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唇からよだれも出ないが、音も出ない。

術後19日目

耳下腺腫瘍手術の退院から一週後、最初の外来通院。主治医(N医科部長)の問診により、まだ腫れは残っているが液漏れもなく、順調な回復。一月後の再診で終了できるとの旨。摘出した腫瘍の理学検査も、悪性である要因はなかった。

ですが、トランペットの音が出なくなったんですけどぉ。。。

医師、私の唇周りの動きを点検した上で、唇は動いているから、いずれ戻るだろうとの診断。

この病、10万人に一人、年間約六千人が罹患するという。これは、”稀”に属する数値のよう。その割には、ネットで検索すると、少なくはない罹患者が動画やブログで罹患体験をアップしている。しかも顔面麻痺になるのは全体の2割程度、悪性腫瘍になるのは1割程度、という割には、アップしている人のほとんどが顔面麻痺を訴えているし、少なくとも一人は悪性腫瘍だと言っている。〜逆に言えば、この病で酷い目に遭っている、問題を抱えている人が、自分の体験を露めているということかもしれないね。

さてさて、私の場合は、一般的な生活においては麻痺も悪性もないわけだけど、トランペット吹きとしては問題を抱えた状態。同じように耳下腺腫瘍を抱えたラッパ吹きの投稿は1件しか見つからなかったけれども、顔面麻痺、多くはベル麻痺というものを患った管楽器奏者は、結構多い様子。その中には楽器を諦めた人も多いようだが、なんとか復帰した人もいる。

一般的な顔面麻痺について、ドクターのブログや病院のホームページに掲載されている情報では、軽度なら1ヶ月〜3ヶ月、中度なら1ヶ月〜半年、10度なら2ヶ月から1年で後遺症の可能性もあり、といった感じ。私の場合は一般的な麻痺はないので軽度以下に違いないが、それでも1ヶ月〜3ヶ月は覚悟しなきゃいけないのかな?

マウスピースを唇に充てた感じや、息を吹き込む感じは、術前と変わらないように思うのだけど、中音域でも時折音が掠れたり息の雑音が増えるし、Bb以上の音は未だ出にくい。まるで呪いをかけられた鳥が声を失ったような感じなのです。

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