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ラングマン人体発生学(アトラス)【文章の意味はようけわからんが、フルカラー読書紹介なので何が書いてあるのかはわかる】

医学の専門本。医学生なんかが読むやつで、
フルカラーの高い本として、アトラスとかいうのがあります。
でかい、(値段が)高い、フルカラーです。
これは臓器とか病気とかがフルカラーで載っている、
とても勉強しやすい図鑑のシリーズなんですね。
まあお値段が高いことを除けば、素人がみても面白いです。
面白いですよね?
だってフルカラーで全編、図や写真なんだもの。

特に発生学は、胎児期だけに存在する見たことも聞いたこともないような臓器が出てくるので、まちがいなく好奇心だけで猫が死ぬレベルです。

例えば、腎臓には、前腎、中腎、後腎、というのがあり、
基本人間にあるのは後腎です。
しかし胎児期のみ前腎と中腎があり、
生まれるころには消えてしまっています。
中腎は男の子のみ精管として一部再利用されますが、
前腎に至っては何の機能もしないうちに消えてしまう不思議臓器です。

ヘッケルの個体発生は系統発生を繰り返す、というやつですね。
公式には否定されていますが、発生においては先にあったものが後にできたものを誘導して作る、という仕組みなために、太古のまだ魚類だったころの臓器とかも律義に出現します。
先に作っておかないと、後からできたものを作れないのですね。

人間が演繹的に設計図を描いて作るメカとは決定的に違う点です。

鰓とかもできます。
鰓の部分が内側にめりこんで、甲状腺や胸腺、肋骨や大動脈弓、首や顎や鎖骨、などに再形成されていきます。
上から何番目の鰓が何になる、とかぜんぶ決まってますが、中には使われない鰓もあります。

脊索も脊髄を誘導してから消滅。(これは高校で習うくらい有名)
卵黄も血液細胞を誘導するのに一仕事してから消滅。

そして、あんまり上品な趣味とは言い難いですが、
病気の話も出てきます。
どこがどううまく行かないと、こういう病気になるとか、
ぜんぶ書いてあります。
先天性の病気、脳、心臓、肺、腎臓、腸、うまく作れなかったパターンも大体載ってます。
気持ち悪い話をしてすみません。
でもこういうのがないと、うまく行かないとこうなる、というのがわからないですね。

胎児期には血液の流れ方も違います。肺を経由せずに血液を流すために、バイパスが作られています。
誕生時に肺は初めて動かし、バイパスも同時に閉塞します。
胎児期では血液細胞も肝臓で作っています。
誕生と同時に骨髄で作るようになります。
肝臓で作ってたやつは生まれたときにすべて交換廃棄。

心臓と腸は半回転でも巻きが違うとダメ。

さらにまだ胎児ではなく胚と言われてる頃、
板みたいに形成された細胞が、
ピッとお尻のところから割れる原始線条。
割れたところから表側の細胞が、
なんと遊走して内側に入り込んで臓器を作る。
この遊走する細胞が途中で死んだりすると臓器が作られません。
なので、この時期は非常に大変なのです。

まあ妊娠が発覚した時点で、すでにこの段階を通り過ぎているのですが。

ぜんぶ図解ですから、素人がみてもすぐに大意がつかめます。
ただ気持ち悪いと感じる人も多いだろうなので、読み手を選びます。
お医者さんも高いと苦情を言うお値段です。
以上の点を踏まえて紹介いたします。

下記は別メーカーのもっと安いやつですねー。
読んだことはありません。

今日はこんな感じで簡単に印象を紹介してみました。
変なものを紹介して恐縮です。


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