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躑躅と桜

湯島の本屋・出発点さんがこの春から元気にお店を通常営業中。
昨日、点主がシェア本屋コーナー「はこハブ」各箱主さんの
現在の箱内の様子をXにポストされており、
わたしの箱の様子も載せていただいています。
ということで、こちらでもお伝えしたい気持ちです。
この度もお買い上げ下さった方々、ありがとうございます!
直接御礼を申せずにごめんなさい。楽しんでいただけていたら幸いです。

本だったり映画だったり舞台だったり、
物語の楽しみ方って無限。
「物語って、表現の力って、なんて豊かなんやろう」
それらにナカミと感性を育てていただいてきた者として思います。
楽しいや楽しみでもあれば、
自分や自分と近しい以外のさまざまな生き方や考え方や人に出会ったり触れたりも出来る。
そうして人のために人のための気持ちや考え方を育ててもろたり考えさせられたりもする。
その力は想像力といってしまうと簡単すぎるのだけれど、
大きく言うと、それも、いや、それが、優しさや強さでもあるんじゃないかな。
優しさとか綺麗って言葉は難しいけどね。
(結局、今月のコラムの話にまた戻る?笑)
 
先週から体調を崩したのが長引きすぎていてあほほど落ち込みまくり、
こうなると性格的に思考がマイナス方向にいきがちよくないなあ、
ということでこんなときはピカレスクものとかダークなのとかそういう系を観たりもする(笑)
大好きな芝居を観返しました。
芝居をやっていた大学生の頃、稽古が休みの日に、当日券立見で観に行った芝居。
キャッチコピーは〝完全超悪〟(笑)
シェイクスピア戯曲がオール登場でなおかつモチーフは天保水滸伝、
庶民と、無職渡世の者たちと、成り上がろうとする者たちと、男と女、
金、欲、性、血、桜、死、無常と生、まさに「きれいはきたない」、
つまりシェイクスピア、つまり人間、つまり生、まさに「この世は舞台」。
井上ひさしが書き、(このバージョンでは)いのうえひでのりが演出の本作は、
誰ひとりとして感情移入は出来ないのだけれど、
出来ないと言い切るのもなんか違うというか、「ああ、人間やあ」ともなる。
上川隆也(この人むかし全然好きじゃなかったけれどいつぶりやねんレベルに今作観て「ええな」と思ったよ今更)演じるリチャード三世をモチーフにした主人公の、
ひっかきまわして、成り上がって、の、あのラストシーンは今観返しても震えた。
(井上ひさし戯曲はこの後も続くのだがいのうえはここでぶった切ってチョーンで終)
ちなみに、noteでもよく例えにする「桜のいろは」はこの劇中歌。
静かにも激しく、凄艶。Fair is foul, foul is fair

人間は何かを(例えば確認や気配りや自問自答をせずに)決めつけてしまいがちで、
いや自分が正しいと思わないとやっていられないのもあるのかもしれないしあるものね、
そうして、固定というか凝り固まってしまったり、
それはたぶん、とてもこわいことでもありはしないかとわたしはいつも思っています。
自戒を込めてですが。
考えること考えようとすること共感できないけれど想いを馳せること、
つまり大きな意味で誰かやなにかを無視をしないことは、
すげーすげー大袈裟な考えだけれど、
争わないことだったり、争いから尊厳や命を奪われる人を減らすことに繋がると
考えもしています。極論かつ、なかなか伝わりにくいかもしれない話やけれどもね。
 
ちょっと長引いていてnoteにも向かえていませんがぼちぼち更新します。
こういうつらつらしたのもやし、ショートもやし、いろいろ。おおきな原稿も。
 
本屋・出発点さん(の中の本屋・桃花舞台)、是非是非遊びに来て下さい。
お店のXまたはお店のHPには定休日などもその都度更新されているので、
是非覗いてみて下さいね。
 
桜が終わり、今は躑躅。
躑躅、漢字の通り、「見る人が足を止めるほど美しい」の意味だそう。
花言葉が節度っていうのもおもしろい。
こわい! きれい! 人! つつじ!(笑)


メンタルがほんまあかんくて、
そん中やっとちょっと気持ちを戻してくれたのが新感線やった。舞台。劇場。物語。やはりすごい。力。


◆◆
【略歴や自己紹介など】

構成作家/ライター/エッセイスト、
Momoこと中村桃子(桃花舞台)と申します。

旅芝居(大衆演劇)や、
今はストリップ🦋♥とストリップ劇場に魅了される物書きです。

普段はラジオ番組構成や資料やCM書き、
各種文章やキャッチコピーなど、やっています。

劇場が好き。人間に興味が尽きません。

舞台鑑賞(歌舞伎、ミュージカル、新感線、小劇場、演芸、プロレス)と、
学生時代の劇団活動(作・演出/制作/役者)、
本を読むことと書くことで生きてきました。

某劇団の音楽監督、
亡き関西の喜劇作家、
大阪を愛するエッセイストに師事し、
大阪の制作会社兼広告代理店勤務を経て、フリー。
lifeworkたる原稿企画(書籍化)2本を進め中。
その顔見世と筋トレを兼ねての1日1色々note「桃花舞台」を更新中。
【Twitter】【Instagram】 など、各種フォローも、とてもうれしいです。

詳しいプロフィールや経歴やご挨拶は以下のBlogのトップページから。
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めっちゃ、どうぞ。

Webマガジン「Stay Salty」Vol.33巻頭に自己紹介エッセイを寄稿しました。

12月Vol.34からは不定期コラムコーナー「DAYS」も書かせていただいています。

東京・湯島の本屋「出発点」では2箱古本屋もやっています。
営業日と時間は「出発点」のXをご参照ください。
ぜひぜひ遊びに来て下さい!  自己紹介の手書きペーパーもあり!

読書にまつわるエッセイ集(ZINE)、
tabistorybooks『本と旅する』もお店と通販で取り扱い中。

旅と思索社様のWebマガジン「tabistory」では2種類の連載をしています。
酒場話「心はだか、ぴったんこ」(現在19話)と
大事な場所の話「Home」(現在、番外編を入れて4話)。

noteは「ほぼ1日1エッセイ」、6つのマガジンにわけてまとめています。

旅芝居・大衆演劇関係では各種ライティング業をずっとやってきました。
文、キャッチコピー、映像などの企画・構成、各種文、台本、
役者絡みの代筆から、DVDパッケージのキャッチコピーや文。
担当していたDVD付マガジン『演劇の友』は休刊ですが、
YouTubeちゃんねるで過去映像が公開中です。
こちらのバックナンバーも、さきほどの「出発点」さんに置いていますよ。

あなたとご縁がありますように。今後ともどうぞよろしくお願いします。


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