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「マザーシップ地中海『死のルート』難民救助船の日々」、難民を救う日本人女性がいた!

先日、地中海で難民の乗ったボートを救助する「難民救助船」の活動を描いたBS海外ドキュメンタリーを見ました!




「国境なき医師団」とフランスNGOが運航するオーシャン・バイキング号。
アフリカの海岸からヨーロッパに向けて、地中海を渡ってくる難民を救助する活動をしています。
難民たちはゴムボートや粗末な木造船にあふれるほど乗ってアフリカのリビアからヨーロッパをめざします。
そこは「死のルート」と呼ばれています。
というかあまりに粗末な船なのでどこ行くにも危険な感じ。。。



難民救助のNGO団体オーシャン・バイキング号側は空と海から難民のボートを探し、発見すればライフジャケットを持ってボートで難民船に近づき次々とボートに乗せて母船に連れて帰ります。

そこで食料や清潔な衣料を配り安全を確保して、イタリアなどのヨーロッパ諸国に受け入れてもらうよう交渉します。
母船には医師や看護師、助産師も乗っています。
その助産師の一人が日本人の女性でした。


難民にとっても救助船にとっても一番脅威なのはリビアの巡視船です。
NGO側は、リビアに見つかる前に難民たちを見つけ出し、救出しなければなりません💦
リビアの巡視船は、以前私たちもnoteで書きましたが問題団体です。


武装していて荒っぽく、難民船がリビアの巡視船に見つかればリビアに連れ戻され収容所に入れられます。
そこは性暴力などが蔓延する地獄のような場所です。

難民たちは母国が内戦などで破壊され生活できなくなって逃げてきた人たちです。
NGOの職員が、リビアには引き渡さずヨーロッパで受け入れてもらえるよう交渉すると言うと難民たちから歓声があがります。


なぜリビアの巡視船が必死に難民船を捕まえようとするかというと、難民を受け入れたくないEUからお金をもらっているからです。💢


難民の中には子どももいますが、騒いではいけないと強く脅されてきたらしく、皆一様におとなしいといいます。
保育園などにいっていないので語彙が少なく、まったくしゃべらない子どももいます。
性暴力を受けている女性もたくさんいます。
バイキング号では健康診断もしますが、助産師が「あなたは悪くない」とカウンセリングもします。
保護者のいない未成年者も多く、日本人の助産師はいつも赤ちゃんをおんぶして仕事をしていました。

ヨーロッパ諸国への受け入れもなかなか決まりませんが、最後は受け入れが決まって難民たちは笑顔でNGOのスタッフと別れヨーロッパの地を踏むことができました。


ここで番組は終わるのですが、その後ヨーロッパに到着した難民たちはそれぞれの国で生活することができるのでしょうか。
不法移民をルワンダに送ると決めたイギリスや「難民申請者ゼロ」を掲げるデンマークなど移民・難民に厳しい国が増えているようです。


日本でも、母国での迫害や紛争を逃れ、保護を求める難民申請者が急増し、支援が追いついていない状況です。
シェルター(緊急の宿泊所)が不足し、公園で野宿する人たちが増えているそうです。
海外で保護を求める難民は世界で増えています。
ヨーロッパはビザが出にくいので、たまたま日本のビザが出たとの理由で日本に来る人が多いようです。

支援者団体の集計では今年、難民申請者が11月ですでに1万2500人を超え、コロナ禍前の2019年(1万375人)を大きく上回っています。
国は難民申請者に対し、生活に困窮すると認める場合、難民事業本部(RHQ)を通して、生活費1日1600円などの「保護費」を支給しています。
しかし、申請や給付の決定には時間がかかります。
頼りは民間の支援団体任せになっている現状。対応は限界に近いといいます。


しかも、日本の難民認定率は最低水準です。
また本国に送還されるのでは?労働力不足の日本です。
私たちは難民を受け入れることにもっと積極的に考えてもよいのでは??


執筆者、ゆこりん


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