美月 詞葉(マインドアナリスト)

こんにちは。美月詞葉といいます。個人の無意識(抑圧した感情)の認知、解放、それに伴う自…

美月 詞葉(マインドアナリスト)

こんにちは。美月詞葉といいます。個人の無意識(抑圧した感情)の認知、解放、それに伴う自己成長に関するマインドマネジメント、セルフマネジメントのサービスを提供しています。 https://lit.link/kotohamizuki

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最近の記事

子育てにおける天使と悪魔

ミラレパ(1052年-1135年)は、チベットの仏教業者・聖者・宗教詩人で、一生のうちに仏陀の境地を成就した偉大なるヨーガ行者として、尊敬を集め、万物に愛されている最も有名な一人です。 以下は、そのミラレパが残した言葉。 男の子だけ責めるのは不公平というもの、さらにミラレパはこう語る。 この言葉は、生まれてきたわが子というものに過度な愛情をそそぐ事の愚かさを謳っている。 初めてこの言葉に触れたとき、何故か心をグッとつかまれた。 あまりにもその通りだったからだろう。

    • 自分から動かない人の特徴(過保護、母子癒着の慣れの果て)

      世の中には、完全受動型人間というのが確かに存在する。最近その完全受動型人間に、ほとほと嫌気がさしたので、その特徴をいくつかまとめてみた。 完全受動型人間の特徴ベスト10決断力がない (自分で判断や選択する事が苦手で、他人に決めてもらおうとする。 責任感が低い (自分の行動や結果に対して責任をとろうとせず、言い訳や逃げをする。 積極性がない (自分から何かを始めたり、提案したり、挑戦する事が少ない。 主体性がない (自分の考えや感情を表現したり、主張する事が出来ない。

      • マスという名の闇

        マスとは、集まり、集団、群衆、大衆、多数などを意味します。 このマスという言葉はあまりにも恐ろしい。 なぜなら、みんながいいと言っているものは、いいという押しつけを作るから。 人間ってのは、そもそも皆違う。なのに、この世界は本当におかしくて、薬一つとっても、だれかにとって有効なものは、別のだれかにも有効であるとそういう。 それってよくよく考えて見れば、おかしなことなんだけれど、それを皆気づかない。 皆にいいものなんてあるわけがない。それは薬もそうだし、いろいろな習慣

        • 親に都合のいい闇教育

          闇教育について考えた。 親というのは、自分の中にたまった感情を理不尽に子供にぶつける。 何でもかんでも、悪いことは子供に押しつけ、自分は何もないきれいな人間だとそう言った体裁をとる。 子供の言うことは、いつもおかしなことで、大抵の大人には通用しない。 「なにおかしなことを言っているの?そんな訳ないじゃない」 子供が必死になって現状を訴えたとしても、それは親の都合で全て打ち消される。 これらの行為を親は皆、教育だ!という都合のよい言葉の裏に隠す。 いい子にしていな

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        • 生きる
          90本
        • 社会
          91本
        • セルフマネジメント
          12本
        • 20本
        • じいちゃんが教えてくれたこと
          18本
        • 魂に問いかける物語 オオカミと羊
          21本

        記事

          大衆は弱者を支配するよりも、自分を支配する強いものの方を選ぶ

          ずっと読まなければいけないと思っていたアリス・ミラーの魂の殺人という本についに手をつけた。 この本のタイトルは魂の殺人。でも、その横に書いて在るサブタイトルがあまりにも恐ろしい。 サブタイトルは、ごらんの通り、親は子供に何をしたかというものだ。 このカバーの部分だけを読んでも、どこか何か心をえぐられる気がする。 一番上に引用した文だが、これはあまりにも的を得すぎているので、今回あえて引用させてもらった。 この一文はあのアドルフ・ヒトラーの言葉だ。 絶対に許すことの

          大衆は弱者を支配するよりも、自分を支配する強いものの方を選ぶ

          ~すべきだという押しつけからの脱却

          私自身、ずっとこの~すべきだを貫いてこれまでの人生を生きてきました。 でも、いろいろな分野の勉強をすることで、この~すべきだ!というこの考えが、単なる他人に対する押しつけであるということもあると言うことを知った。 すべきだ!と言うとき~、それは、自分の持っている価値が絶対なものであるとそう思い込んでいる自分がそこにはいる。 でも、それは私にとっては絶対的な価値かもしれないけれど、それは他人からしたら、それが絶対とはいいきれない。 だれにでも、価値としているものや、正義

          ~すべきだという押しつけからの脱却

          抑圧された意味への意志

          最近、フランクルの本を読みあさっている。 その中で、深く共感する部分があったので、ここに書いて置こうと思う。 意味に関する問いとは?意味に関する問いとは、つまり、私の人生にはどんな意味があるのか?と考えること、自分に問うことを意味します。 自分が今ここに存在していることの意味、それを私たち人間は常に探しているとフランクルは本の中で述べています。 彼は、この意味に関する問いが、私たちの無意識に抑圧されてしまっていると言っています。 つまり、私たちはいつからか、自分がこ

          わたしたちは人生に意味を見いだすことを求めている

          今日もV・Eフランクルについてかこうと思う。 以下に示すのは、フランクルの言う人間の根本意思の3つです。 フランクルは、快楽への意思を生理的欲求年、力への意思を社会的欲求、自分の提唱する欲求を実存的欲求とした。 誰もが皆、自分の人生に何らかの意味を求めている。しかし、その意味の充足がなされないとき、このフロイトとアドラーのそれぞれの欲求が生じてくるとそうフランクルは説明している。 まさに、その通りだなと彼の本を読んでいて深くうなずけた。 自分の周りもこのフランクルの言

          わたしたちは人生に意味を見いだすことを求めている

          それでも人生にイエスという

          今日はこの本の一文を紹介したいと思う。 夜と霧を書いたV・Eフランクルの本です。 いろいろな意味で、最近心が打ちひしがれていた。そんな時にこの本を手に取った。 「それでも人生にイエスという」 今の私には痛すぎるタイトルだった。 この本を手に取りながら、今の私は自分の人生にイエスなんて絶対にいえないなと強く思った。 毎日、自分を否定して、責めて、苦しめていたからだ。 何を一体どうしたら、この自分を肯定することが出来るのか? 何をどうしたら、この自分の人生にイエスと

          それでも人生にイエスという

          増え続けたネズミはストレスで死ぬ

          最近、禅とは何か?を追求する中で、この本に出会いました。 この本の中に面白い話が書いてあったのでちょとシェアしてみたいと思います。 このネコとネズミの関係は、まさに今の私たちを象徴しているかのように私は感じました。 科学技術が一気に発展した今、私たちはこのネズミのようになっている気がします。 世界中で人間の数はうなぎ登りで上がっていく。と言うか、これまで上がってきた。 特になんの不足もなく、なんの緊張感も持たずに、ただ自分の欲望だけを追って生きていればいい世界、そん

          増え続けたネズミはストレスで死ぬ

          私が~すると言うとき、その私は自分の周りにあるその全てを皆、自分とは全く別の対象として眺めている事になる。あれも、これもそれも皆、私。そういった視点を何故、人間は持とうとしないのか?どれも自分であると言った視点。何故、全てを自分から切り離す?

          私が~すると言うとき、その私は自分の周りにあるその全てを皆、自分とは全く別の対象として眺めている事になる。あれも、これもそれも皆、私。そういった視点を何故、人間は持とうとしないのか?どれも自分であると言った視点。何故、全てを自分から切り離す?

          私の身体と私たちがそう表現する時、そこには、自我(エゴ)と身体という境界がある。その事に気づいて居ない人があまりにも多い。私の身体を回復させると言うとき、そこには私と身体という分離が存在する。

          私の身体と私たちがそう表現する時、そこには、自我(エゴ)と身体という境界がある。その事に気づいて居ない人があまりにも多い。私の身体を回復させると言うとき、そこには私と身体という分離が存在する。

          求めずともそこにある

          皆さんは、この言葉を知っていますか? これは臨済宗の高僧である白隠禅師の言葉です。 これは、まさに今現代の私たちの事を言っているかのように私には感じます。 私たちは、自分の足下を見ずに、遠くに視点を移して、その遠くに何かがあることをいつも期待して生きている。 しっかりと自分の足下を見れば、そこには必要なものはある。 でも、それに気づく事はなかなか難しい。 私たちの求めるものは、何故か自分から遠く離れたところにあると、そう言った幻想を私たちはもっています。 なので

          ケン・ウィルバーの四象限とは?インテグラル理論の基本をわかりやすく解説

          今日は、ケン・ウィルバーのインテグラル理論における重要な概念である四象限について、わかりやすく解説してみたいと思います。インテグラル理論とは、物事を見るときに、さまざまな視点から全体を見ようとする考え方です。四象限は、その視点を分類するための枠組みで、以下のようになっています。 四象限は、それぞれ相補的で必然的な関係にあります。例えば、個人の内面(左上)は、個人の外面(右上)に影響を与えますし、逆に外面から内面にも影響があります。また、集団の内面(左下)は、集団の外面(右下

          ケン・ウィルバーの四象限とは?インテグラル理論の基本をわかりやすく解説

          破綻と成長(破綻を認められない井の中の蛙)

          日本はもうすでに破綻している。もっと言えば、世界もまた破綻している。 けれど、私たち人間というのは面白いもので、その破綻を絶対に認めようとしません。 完全に破綻している世界がここにはある。でも、その破綻を認める事が出来ないから、私たちは、その破綻から目を背ける様に、幻想にしがみつく。科学技術というものにしがみつく。 この世界は、もっと早く、もっと便利に、もっとスマートにを今全面に押し出している。 けれど、ここで一歩立ち止まって考えてみてほしい。 どうしてもっと早く、

          破綻と成長(破綻を認められない井の中の蛙)

          力が抜けない私たちに送る宮崎駿の「君たちはどう生きるか」

          先日、宮崎駿の「君たちはどう生きるか」を見てきた。 皆、いろいろな意見があるので、わたしもこの映画の感想を書こうと思う。 わたしがこの映画を見て感じた事は、宮崎駿はもうみんなのために頑張るのをやめたんだなっということでした。 これまで、皆の腹を満たすための映画、つまりはただ消費されるための映画を作ってきた。宮崎駿自身は、その自分の作る映画の意図がしっかりと見る人の心に届いているとそう信じて製作を続けてきた。 でも、その皆の心の奥深くにある光に届くと信じて書いてきたもの

          力が抜けない私たちに送る宮崎駿の「君たちはどう生きるか」