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トランペット徒然話

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およそ半世紀ぶりにトランペットと格闘の日々を始めてしまった私のひとり言。アマチュアトランペッターへの檄になったらいいな。
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#トランペット

五輪2024に学んだ、私の鳴らんピック。

五輪2024に学んだ、私の鳴らんピック。

耳下腺腫瘍手術後59日目

オリンピック2024に学んだこと。

その1)「神様のイジワル」
卓球女子団体で銀メダル、シングルスで銅メダルを獲得した早田ひな。女子団体試合中に利き手の左腕を負傷したにもかかわらず勝利、インタビューでの発言が「神様にこんなタイミングでイジワルされると思わなくて」。世界で闘うほどの選手でさえ、不測の事態を「神様のイジワル」と感じるんですね。自分自身の鳴らんペットに投影し

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耳下腺腫瘍治療終了!

耳下腺腫瘍治療終了!

耳下腺腫瘍手術後56日目。

2024年夏、現在パリで行われている五輪。見ていて面白かったのがスケートボードのパーク種目。パークと呼ばれる一画の中に、様々にデザインされた出っ張り?や島?があって、プレーヤーたちはそれらを使って様々な技を繰り出していく。スケボーと身体が一体化して、この空間を自由に駆け回る選手が、楽しげに高得点を獲得していく。

自由。そうなんです。音楽も同じ。この音響空間を自由に駆

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レベル1からもう一度。。。

レベル1からもう一度。。。

術後35日目

1年9ヶ月前。ウン十年ぶりにラッパを再開したとき、チューニングBすら出にくかった。これをlevel1とする。それから3ヶ月後の正月、マッピを充てる唇のポジションを変えることで随分音域が広がった。これがlevel2。さらに3ヶ月後、だいぶんスキルが戻ってきたと調子に乗って、ビッグバンドに参加してlevel3に。そこからも毎日基礎練を重ねて、月2〜4のバンドアンサンブルに加わってlev

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鳴らんペットで本番、そしてセッション。

鳴らんペットで本番、そしてセッション。

術後31日目 自分の心覚えとして。
耳下腺腫瘍切除術からちょうどひと月。退院から19日。未だラッパは鳴らんペットを継続中。なのに、フルバンの本番がやってきた。

本番と言っても地域の夏祭りでの出演なのだけど、それでもアンサンブルのハーモニーの一音を担っていると思えば、他のメンバーに迷惑をかけるなぁと凹むことしきり。しかし出ないもんは出ないので、出せる音域内で勝負するしかありません。さて、7月14日

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ドミノ倒しでしくじったみたいに。

ドミノ倒しでしくじったみたいに。

術後20日目

朝目覚めると、なんだかイケそうな気がする。唇だけでバジング。ヴぅ〜。お!マッピでバジング。ヴィぅぃー!高音も。治ったか?!
期待を膨らませてラッパを吹いてみると・・・あ〜やっぱりあかん。昨日と変わらないってか、昨日よりよろしくない。

このところ毎日こんな感じ。思えば、1年と9ヶ月前、うん10年ぶりにラッパを引っ張り出して吹いてみた時、こんな感じだったのかも。いや、この違和感はあの

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唇からよだれも出ないが、音も出ない。

唇からよだれも出ないが、音も出ない。

術後19日目

耳下腺腫瘍手術の退院から一週後、最初の外来通院。主治医(N医科部長)の問診により、まだ腫れは残っているが液漏れもなく、順調な回復。一月後の再診で終了できるとの旨。摘出した腫瘍の理学検査も、悪性である要因はなかった。

ですが、トランペットの音が出なくなったんですけどぉ。。。

医師、私の唇周りの動きを点検した上で、唇は動いているから、いずれ戻るだろうとの診断。

この病、10万人に

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耳下腺腫瘍切除から、16日目。

耳下腺腫瘍切除から、16日目。

術後16日目

耳下腺腫瘍で入院して、切除から16日目、退院4日目の今日。トランペット吹奏は相変わらず。初日は覚束なかったチューニングBb音こそ出せるようにはなったが、それより上の音はぱふーっとなって出せないし、低い音も長続きしない。家人は、そのうち戻るよと言ってくれるが、そんな保証はどこにもない。

不安になってネット検索してみたら、耳下腺腫瘍でラッパが吹けない不安を抱える人は、やはり何人かいる

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ヘタと無欲。

ヘタと無欲。

ちょっと気になって読み始めた「バカと無知」という書籍。作家の橘玲(たちばなあきら)という作家が、独自の視点で世の中の事象を分析しているのですが、これがなかなか面白い。D.ダニングとJ.クルーガーという2人の心理学者の研究による考察をかい摘むと、能力のある者は自分を過小評価し、能力のない者は自分を過大評価する傾向にあるという。有り体に言えば「バカの問題は、自分がバカであることに気づいてないこと」だっ

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屋内練習に使うMute Tubeを作ってみた。

屋内練習に使うMute Tubeを作ってみた。

日々のラッパ練習は、主に近隣の大きな公園に出向くのだけど、楽譜の練習などは家で吹きたい。だけど、近隣から苦情が来るかもしれないし〜という場合に便利な、MuteTubeというものがあるらしい。で検索してみると、楽器店にありました。だけど、高価。こんなものは買えやしない。

そこで思いついたのが手作り。要は小さな防音室を作ればいいわけでしょ?ググってみたら、自作してる人もいて、その方はプラスチックのゴ

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骨折って、芦屋Jazzフェス参戦)^o^(

骨折って、芦屋Jazzフェス参戦)^o^(

最近では、あっちでもこっちでもJazzストリート。
jazzなんて聴く人ごく限られてるんじゃないの?と思うんだけど、焼き鳥屋でも和食屋でもJazzかかってたりする昨今、街起こしや村起こしでそーゆーのやると、意外と集客してるみたいですね。

この一年、私がお世話になってるフルバンドも、毎年なんらかのJazzストリートに参加するために、お世話役の方が毎回何かと骨を折ってる。なんせ、jazzフェスばやり

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ロクオンするに、ロックオン。

ロクオンするに、ロックオン。

トランペットレッスンやバンド練習や、セッションする時にはできるだけ録音するようにしている。え?ナルシシズムだって?そうじゃないんですよ。
そういえば昔、車の中で自分のカラオケ音声をかけるって人がいたけど。そのお方と同じかどうかはわからないけど、、、自分の演奏を客観的に知ることって大事だと思っているのです。特にレッスンでは教わったことをおさらいするために。バンドやセッションでは、全体というよりは、自

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あれ?無料お試し期間、過ぎちゃった。。。

あれ?無料お試し期間、過ぎちゃった。。。

最近愛用している無料の作譜ソフトがありまして。MuseScoreというのですが、これがなかなか優秀で。ピアノから管楽器や打楽器まで、多くの楽器を設定できて、その楽器の音を出してくれる。単体演奏からオーケストラまで、いくつものレイヤーを同時にスコアにできて、音を出してくれる。何より無料っていうのが素晴らしい。

ごく最近知ったのが、他者が作った楽譜がサイトにアップされていること。これをブラウザ上で見

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続Over 50years old men's photo by Akira Nagashima-しょにょ2

続Over 50years old men's photo by Akira Nagashima-しょにょ2

友人のカメラマンが始めた「over 50years old men's photo」という企画に乗っかってスタジオに行ったところまでは前回報告しました。しょにょ続きでしゅ。

弁天町倉庫ビルの一室にあるスタジオCajaでラッパをケースから取り出すと、「ちょっと吹いてみてもい〜い?」と中島さん。昔、吹いてみたことがあるそうです。というわりには、すぐに音が出た!え?!もちろん、ブゥオーって感じの音だけ

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どんなもんだい?私の発声問題。

どんなもんだい?私の発声問題。

参加させてもらった練習セッションのsax奏者から、後日メールをいただいた。曰く、気になる点として、吹奏時にまず破裂音がしてから実音が出ていると。

この指摘に対して、時々プスっと音出しをミスることを言っているのだと誤解した。が、よくよく自省してみると、そうではないことに気づいた。全ての音の発声のことなのだ。

これまで、音域を広げることばかり気にして、発音についてさほど気にしていなかった。だが、安

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