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精神の考古学、他

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中沢新一著書、精霊、ゾクチェン、法身、法界、
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#心

如来蔵・曼荼羅・色即是空空即是色 -中沢新一著『精神の考古学』をじっくり読む(6)

如来蔵・曼荼羅・色即是空空即是色 -中沢新一著『精神の考古学』をじっくり読む(6)

中沢新一氏の『精神の考古学』を引き続き読む。

精神の考古学。
私たちの「心」は、いったいどうしてこのようであるのか?

心の動きの全貌を観察するために、表層の分別心だけに依るのではなく、「セム(分別心)を包摂する(深層の)無分別のセムニー」でもって、目の前に浮かぶあれこれの事柄(諸法)を見て、その「意味」をコトバでもって説く。

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表層の分別心の道具としての言葉は「あちらか、こちらか」「

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精神の考古学 -四大元素の声、セム・セムニーより-

精神の考古学 -四大元素の声、セム・セムニーより-

現在ではほとんどやられていないという、ゾクチェンの古くにあった、四大元素の声(「土、水、火、風」の自然元素の潜在力を熟知する)を聞くというヨーガを実践している筆者。

水が一番わかりやすく一体となる感覚があるのは、水には音声があり、水は水の外界を巻き込み、その場の独自のリズムと音を奏でるからだと思う。自分の体内にある水と同調する感覚。

↑これは水と一体となったとき知覚したリズムが自分のリズムと似

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