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私たち人間は感情の奴隷

私たち人間は、自分の取る行動の本当の意味を知らない。ただ何となくそうしたいから、そうしているだけであり、何故、自分がこういった行動を取るのか?その本当の理由は何も知らない。

私たち人間というのは、自分の意思を持って自分のありとあらゆる行動を決めている様に思えるけれど、でも実際は、そこに自分の意思など殆ど反映されてはいない。私たちは、自分で自分の取る行動を意識的に決めているのではなく、自分の中にある感情というものによって、自分の取る行動を決められている。つまり、私たちの行動の殆どは、感情というものによって作られているという事になる。

誰かに会いに行くとき、私たちは、その人に会いたいから行くとあたかもそこに自分の意思が反映されている様に思う。でも、実際は、その人に会いたいから行くというのは、嘘であって、その人に認めてもらいたい、自分を受け入れてもらいたいから行くという本当の理由がそこには隠れていたりする。

その人に会いたいというのが自分の意思の様に思い、何もかも自分が決定した様に思っているけれど、その人に会いたいといった思いを形成しているのは、自分の中にある誰かに受け入れてもらいたい、認めてもらいたいといった感情だったりする。この感情が、私たちの人に会いたいという行動を作っているという事になる。

私たちが誰かに会いたいと思う時、まずその人に会いたいという気持ちが先に来るのではなく、私たちが自分の意思で思っている事は意外に、自分の中にある感情の後付けだったりする。

何かをしたいという時も、これに同じく、何かをしたいと思わせる感情、そう言った行動を引き起こす為のベースとなる感情がまず大前提としある。その行動を引き起こす感情、気持ちというものがある。その気持ちがあって、初めて私たちは行動を起こすのであり、自分の意思が行動というものを形成するわけではない、そんな気がする。

私たちは、こうやって常に自分の感情に自分の取る行動を作られているといえるのかも知れない。誰かに会うという行動を私たちが取るとき、その行動を形成する感情というものがある。私たちは、この誰かに会いたいと思わせるその感情が一体どういうものであるのか?という事をまずは知るべきなのではないだろうか?盲目的に感情というものに動かされるのではなく、感情の奴隷になることではなく、私たちは本当の意味で自分の意思をもって自分の取る行動を決定していかなければいけない。

私たち人間というのは、よくよく考えてみると、感情の奴隷。感情というものに飼われた家畜の様なものであると言えるのかも知れない。何もかも自分の中にある感情というものに支配され、その全てを決定されているのに、それに何も気づかないで、私たちはまるで何もかも自分の意思決定によって全てを選択しているとそう思い込まされている。私たちは、感情というものに、その全てを支配されているのに、その事に何も気づけない。

私たちは自分の中にある感情というものが何であるのか?それをしっかりと把握し、この自身の感情に自分が振り回されない様に、この感情の言うがままに盲目的に動く事では無く、感情というものから、自分の意思というものを自身に取り戻さないといけない。

私たちが自分達の意思で何もかも決定している、選択しているというのは、もはや幻想の何ものでもない。先にも言ったが、私たちは何も自分の意思でなど決定していない。全て、自分の中にある感情というものが、今の所私たちの全てを決定し、そしてその行動を決めている。

私たちは、自分たちの中にあるこの感情というものに、何もかも決定づけられている。そこから、私たちは抜け出し、自分の感情を自分のその手に掌握しなければいけない。

それが出来なければ、私たちはいつも、この自分の中にある感情というものに、全ての決定権を渡す事になる。自分の中にある感情というものに人生の全ての決定権を握られてしまえば、私たちの人生が上手く回る事はない。

感情というものは、コントロールをしない限り、プラスに働く事はないのだ。また、コントロールする事で初めてプラスの効果を生み出す事が出来る。何のコントロール下にも置かれずに、この感情がそのままの形と力を持ち続け、それに支配され続けていれば、私たちの人生が豊かになることは絶対にない。感情とは、とても恐ろしいものであり、それを正しく認識し、そして上手くコントロールする事が出来れば、それは今以上のものを産み出し、この感情をコントロールする事が出来ずに、この感情の奴隷になってしまえば、私たちの人生が今以上のものを産み出す事はなく、むしろ私たちの人生は今以上に悪いものになる。

私たちは知るべきだ。何もかも自分の意思でなど決めていないという事を。私たちは未だに自分の中にある感情にその全ての決定権、選択権を与えているという事を。

何故、自分の人生が上手くいかないのか?それは自分の中にある感情の奴隷になり、何も自分の意思で決めてはいないからだ。感情の言われるがままに私たちが何かを選択し、そして決定する時、その全ては皆失敗に終わる。


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