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労務の現在・過去・未来

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いまだ人類が経験したことのない人口減少時代の労働はどう変わるか?働き方改革を推奨し、様々な施策を試みたが一進一退。しかしコロナで実態が一気に進んだ。これにより労働の概念も大きな変…
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2020年8月の記事一覧

母親の言動から高齢者を観察してみて感じたこと

母親の言動から高齢者を観察してみて感じたこと

いまだガラケーを使用している母にスマホに変えろと提言。後2年もすれば使えなくなることがわかっているのに変えようとしない。

いわく、「使えなくなってから変える」らしい。しかし、ただでさえ新しいものを使うのに覚えるのがおっくうになっているのに、2年後はもっと覚えるのが困難になるのは目に見えている。それを指摘すると「あっ・・・」と気が付いたようだが「死んでるかもしれないから」とこの後におよんで抵抗する

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人生100年時代ってどうなの?

人生100年時代ってどうなの?

コロナ禍になる前、人生100年時代(長寿)をどう生きるか?といった特集をよく目にしていた。長生きなのは現在の高齢者であって私たち以下の世代はそうではない気がしている。

特に今の中高齢はストレスも多いし、よく考えずに飲む食べる、長時間労働でとても身体に負担がかかっている。また、コロナ禍中、コロナ禍を過ぎた後に労働市場で洗礼を受ける(悪い意味で)世代でもある。

となると、60代くらいに病気になる、

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正社員って何?という時代がすぐそこまできている

正社員って何?という時代がすぐそこまできている

テレワークが常態となってくると必然的に「労働時間」ではなく「やった仕事の成果」で管理するようになってくる。なぜならば、9時出勤18時退勤をテレワークとしてやったらずっとPCないしデスクにしがみつき・・・。9時~18時までデスクにいましたという結果の報告では会社として「????」の事態に陥る。当然、報告は何をしたかであるわけで、とすると、やれる社員は短時間で要領よく済ますことになる。⇒時間が余る⇒他

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車を持っている価値について思ったこと

車を持っている価値について思ったこと

どこからでも仕事ができるようにしようとして4年。いらなくなったものの台頭が車である。従来、業務上、車は不可欠であり、十分使っていたから車を経費とすることに何ら問題はなかった。しかし現在、車の使用距離、頻度からすると、経費ではなく「使っていないただの贅沢品」と置き換えることもできてしまう。田舎において車の存在価値をこういう風に考える時代が来るとは想定していなかった。働き方を変えて大きく実感しているこ

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どっちが損?

どっちが損?

コロナ対策も含め非接触型の業務展開が必要というお話をした。とっかかりとして書類のデジタル化、電子申請を利用するから入るのが易しいとも。労働時間の効率化もでき一石二鳥である。

若い社員は当然と思っていて、何度も会社に提言しているが、昭和頭の中高齢管理職に「そんなお金ない」と一蹴され、最近は愚痴聞き役にもなっていた。

というか、今時、デジタル化や電子申請に切り替えるのにそんなに大仰な金額にはなりま

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3D社員の怪

でも、どうせ、だって

私は勝手に3D社員と呼んでいる。一昔前は女性に多かったけれど最近はオジサン社員にも増殖中。

3D社員は変革を嫌う。新しいことにチャレンジするのを様子見して動かない。失敗しないことを是としている。知らないことを知らないと自覚できていない。

今までは会社が守ってくれていたけれど、大企業でさえ、終身雇用の難しさを語っているくらいの変革が訪れている。

働き方が自由に選べるかど

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コロナで一気に前進したもの

コロナで一気に前進したもの

コロナで大きく変化したものがある。働き方である。

働き方改革、女性の活用、ワークライフバランス、テレワーク・・・

少子化、人口減少問題を見据え、政府が思いっきり旗振りしたにもかかわらず、なかなか前へ進まず空回り感が否めなかった。

田舎では特に、うちは関係ないと最初から聞く耳持たず。

コロナでやらざるを得なくなった。

出来たやんか。

”出来ない”はほとんどが思い込みからである。

女性も働くことが当たり前の時代が来ている

女性も働くことが当たり前の時代が来ている

もう20年も前のこと・・・

その頃は少子高齢化を危惧していた時代。労働人口が減ってくる中、眠っている労働力としての女性(専業主婦)の力が大きな戦力となる。そのために、女性が働きやすい職場を作る必要があるという話をしたことがある。

帰ってきた一言に打ちのめされた。

「そんな夢みたいなこと言ってないで!」

20年たった今でもはっきり覚えている。女性の職場環境の話をするたびに、フラッシュバックす

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労基法のゆくえ

労基法のゆくえ

コロナで働き方が大きな変革を迎えています。

労基法は元々、昭和22年、工場の生産ラインのような職場で労働時間をベースに様々な基準がさだめられている。つまり、同じ職場で同じ時間、同じ労働をしたらほぼ同じ生産量という前提が素地がある。

時を経て昭和後期、平成、令和と働き方や業種も多様化し、同じ時間働いたら同じ生産量ではない仕事が増えて続けた。

時間軸で賃金計算をするため、仕事ができてさっさと終わ

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思いっきり逆回転しはじめた気がする

思いっきり逆回転しはじめた気がする

資本主義の誕生は、工場設備の誕生ともいえる。
大きな資金を投入して、生産設備を入手し、
それを稼働させるための労働力として
従業員を雇い、組織化し、必要に応じて教育する。
産業が高度化しても、この構図はずっと変わらずにきた。

だから、経営者の思考は常に、
会社の持っている生産設備やリソースを、
従業員をつかっていかに活用し、
成果物(商品であれサービスであれ)の量や質を改善するか、
ということに

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人が足りないから人を雇う?それ、危険かと・・・。

人が足りないから人を雇う?それ、危険かと・・・。

社労士「k」の本音を、人知れずつぶやくnote。
今日は、「事業が好調で人が足りない」という
一見羨ましいA社長のお話。

「人が足りないから人を雇う」。
一見当たり前のことに思えますよね。
でも、本当にそうでしょうか?

社労士が言うのもなんですが、
今から人雇うって、船に石積むような行為だと思います。
何故だと思いますか?

だって、これから企業が取り組まなきゃいけないのは、
・デジタル化

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