフィーに名前がいくつあるのかと尋ねられた時「自由に生きるのにいるだけ」と答えてたけど、私も数えてみたら本名含めて5つありました。

自由に生きるってなんでしょう。私なりの答えはもう出てるけどみんなはどう考えてるのかなあ。そもそも考えることとかないのかなあ。

このnoteの「思い返せば」というマガジンの私の生い立ちの場面に「居場所」という単語がたくさん出て

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Calc.

Calc.

「そのくらいの年頃ってさ、何にでもなれる気がして、何にもなれない気もするよね」

ある日飲み屋のカウンター越しにいつも通りの笑顔のまま、とあるお客さんから言われた言葉。そのお客さんはいつも私に考えさせるような問題を与えては、そんなことをしている自覚も無いように毎度おなじみの決め台詞を残して店を後にする。あなたは一体、何者ですか。

小学生の頃からボーカロイドが好きで、よく学校帰りにツタヤの無料視聴

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コロコロと私

コロコロと私

先週1週間こころがダメになって一日寝たきりとか動けないとかやっていたのに、昨日今日と嘘みたいに元気になった。元気になったというのは多分勘違いで、反動の躁状態みたいなのが来ている。何かしていないと落ち着かない。アカシジア(薬の副作用や離脱症状で起こる全身のムズムズ感)とかではなく、こころがソワソワする感じ。

昨日は急遽人が足りないと言われ風俗に出勤。ここからまずおかしい。今のお店はノルマ無しの完全

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明日は燃えるゴミ

明日は燃えるゴミ

つい先日起こったことを話そうと思う。薬でところどころ記憶が飛んでいるのは許して欲しい。コデインと睡眠薬とあとなんかの薬を大量に飲んで、希死念慮おばけと一時的に仲良くなってしまったので本気で死のうと思い、iPadで文字を打ち間違えながらも必死に「首吊り 結び方」と検索した。いきなりトップに「心の健康相談ダイヤル 電話番号0570…」と出てきて死にたさのゲージがグングン上がった。「そんなとこに相談でき

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金をどう稼ぎ、どう使うか

金をどう稼ぎ、どう使うか

いきなりSNSでうさんくさいFX詐欺やってる人みたいな題名にしてしまったな。今日は金の話をしようと思う。

当初このnoteは誰にも公開する予定がなかった。恋人が文章大好き人間なので、私が書いた文章を毎日読んでもらい、文字苦手人間でも面白いって言ってもらえるのが嬉しくて書いてたただの日記みたいなものだった。もう少しだけ補足すると、今はなんとか制御出来てる希死念慮おばけが制御しきれなくなって、いつか

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死は救済?

死は救済?

私は飲み屋で働く人間として、職業柄、飲み方で人を判断する。

一昨年の話。

年齢の割に、落ち着いた飲み方をする人だ。それに加えて誠実な言葉を使うし、変な人だなあ。それくらいにしか最初は思っていなかったが、いつのまにか好きになっていた。小っ恥ずかしいデートを何回かした後、当時ホームレスだった私は付き合ってすぐその人の家に転がり込んだ。転がり込んだ恋人の家の感想は、「クッッッソ寒!!!」転がり込ませ

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うんち

うんち

うちの家の便座って少し高くて、背の低い私が座ると微妙に脚がぷらんと浮いてしまうのでなかなか踏ん張るのが難しい。最近は汚物入れのゴミ箱を踏み台にして踏ん張っている。
今日は便器に踏ん張りながら文章を書いている。今日はうんちの話。汚い話でごめんよ。だけどさ、2週間以上も腹を下しっぱなしでつらくてつらくてさ、誰かに聞いて欲しいんだよ。

私は乳糖不耐症という乳製品に含まれる乳糖がうまく胃や腸で分解できな

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歌舞伎町の女王

歌舞伎町の女王

数日前、希死念慮おばけが襲ってきたせいでコデインを大量服薬してしまい、身体の輪郭が今もぶれている。とりあえず休めと脳や身体は訴えてくるが、休んでしまったら金が稼げんので生活できん。人間というのは生きているだけで金を消費するので、休む時間を作るためにも働かねばならぬのだ。ぼんやりする頭とここ2、3日の記憶のない間に作った傷やアザの痛みを感じながら身体をどうにか動かして、仕事前に新宿の地下のカトラリー

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