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今もこの身体がしっかりと覚えてくれている #熊本地震
みなさんは普段「体に反射的なレベルで染み付いている行動」って何かありますか?例えば、毎朝アラームより早く目が覚めて時計を止めてしまうとか、意識より先に手が動いてしまうとか、身体が動いてしまう、みたいなこと。
私はあります。それが一体何かというと
「緊急地震速報」のアラームへの反応。
この早さは誰にも負けません。
あの独特な不協和音というか、耳障りの悪い音を身体がよく覚えていて、なった瞬間に勝手に身体が「身を守れ!!」と動くんです。それが例え寝ていた時だとしても、外にいたとしても、反応速度には自信があります。
この能力が鍛えられたのが
ちょうど七年前の熊本地震の時でした。
熊本地震が起こった時、私の住んでいた地域は震度5ぐらいの揺れが襲ってきて、人生最大規模の地震に体を揺さぶられていました。前震の時は部屋で寝ていたのですが、あまりの揺れにすぐ目が覚めて、飛び起きてテレビの前にすぐ座りました。
そして、数日後の深夜の本震。
その夜、我が家は地震を警戒してテレビをつけっぱなしにして寝ていたのですが、深夜の静かなテレビから大音量の緊急地震速報が流れまして。私と親はすぐに身体が反応し、そのまま寝ている場所にあった大きな本棚を体でしっかり押さえて倒れないように踏ん張っていました。
地面から突き上げてくるような縦揺れと
乱暴な力を感じる横揺れ。ゾッとしました。
被害が出るほどではなかったとはいえ、震度5の揺れは恐怖を覚えるレベルのもので、身体があまりに無防備に揺さぶられるのに対して身の毛がよだったのを覚えています。たった数十秒の震度5の揺れでこれだけ怖かったのだから東日本大震災や南海トラフの時は一体全体どうなってしまうのか・・・ただただ恐怖でした。
以来、私の体はうまいこと地震速報に反応してくれるようになって、たまに自治体の防災無線で流れる緊急地震速報のテストの音にも反応し、どれだけ遠くから鳴っていようともすぐに判別することができるようになりました。
一回、友達にイタズラで寝てる時に耳元で流されたことがあって、3秒で飛び起きました。これはひどいイタズラだ!!と怒りながらも、自分の耳の良さにびっくりした思い出があります。
もちろん緊急地震速報も100%正確とはいえませんし、事実時々ミスや誤報が発せられて謝罪する、ということがあります。しかし、本当に大地震が起こっていて自分の身が危険に晒されていたかもしれない可能性を考えれば、そんなミスは可愛いものです。むしろ、この失敗を糧にどんどん精度が進化してくれればそれでいいぐらい。
だからみなさんも、今一度考えてみてください。緊急地震速報に自分がどれぐらい反応ができて、いざという時にどれぐらい自分が行動を起こせるのか。そして、もし可能ならテストしてみてください。実際に不意打ちで緊急地震速報のアラーム音を流してみて、どれぐらい自分の身体が動くか。
熊本地震から七年。あの時の教訓は
今も私の体と心にしっかりと生きています。
おしまい。
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