見出し画像

私は色々な当事者

 精神保健福祉の現場で働いていると、「当事者」という言葉を聞くことが非常に多い。精神疾患を持つ本人という意味合いだけど、当事者は必ずしも、精神医学的な診断を受けている人というわけでも、支援対象者というわけでもない。(精神的な課題はあれど、何の支援も受けず、サービスも利用せず、望む生活を送っている人もたくさんいる)また、改正障害者総合支援法等の関係で、今後は当事者=「精神障害者のほか精神保健に課題を抱える者」という定義になっていくのかもしれない。
 ソーシャルワーカーの仕事を選ぶ前に、私は色々な当事者だったし、今もそう。

  • 幼少期に性被害に遭った当事者。

  • 自尊心を粉々にさせる性体験の当事者。

  • 「愛しすぎる女」の当事者。

  • うつ病(あるいは双極性障害2型、主治医によって診断が違った)の当事者。

  • 家族が失踪した当事者。(今も生死不明)

  • 自死遺族当事者。(知り合いも含めたら、今までに6人亡くしている)

ここから先は

723字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?