フィンランドのヘルシンキ2泊3日の女子ひとり旅
北欧周遊の最後はフィンランド。着いた時にも空港だけ利用しましたが、4カ国目としてまたもどってきました。ヘルシンキにはストックホルムから船で移動。朝10時半ごろの到着でした。
さて、まず街に着いた印象は、街の色合いが薄い!パステル!ということと、信号が多くて難しいということでした。
ホテルを目指す間に、街中を走る路面電車とすれ違います。(後でのってみるのですが、結構ブレーキのきつい運転でした)
ホテルまで歩くだけでも、ここは行ってみたかったとこだ〜という場所にすれ違います。たとえば、この大聖堂も、あとで訪れようと思っている場所です。
さて、ホテルに荷物を預けたら、散歩の時間です。船のチケットを買うときに2日用の観光券も買っていたので、有効活用のためにいろいろ巡りたいと思います。
まず目指すのはウスペンスキー寺院。ロシア人建築家によって建てられたという、れんが造りの建物です。
ヘルシンキの港からも見えていた寺院が、近づいてきました!可愛らしい作り!子どものから憧れた城に似ている!
中も美しいです。そんなに広くないため、観光客でいっぱいでした。ちなみにこの見学は無料です。
港の方に戻ってきます。マーケットが開かれていて、雑貨や食べ物が売られているようです。
港には、フェリーに乗るために来ました。世界遺産であるスオメンリンナ要塞に行きます。土曜日は英語でのツアーもあるということで、13時半からのそれに参加したいと思います。
フェリーにはヘルシンキカードで乗ることができました。屋外席に座りましたが、太陽の日が翳り、海風をもろに浴びるのでめちゃくちゃ寒かったです。
▼ヘルシンキカードとは
凍えながら十数分で要塞の島へ。到着しても、やっぱりめちゃめちゃ寒いです。はやくツアーの開始地点まで行って、参加できるか確かめないと。
なにやら博物館があったので入ってみると、ミリタリーミュージアムでお目当ての場所ではありませんでした。ヘルシンキカードでは入れるので、一応見学することに。ツアーはどこでしょうと受付のお兄さんに聞いたのですが、怪訝そうな顔で英語のマップを渡されるだけでした。(ただ、この地図のおかげで目的の博物館の場所もすぐわかりました)
目的地は、このスオメンリンナミュージアムでした。ちゃんと、ガイドツアーとでかでか書いてあります。
ツアーまで寒くてとても散策はできないので、博物館内を見学することに。博物館のチケット受付で、ツアーも受付してもらえました。定員という概念はないのか、特に事前予約をしなくても私はその場で大丈夫でした。
ミュージアムの中で、ここがスウェーデンによって建てられて、ロシア支配を長いこと受けていたと知ります。それ以外は、うろうろしつつ暖をとっていました。
お土産屋さんで白人の婦人が手袋を買うくらいの寒さで、私ももっていたカイロを貼りました。それでも1時間のツアーに耐えられるか不安で、あったかいココアを買いました。
ツアーに備えたところで、外に出ると、意外と寒くないかも。日光の照り具合で急に天気が変わります。
葉菜の中を歩きながら、お兄さんの説明を聞きました。ロシアの占領下にあるころ、イギリスなどの猛攻を受け、建物が実はかなり失われているということ。けれども昔のまま残っている場所も多いということ。
要塞の中にはいまでも住人がいて、ヘルシンキの人と同じ行政サービスを受けられるそうです。
高台に着くと、砲台があり、道が島を取り囲むように続きます。ツアーはここで終わりということですが、ガイドさんのおすすめでこのまま歩いて島を半周ほどしてみることにします。
この砲台は、島がイギリスなどに攻められた後、当時の新しい兵器として設置されたと言います。そのあと使われることはありませんでした。
風がめちゃくちゃ強くて寒い!と思っていたら、1月にはマイナス30度と聞いて震えます。それは、命に関わるな…。
ここはガイドツアーに参加して良かったです。寒いのと、それなりに広いのとで、自分ひとりでは心が折れてしまったかもしれません。
2時間半ほど島を巡り、戻るために再びフェリーへ。フェリーはかなり混んでいて、ちょっと待ちました。帰りも座れていない人が結構いました。
帰ってきて、デザインミュージアムへ。こちらもヘルシンキカードを使いました。
いかにもデザインミュージアムという受付の感じ。
私はデザインの類はあんまりわからないんだなあと、興味のあるところだけ見てまわりました。アートって興味が持てるものと持たないものの差がくっきり出るから、難しい。
ミュージアムにこんなに行きまくることがないので、この10日くらいで頭がアートでいっぱいです。刺さる刺さらないは別として、贅沢なことだと思います。
さて、博物館が閉まる時間になったので、ムーミンショップへ行ってみます。北欧周遊の最後の国だし、お土産を選びたいのです。
このでかいニョロニョロ、狂おしいほどほしい…。結局いろいろと買ってみたんですが、バックパッカーでもあるのでせめぎ合いがすごかったです。
一度ホテルに戻ってチェックインをし、買い物したものを部屋に置きました。荷物を持って、いかにも観光客です!ってしながら歩くのは、防犯上もあまりよくないですよね。
そして次に目指したのが、上司に勧められたアテリエバーというホテル屋上のバーでした。勧められたからには行こうということで、旅程に組み込みます。博物館は夜は閉まってしまうので、夜行ける場所っていうのもポイント高め。ちなみに、ソコスの名前がついたホテルはいっぱいあるので注意です。トルニに行ってください(全然違うホテルに行って、フロントの方に地図をもらった人)
さて、つきました。この辺りは高いビルが他にないそうで、14階から街を一望できます。ちなみに、18時で外のテラス席は満席でした。私はひとりだったのと、1杯だけでサクッと済ませたかったのでよかったですが、カップルで来ている人たちはちらちら外を覗いたりしながら、席の確保に勤しんでいました。
夜に来ても気持ちいいと思うのですが、8時半になっても暗くならない今の季節は断念。
ホテルに帰ってサウナに入りたかったので、ほろ酔いを解消するためにスーパーで適当なご飯を買い、部屋でくつろいだ後に短時間のサウナへ。ゆっくり休みました。
さて、翌日はホテルの朝食です。なかなかしっかりした作りのラウンジで、ビジネスっぽいお客さんや日本人もちらほら。
しっかりお腹に入れて、今日も1日観光です。幸いなことに今日も晴れ。嬉しい限り。
まずはヘルシンキカードで行けるボートクルーズに参加することに。水位が低い影響で、自然を見るクルーズから、シティハイライトになりましたが、参加してみます。
これも予約は特にせず、その場でカードを見せて入れてもらえました。満席になることもなく、ゆっくりと楽しみます。ちなみに、ガイドは録音の放送でした。
シティハイライトと言っても、自然の中を通っている感覚です。そして、晴れているから海も綺麗。
あー、ノルウェーのクルーズでもこんな感じで見えたんだろうな〜と少し思いました。このクルーズ、なんと1.5時間です。徒歩じゃとてもいけない場所もぐるりと回ってくれるので、結構ありがたい。
ただ、海風はやっぱり冷たいので、防寒は必須です。室内にも入れるんですが、私は景色を楽しみたかったので最後まで屋外で粘りました。
さて、街に戻りました。今日はかもめ食堂でランチの予定があるので、マリメッコと写真ミュージアムで時間を潰します。
まず、マリメッコ。お土産候補の筆頭なので、下見としての物色です。
洋服には興味がなかったのに、見ていたら欲しくてついつい買ってしまいました。なんていうことでしょうか。
でも、こんな場所にいたら素敵すぎて抗うほうが無理な気がしてきます。生活に取り入れるだけでちょっと豊かに、おしゃれになりそうじゃないですか。
そんなわけで、いろいろと買い込んだものは別にまとめます。
マリメッコの引力に驚愕しながら、いったん写真展へ。
日本人の写真展が開かれていました。新宿が舞台の写真が多くて、うわぁ、日本だ!東京だ!!懐かし!と学生時代の記憶が甦りもしました。あとは、うわあ、平成!!!っていう感覚もあったな。
自分が想像しやすいっていうこともあり、写真を見るのは楽しかったです。かなり刺激的なモチーフや色の写真で好みは分かれると思いましたが。
さて、かもめ食堂へ。
予約まで少し時間があったので、教会に立ち寄ることに。かなり大きな教会で、ここでコンサートが開かれることもあるんだとか。
そうして歩くうちに、かもめ食堂に着きました。外観からかわいい!
映画を観てここには来たいと思っていたので、無事に達成できて良かったです。たまたまこちらに住んでいる日本人の方ともあってお話しすることができました。
クルーズで海風と日差しをたっぷり浴びたからか、激烈に眠くなってしまい、この日はお土産のマリメッコを大量に買い、ホテルに戻ることにゆっくりサウナに入って、バスタブにも浸かり、10時前には爆睡していました。
さて、最終日の朝です。朝食ビュッフェのなんとありがたいことか!いただきます。
夕方17:35のフライトなので、14時くらいには街を出て移動したいところです。
さて、初日から来ると決めていた大聖堂へ。ちなみに、今日は朝は曇っていて、めっちゃ寒いです。
階段を上がると、広場が見下ろせます。多分月曜の朝なので、まだ人は少ないです。
中に入ると、ここもとても綺麗な聖堂でした。
こういう寒い地域で、教会のあたたかさみたいなものは本当の意味で人を救ってきたんだろうなと、なんだか実感したのでした。
お次は、図書館です。大聖堂の真横に国立図書館があると聞いてやってきました。カバン、上着、飲食禁止ということで、ロッカーに預けます。旅行者としては、ちょっとハラハラ。
でも、それを覆すほど美しい図書館で驚きました。今まで見てきた中でも、ダントツで心地よく、かつ荘厳でした。
本を読む人だけというスペースもしっかり区切られ、そこには観光客は立ち入りません。
めちゃくちゃ綺麗だったので、本が好きな方はすごくおすすめです。無料で入れます。
さて、最後のヘルシンキカードの使いどころ。テンペリアウキオ教会です。天然の岩をくり抜いて作られたのだそう。
入ってみると、他の教会とは全然違った雰囲気でした。心地いい場所で、音楽堂のような感じ。
素敵なデザインでした。ここは前日に知って急遽路面電車に乗ってきてみたのですが、結果来てみて良かったです!そして、寒い時には頑張ってとは移動をするんじゃなくて、交通機関を頼るのも大切だと感じました。
チェックアウト後、ホテルに荷物を残して最後に向かったのは、中央図書館です。先ほどの国立図書館とは違って、とてもオープンな雰囲気。建物も斬新なデザインです。
2階には学校のような勉強スペース、個別ブースが。階段のようなフリースペースも特徴的でした。3Dプリンターやそのほかの道具も使えるように置いてありました。
3階には子供も多く、カフェもあってもっとオープンな雰囲気。
お昼がわりにカルダモンパンをいただきました。図書館でぼうっとできるのは贅沢ですよね。
ヘルシンキの街を満喫して、私の約10日の北欧周遊は終わりです!これから無事に日本に帰れますように。
北欧旅のまとめはこちら
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