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どれだけ値段が高かろうがうまかっちゃんは最高に旨いしいつでも食べたい

#QOLあげてみた

「ビックマック指数」というのがある。
経済に明るい方なら知っているだろう。

世界各地に進出しているハンバーガーチェーン・マクドナルドの看板メニュー「ビックマック」。各国異なるビックマックの金額を基準として、その国の経済状況や為替指数・物価水準を割り出すものである。経済界では割とポピュラーな指標である。

私の場合、それが「うまかっちゃん」になる。

まず「うまかっちゃん」がなんたるかを説明しよう。これは、ハウス食品が発売している豚骨味の袋ラーメンであり、九州を中心に最強の人気袋ラーメンとして親しまれている。事実、九州を出るまで私は「うまかっちゃん」以外の豚骨袋ラーメンを食べたことがなかった。カップタイプのインスタント麺なら他のものも食べてたが、袋麺に関しては徹底的にうまかっちゃん一択だった。

で、このうまかっちゃん。関西で買うと
九州よりもプラス100から200円ほど値段が高い。

例えば、難波や天王寺のドンキホーテに行く。食品コーナーに行ってインスタント麺を見ると、チャルメラや出前一丁などの醤油ラーメンが幅を利かせている中、ちゃんとうまかっちゃんなどの豚骨ラーメンも売っていたりする。ところが、なんと一袋五百円近くすることがある。

また、地下街やショッピングモールの空き店舗でやってる「九州物産展」とか「インスタント麺フェア」みたいなところでも必ずうまかっちゃんは見かける。だが、そこでもかなり高値で売られているのだ。その高値大暴騰うまかっちゃんを平気で手に取ってレジに向かうお客様を見ながら私はこう思うのだ。

「チッ、足元見てんじゃねぇよ」と。
そして当てつけのように何も買わずに帰る。

で、逆にたまーにスーパーなどで九州フェアを開催しているところがあって、そういうところは(関西地方にしては)激安で販売してくれる。そんなところを見つけると、もう4袋や5袋ゴッソリまとめ買いして家にひたすらストックしておく。

それぐらいうまかっちゃんは無性に食べたくなるし、恋しいし、自分の血に豚骨が流れている(と思っている)以上は死ぬまでこの呪縛から逃れられないといつも思っている。

まあ輸送費などの問題で高くなるのはしょうがないのだが、それにしたって高い。九州方面でなら袋で390円とかぐらいなのに。なんなら私の母が若い頃なんてのは300円以下という激安価格だったらしい。それを考えると最近の物価高はえげつないなぁとつくづく感じる。

なので、関西近郊でもそういう高値売買されてる闇市スーパー(失礼すぎるやろ)と、安価で販売されている庶民の味方系スーパーと、その存在は二分されており、庶民派スーパーはやっぱり庶民のまちに数多く点在していることが自然と読み取れるのである。

まさしくこれは立派な一つの経済指標であろう。私が現代の経済学者ならまず間違いなくこれを提唱し、学会で論文を書いて発表し、本まで書いているはずだ。いいやきっと書いている。

しかし、それでも私はうまかっちゃんを買う。
それは単純明快、どのラーメンより旨いから。

クリーミーでマイルドめな濃厚豚骨とちぢれ系の麺。獣感というよりは優しくて食べやすい豚骨というイメージのあるうまかっちゃん。休みの日の昼飯は大体これに限る。色々な味があるが、高菜味や黒マー油味などの変化球もあるが、やっぱりスタンダードで何も工夫をこらしていないものが一番旨い。

家に何もない時でもどんぶりとお湯さえあれば食べられるうまかっちゃん。いつでもこいつに私は空腹の瞬間を助けられ、一心同体で生きてきた。それだけに、うまかっちゃんは私の金銭感覚を的確に保ってくれる唯一無二の存在であると今も思っている。

「安い!!」「高い!!」
そんなことで一喜一憂することを初めて
うまかっちゃんが教えてくれた気がしている。



おしまい。



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