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母子家庭でよかったと思うことベスト3 #家族

我が家は母子家庭だった。

幼い頃に父と母が別れ、母の実家に戻り、そこから家族6人で子供が俺1人だけという年齢層高めなファミリーを築き上げてきた。そのことを嫌だと思ったことは一度もないし、今の自分が居るのもこの家族のスタイルがあってこそのものだと思っている。

とはいえ、母子家庭や父子家庭にマイナスイメージを持っている人がまだまだ多いことも事実である。

そこできょうは、私が個人的に『母子家庭でよかったなぁ』と思うことをランキングにまとめてみた。全くなんの参考にもなりゃしないかもしれないが、お付き合いいただければ。


第3位 : 家事全般が身に付く

仕事で忙しい母に代わり、おばと共に家の家事を担うことが多かった私。普通の男がなかなか家事に精を出さなかったり、ろくに料理ができなかったりするところだが、私はひととおりの作業をこなせる。

おかげで一人暮らしを始めるにも何も困らなかった。これは母子家庭で『何がなんでも母を支えなければならない』という使命が根底にあったからこそ身に付いたスキルであると、いまは思っている。

ちなみに私が一番好きな母の手料理は、オムライスである。高校時代、部活の大会などここぞというときに母はオムライスを作ってどんぶり型の容器に入れて持たせてくれた。ケチャップをふんだんに効かせたほんのり酸味のあるあのオムライス、また食べたいなぁ。


第2位 : 反抗期が消失した

まあ性格に言えば完全に消失したわけではない(同居していた祖父や祖母にはたまに鬱陶しい時があって怒ってた)のだが、母に対する反抗みたいなものは特筆するようなことは何も無かった。

だって、考えてもみてほしい。

母親に反抗しようもんなら、すべてのことが上手くいかなくなる。休みの日にどこにも連れてってもらえず、息子の行事にも顔を出さず、息子の決断したことに対する理解も得られず、どんどんマイナスな方向へ人生が向かっていくではないか。これではいけない。

母は母で『あんたの好きなようにしたらええやん』って方向性を決して崩さない人だったので、なおのこと頭が上がらなかった。こんだけ自分のやりたいようにやらせてもらえてるんだから、せめてちゃんとしなきゃ、という気持ちになれた。

なので、間違っても母親に反抗しちゃいけない、という無意識の自制が、私の心にかかっていたのだと思う。少なくとも外側の人間から見たら『お宅の息子はよか息子やねえ』ってなっとったと思うばい。(急に地元の方言が戻った)


第1位 : いろいろな大人と出逢える

これは正直、母子家庭どうこうというよりうちの母がそういう人だった、という側面が大きいのだがまあそれは置いておくことにする。

母は昔、絵の勉強をしていたことがあり、その縁もあってかいまだに芸術関係で頑張ってるという友人が多い。毎年、何度かそういう母の友人のみなさまと会う機会があり、話をしたり作品を見せてもらったりと、いろいろ良くしてもらえた。

もちろん自分自身が望んでそういうエッセンスを吸収していたのもあったのだが、こうした機会のひとつひとつが、幼い私の脳裏に『芸術の面白さ』『自分の思い描くことを形にする楽しさ』みたいなものをすごく刷り込んでくれたように思う。

多分、母の元に生まれなければ芸術大学に進むことも物書きの端くれとして生きることも、ましてnoteという居場所に出逢うことも無かったかもしれない。とうか、絶対になかった。

僕に『やりたいことをやってみろ』という精神を与えてくれた、という意味でも、母親には感謝してもしきれない。そう、強く思う。



いかがでしたでしょうか。

こんな母の元で育った私だから、きっと子供も自然と表現の道、芸術の道へと進むことだろうと思う。そのことを止めはしないし、むしろどんどん後押しして、鬱陶しいぐらい後押しして、そんで後になって子供に『あの父と母から生まれてよかった』と手紙にしたためてもらえるような、そんな親になりたい。

親愛なる母へ。
これからも息子は、やりたいようにやるよ。
だから、ちょっと呆れながら見守ってね。



おしまい。



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