むるめ辞典
■鈍行
[読]どんこう
鈍いながらも行く
[例文]
なにもかも放り出して何も考えず新宿発の鈍行電車に、どれでもいい乗り込みたい。
思い返せば、昔それで山手線に乗り込んでしまったことがある。東京に来たばかりで暇だったときだ。無知はこわい。
その時に区内を一周してみて思ったことは、どこに行っても同じだろうと。それでそのまま家に帰った。あんまり気持ちの良い23歳ではなかった。
鈍行電車のような歳月に乗って、あの時からいろいろと失ったけれど、今なら何を思うのか。山手線から試してみようかしら。
サポートしていただいたお金で、書斎を手に入れます。それからネコを飼って、コタツを用意するつもりです。蜜柑も食べます。