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エッセイ

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エッセイという形を意識しはじめた頃からの作品たち。
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2023年7月の記事一覧

58. あめいろたまねぎ。

58. あめいろたまねぎ。

先週末はホットヨガに行けなくて、というかほぼ何もしてなくて、とにかくたっぷり時間があったから、ちょっと張り切って自炊をしました。ピーマンの肉詰めです。

ピーマンの肉詰めって、要するにハンバーグのタネを半分に切ったピーマンに詰めて焼くやつだと思ってるけど、タネはハンバーグとまんま一緒でいいのかな。本当はなんか違ったりするのかな。ピーマンに詰められる用のタネがあるんだろうか。
それにしてもタネって名

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57. もう友達には戻れないかもしれない。

57. もう友達には戻れないかもしれない。

同じものを見て、良いねって言い合うのが友達だとしたら、私たちはもう友達には戻れないのかもしれない。

友達ってなろうとしてなるもんじゃないよな。そして同じように、やめようと思ってやめるものでもないような気がする。
これは、大人になって分かったこと。

価値観や言葉や性格は、生まれ持ったものと通ってきた道と今いる環境でできている。私が思うにやっぱり環境の影響は大きくて、善悪も理想も今近くにあるモデル

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56. 休みの日には、涙を流してみたり。

56. 休みの日には、涙を流してみたり。

休みの日は何してる?と聞かれるといつも答えに困ってしまう。
ぼーっとしてる、と答えるのは半分本当。でももう半分は嘘。本当はときどき、涙を流してみたりしています。

こんな風に書くと仕事や生活にものすごく疲れている感じがするけどそういう意味じゃなくて、意図的に泣いている。ん、もっと変か。つまりドラマや映画なんかを観て、泣こうと思って泣いている。
ただ、泣くとすっきりするといういわゆる涙活とも、実は少

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55. リップをもらった日から、女になった。

55. リップをもらった日から、女になった。

「同じやつの新品持ってるから、一個あげるよ」と会社の先輩にリップをもらった日から、私は女になった。

ずっと、自分は赤いリップが似合わないと思っていた。唇に強い色をのせると、一気に“お化粧顔”になる。口が大きくてあんまり大人っぽくない顔をしてるから、私が色の濃い口紅を塗るとどうにも子どもがお母さんの真似をして塗ったみたいになっちゃう。私の上品じゃない笑い顔に、口紅が貼りついてるような感じ。私も口紅

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54. 幸せの象徴のような。

54. 幸せの象徴のような。

27歳にもなると、周りがどんどん結婚する。
どんどん、どんどん結婚する。どのくらいかと言えば、インスタを眺めていれば1ヶ月に2〜3回くらいは結婚報告を見られるくらい。
私は愛知出身なので、特に地元の子の結婚報告をよくみる。まあ東京に来てから繋がってるのは基本的に会社の人だけだから当たり前と言えば当たり前だけど。小学校から大学にかけて知り合った人たちのうち、たぶん半分くらいは結婚したんじゃないだろう

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