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ラ・ラ・ランドを観た感想

OP辺りのミュージカル調がテンションの高さゆえに苦手だったんだけどちゃんと作り込まれた精巧なストーリーでした。もの凄く、良かったです。「あんなに仲良かったのに別れるのね……」という関係性が終焉に向かってゆくリアルな儚さと無常、哀しさが丁寧に描かれてて綺麗だった。哀しいけど、美しい。観終わったあと、波風の立たない平らな湖面のような澄んだ気持ちになったのを覚えています。今まで見た中で最高峰と言っても過言ではないかも。
キャリアか愛かというテーマの答えとしてキャリアを選ぶエンドだったのはアメリカを感じました。私は映画詳しくないから後々分かったけど古典的映画の小ネタもいっぱい仕掛けられてるらしくて監督が天才すぎるな、と……関係が徐々に終わりに近づいていく流れがリアルすぎて泣ける。当たり前に伏線も回収していくし、切ないけど味わい深い、そんな映画でした。本当に大好きすぎて何回も見返したし、最近は毎日ミアになりきって過ごしています。オーディションのシーンは特に素晴らしく、エマ・ストーンの歌の上手さが光る。忘れかけていた、シンプルにやりたいことをやる楽しさを思い出せました。夢を追ってると分からなくなるけど、夢を追うのってそういえば楽しかったよな……って。この作品には夢を追う苦しさ、挫折もたくさん出てくるので今夢を追ってる人にはぜひ(絶対に)見て欲しいです。本当にあの歌には元気づけられる。オーディションのシーンの歌を心の支えに日々を耐え抜くのです。日々の糧にできる映画を見つけられて良かった……それから、ヒロイン演じるエマ・ストーンが大好きになりました。

演技は上手いわ歌も上手いわ可愛いわ茶目っ気もあるし変顔もちゃんとやる、大好きだよ……

みんな同じこと言ってますね
オスカー取ったらしいです、本物の凄い人じゃん……(無知)
かわいい

最強のエマ・ストーンさん、演技上手いのでしばらくはこの人の出てる映画を消化するだけでハッピーになれそうです(幸)

それから作中の曲たちが優秀すぎる。オーディションの曲も、City of starsも。好きな歌詞を羅していく……!

お金が無くても、上手くいかなくても、負けないぞっていうひたむきさ
世界は変わり続けているのに私がするのは運命の人を探すことだけなのかしらとふと我に返るこの間が好き
夢を持った若者が集まるこの都会で勝てずにいる虚しさ、悲しさ。身に染みる
歌詞の終わりに諦めが差す。無理なのかもなって時に聞くと共感できる
同じ曲なのに歌詞の明るさが真反対なのが対比を効果的に描いてる。愛はささやかだけど大切なものという意味合いを「through the smokescreen of the crowded restaurants(混み合うレストランの曇りガラスの向こう)」という比喩やに昇華する表現の美しさに感動
何でもなく見えた空が少し明るく見えたり、その人と会う前より世界が開けて見えたり、人を好きになるってそういうことだよねという比喩。そして愛とは「私はここにいるわ」「大丈夫だよ」と確認し合うことだよねと集約するのが上手すぎて舌を巻いた
私がどこに行き着くかそんなことはどうでもいいわ、と言い切る思い切りの良さが清々しい

撮り方だけでなく細やかな文学的表現が光る作品でもあったのは、私的にポイントが高かった。今まで気に入った曲があっても一日に何回も延々と1曲を聞き続けたり毎日聞くということはしたことがなかった私がCity of starsに限っては観終わったあと狂ったように毎日何回も聞いていた。

⬆️先ほど上で述べたチョケてて面白かわいいエマさんのワンシーン。チョケた後の笑顔がまた可愛いのよ…

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