私は色々な当事者
精神保健福祉の現場で働いていると、「当事者」という言葉を聞くことが非常に多い。精神疾患を持つ本人という意味合いだけど、当事者は必ずしも、精神医学的な診断を受けている人というわけでも、支援対象者というわけでもない。(精神的な課題はあれど、何の支援も受けず、サービスも利用せず、望む生活を送っている人もたくさんいる)また、改正障害者総合支援法等の関係で、今後は当事者=「精神障害者のほか精神保健に課題を抱える者」という定義になっていくのかもしれない。
ソーシャルワーカーの仕事を選ぶ前に、私は色々な当事者だったし、今もそう。
幼少期に性被害に遭った当事者。
自尊心を粉々にさせる性体験の当事者。
「愛しすぎる女」の当事者。
うつ病(あるいは双極性障害2型、主治医によって診断が違った)の当事者。
家族が失踪した当事者。(今も生死不明)
自死遺族当事者。(知り合いも含めたら、今までに6人亡くしている)
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