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フィクションであるべきだったはずのノンフィクション

フィクションであるべきだったはずのノンフィクション

信じたくない。

これがアラン・チューリングの人生を描いた「イミテーション・ゲーム」を見た感想だ。

(以下はネタバレを含む)

アラン・チューリングは最後にこう言う。
「私のしたことは正しかったのか?私はなんなのか?私は機械と何ら違わないのではないか?」
それに対しクラーク氏は言う。「あなたの作った機械のおかげで何百万という命が救われた」映画の最後のシーンの字幕でも「予定より2年早く戦争を終わら

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ラ・ラ・ランドを観た感想

ラ・ラ・ランドを観た感想

OP辺りのミュージカル調がテンションの高さゆえに苦手だったんだけどちゃんと作り込まれた精巧なストーリーでした。もの凄く、良かったです。「あんなに仲良かったのに別れるのね……」という関係性が終焉に向かってゆくリアルな儚さと無常、哀しさが丁寧に描かれてて綺麗だった。哀しいけど、美しい。観終わったあと、波風の立たない平らな湖面のような澄んだ気持ちになったのを覚えています。今まで見た中で最高峰と言っても過

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