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防災は「リスク」を知ることから始まる!#大阪府北部地震から3年

6月18日。きょうで、2018年の大阪府北部地震から3年を迎えます。

大阪北部を震源とするマグニチュード6.1の地震で、最大震度は6弱。当時戦後最悪の被害をもたらした1995年の阪神淡路大震災以来初めてとなる、大阪に大きな被害をもたらした地震でした。


私は当時独り暮らしを始めたばかりでした。

朝起きて大学に行く支度をしようとしたときに、いきなり「ドン!!」と突き上げるような揺れが起きて、その後に緊急地震速報が届き、すぐに直下地震かと悟った記憶があります。

実は数年前に、地元であの熊本地震を経験していたので、「大阪に移っていきなり巨大地震か!?」と思って冷や汗をかきました。幸い、家の中で被害を受けることはなかったのですが、断水するかもしれないと思い、風呂の浴槽に水をいっぱい張ってしばらく過ごしました。


この地震では特に、高槻市の小学校のブロック塀が倒壊し、児童が下敷きになって亡くなるという痛ましい一件が発生してしまうなど、改めて都市災害のリスクを再認識されられることが多かったです。また、駅のホームに沢山のお客様がいるなかで地震が発生し、一斉に膝から崩れたりしゃがみこんだりする映像なども非常に記憶に残っていますね。

(毎日新聞・YouTube公式ニュース映像)

(MBS毎日放送・YouTube「MBS NEWS」)


大阪は、南海・東南海・東海地震などの海で起きる地震以外にも、上町断層帯が引き起こす直下型地震など、多くの地震リスクを持っています。

また同様に、全国各地さまざまなところで色々な原因によって地震が発生するリスクはあり、もしかしたら今日すぐにでもやってくるかもしれません。


そこで、私からの災害の教訓として

「まずはどんなリスクが潜んでいるのか」

調べてみることを提案します。


地震に限らず、水害・噴火・豪雪などにも言えるのですが、例えば最寄りの地域のハザードマップを確認して、自分の住んでいる地域がどんな危険を持っているのか。浸水する可能性、どれぐらいの強さの地震が何年以内に発生する可能性など、地域が抱える「災害リスク」を調べてみてほしいです。

実際、私も九州の実家では毎年のように豪雨が発生して、近くで川が氾濫しそうになったり水路が溢れて家の前が水浸しになったりと、雨のリスクが高い地域に暮らしていました。なので、雨に対する意識はしていたのですが、その一方で熊本地震や福岡県西方沖地震などの「予期せぬ災害」が発生したことにより、「九州=地震と無縁」という考えが覆った経験もあります。

でも、どんな災害が起きる可能性があるかどうかを調べれば「予期せぬ事態」は無くなります。防ぐことが出来ます。

また、今回取り上げた大阪府北部地震のように、近所のブロック塀や川・堀・斜面や坂が思わず凶器となって命を落とすことも考えられます。気軽に散歩していくなかで、しっかり街を観察して災害リスクがどこに潜んでいるのかを把握しておきましょう。そうすれば、もしもの時に安全な判断を下すことができます。


「防災って言われてもなにから考えたらいいかわからない」という声も非常にわかります。私は、まずは「知ること」から始めてみるといいと思います。リスクを知ればおのずとやるべき対策は浮かび上がってくるはずです。


みなさんもぜひ一度、お住いの地域がどんな地震のリスクを、あるいは災害のリスクを持っているのか、調べてみてください。このnoteがみなさんの災害意識を変えるために役立ちますように。


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