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むるめ辞典–日々−

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2019年12月の記事一覧

むるめ辞典

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■腹痛

[読]ふくつう

痛いんです、お腹が。

[例文]

インドでもお腹壊さなかったのに。

お腹が痛い。

その日はもんどりうって眠れず、翌日は会社にたどり着いたのが昼だった。

「たぶんお腹が捻れてるんだよ、ほら、性格が捻れてるから」

それで

ホントにねじれてた。

腸捻転だって。

こないだフラフープしながら、ねじりパンを食べたのが悪かったか、、、

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■愛情

[読]あいじょう

愛の情

[例文]

妻に出会い子供が生まれた。これまでこんな風に心が満たされたことはないけれど、愛はどんな時代もおんなじ繰り返しだよと中島みゆきが歌っている。

今日も生まれたばかりの娘に会って、愛に触れてきた。

昔も今も未来でも、赤ちゃんの柔らかい頬に胸を熱くした誰かの指先が優しく心を撫でている。

これもまたどんな時代も変わらない愛だ。

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■陣痛

[読]じんつう

とうとうきた

[例文]

いたいいたいいたいいたいいたいいたい

カーテンのむこうで知らない女の人のすすり泣くような、きれぎれのあえぎ声が聞こえる。

私は一人パイプ椅子に座って、お互いの子供が無事に生まれることを願う。男は痛みを引き受けていないけれども、願うくらいは許してもらえるでしょう。

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■誕生

[読]たんじょう

メリー・クリスマス

[例文]

君を愛し敬い

いつも見捨てない

雨の日も風の日も

富めるときも貧しいときも

病めるときも健やかなるときも

今日からはじまる君の人生の

この日を毎年祝う

晩年にはきっと叶わないけれど

プレゼントは2つ用意することを誓います

2019.12.25

最高のクリスマス・プレゼントを受け取り涙で年が暮れていきそうです。

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■教祖

[読]きょうそ

教えてまわる祖

[例文]

これまで何人の歯医者に「はじめまして」の挨拶したかわからない。

今は運良く腕の良い歯医者をみつけて、「先生」と呼んでいる方がいる。

上手に説明してくれて、これからこうなりそうだから、こうしてみないか。そう言って先まわりして教えてくれる。

こういう人が近くにいると、生きてくことは楽にみえる。何も考えなくて良いと言ってくれるてるみたいだか

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■投稿

[読]とうこう

あるラジオ番組

[例文]

ラジオネーム 恋する右フックさんより

彼の無意識を揺さぶる告白をしたいんですが、どうすればいいですか?

そうですね、アゴを狙うのが良いです。とりあえず右ストレートも打ってみたら?できたらクロスカウンターがいいかもね。

それでダメだったらニーチェでも読んでみてください。

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■上手

[読]

上のほうに手が届く

[例文]

コンピューターのおかげで、いつもなら届かないところに手が届くようになった。

これが簡単に制御できるものだから、どんどん楽な道が整えられていく。

そしてその道に子供達を乗せて育て、簡単で上手な生活を営む。それで時々、思い出したように言う。あっちの上の方にも手が届けば、もっと楽なんだけどな。

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■鈍行

[読]どんこう

鈍いながらも行く

[例文]

なにもかも放り出して何も考えず新宿発の鈍行電車に、どれでもいい乗り込みたい。

思い返せば、昔それで山手線に乗り込んでしまったことがある。東京に来たばかりで暇だったときだ。無知はこわい。

その時に区内を一周してみて思ったことは、どこに行っても同じだろうと。それでそのまま家に帰った。あんまり気持ちの良い23歳ではなかった。

鈍行電車のよ

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■落雷

[読]らくらい

落ちてきた雷さま

[例文]

へそをとられるぞ

インドラの矢だ

娘がさらわれる

ゼウスが怒っている

世界各地で私のことがいろいろ勝手に言われているようですが、なんでも好きなようにしてくれたらいいです。

今日もどこかで適当にゴロゴロしていますから。

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■流転

[読]るてん

流れて転がる

[感想]

この漢字。やさしい感じがしませんか?

スピッツの歌詞のような感情の揺れを感じませんか?

え?感じない?

そうですか。

あなたの心ってもしかして、どこかに流されて、あちこち転げまわってるんじゃないですか?

さっきそのへんに、たくさん心が落ちてるのみかけましたよ。

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■自由

[読]じゆう

自らに由る

[例文]

着ている服を馬鹿にされる

メイクをけなされる

自分の顔が恥ずかしい

右に曲がるなと言われる

左に行ったら怒られる

あっちにいけと指示される

食べる物がない

空から爆弾が降ってくる

明日にも死んでしまうかもしれない

帰れない居場所がない

こんな風に、いつもチクチク不安に刺されて日常を過ごしたくはない。

贅沢は言わないけれど、毎

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■理不尽

[読]りふじん

上司ってのは

[例文]

その場の思いつきで、なんとなく前に後ろに揺れてきただけなのか。これまで何十年も、一体何やってきたんだ。

犬に食われて死んでしまえ。骨までしゃぶられてろ。

いったい私はここから何を学ぶんだ。

お前らの骨なんか絶対に拾わないからな。

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■教育

[読]きょういく

教え育てる

[例文]

子供の無意識の心は択んでいく。日常から何を感じ、どう考え、生きていくのかを。

育てるとは、共に生活を送ること。

そしていつかその生活に、迷い恥じ入る時がきて胸を刺す。

それを受け入れてくれる人たちがどれだけ大切であるか、子供たちはまだ知らない。

そういうことを教え育てる親でありたい。

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■誕生

[読]たんじょう

20年後の君へ

[例文]

長女が生まれた月にデニムを買った。

リーバイスとナイキのロゴがお気に入り。20年後に長女にプレゼントするつもり。

そこら中が破れてボロボロになったデニムを20の娘が喜ぶとは思えないけど、まあ記念だ。それまで元気に生きて、無事に受け取ってくれさえすれば、それでいい。