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札幌移住の極意

札幌に住んでみたいと思ったことはありますか!?札幌で楽しい生活を送りたい…と思っている人に向けて、本州出身・札幌在住のわたしが、主観的に札幌移住のための条件を5つお伝えしようと思います!

〜はじめに〜

まず、わたしは結婚を機に札幌に移住して1年半以上経ったのにも関わらず、札幌を好きになれていないし早く引っ越したいと思っていることを最初にお断りしておきます。札幌を愛するみなさん、本当にすみません。札幌は素敵な土地ですし、周りからもそういう意見をたくさん聞きます。それなのにどうして好きになれないのか…毎日考え続けた結果、「一定の条件を満たさなければ札幌生活は楽しくない」という結論に辿り着きました。反対に、これらの条件を満たしさえすれば、あなたは札幌での生活を満喫できるはずです。それでは早速ご紹介しましょう!

I. 車を持っている

 誰がなんと言おうと車は必要です。「札幌の都心に住むなら車は要らないよ」「地下鉄も市電も便利だよね」などという言葉に惑わされないでください。確かに、札幌市の大きな地下鉄駅であるさっぽろ駅・大通駅・すすきの駅の周辺は地下街が発達しており、地下鉄も便利なので都心を移動するのに車が要らないのは本当です。しかし、東京のあの感じとはちょっと違います。都心には飲食店や様々なお店が揃っているのですが、休日を過ごすのには物足りないのです。だから、大型の商業施設や近郊の観光地に行くために車が必要になります。平日はさっぽろ駅や大通駅付近に出勤し、仕事終わりはすすきのに飲みに行き、土日は車でちょっと遠出して札幌から車で数時間の場所(定山渓や小樽や富良野、またはもっと遠くの場所)に遊びに行くというライフスタイルの人が多いんじゃないかなと思います。また、冬は路面がツルツルになって車がスリップする危険性があるので軽自動車じゃない方がベターです。ちなみにわたしは車を持っていません。

II. アウトドアが好き

 こちらに引っ越してきて、人の趣味を聞く機会がたくさんありましたが、5人に2人は「アウトドアが趣味です」と言います(偏見だったらごめんなさい)。ここでのアウトドアとは、主に夏のキャンプと冬のスノーボードです。休日は車で出かけるという話に関連しますが、札幌市内や札幌市付近にはたくさんのキャンプ場があり、シーズンになると人気のキャンプ場は朝早くに行っても満車で入れないほどたくさんの人で賑わいます。また、冬にはスキー場が、初心者、上級者、大学生、社会人、家族連れなどでいっぱいになります。札幌の魅力は、なんといっても都心から車・バスで1時間ほどでスキー場にアクセスできること。朝からスキー場に行き、その後は温泉に入り、美味しいごはんを食べて帰る…という最高の一日を過ごすことができるのです。そして、上質なパウダースノーも積もります。まさに札幌の醍醐味!…と書いているわたしですが、田舎で自然に囲まれて育った運動音痴なので、キャンプの魅力が微塵も分からずスポーツをする気も一切なく、この恩恵を享受にできずにいます。

III. それなりの頻度で外食できる資金

 札幌の人に趣味を聞くと5人に2人はアウトドアと言う、と書きましたが、5人に1人は「食べることが好きです」と言います(偏見だったらごめんなさい)。個人的な意見としては「安くて美味しい」ことが札幌の強みかなあと思います。お値段以上、とまではいかないかもしれないですが、お値段未満のものが出てきたことはわたしのこれまでの経験ではないです。美食家の友だち曰く、3,000〜4,000円くらいの価格帯であれば、東京よりも札幌の方が美味しく、やはり海産物が強いそうです。もう一つ札幌の飲食店の良いところは、土日にめちゃくちゃ混んでどこにも入れないことがないという点ですね。
 札幌のグルメといえば、臭みがなく柔らかいジンギスカンは一度食べてほしいですし、魚介類ならトリトンという回転寿司で気軽に北海道の海鮮の美味しさを実感してほしいです。わたしは給料が低い故に食費を節約しているので、悲しきかな札幌の美味しい食事をたまにしか食べられずにいます。今月の食費は二人で約4万円になりそうです。天晴れ。

IV. 北海道の自然が好き

 札幌の観光サイトなんかで、よく「四季がはっきりしている」などという文言を見かけますが、騙されないでください。体感は春夏秋冬ではなく冬冬冬冬(ふゆふゆふゆふゆ)の一季です。まあこれは誇張したとしても、一年の半分は冬なので、四季のバランスは悪いですね。

参考:札幌市の1年間の平均気温
(Sapporo, Hokkaido Weather averages, Google)

 恐らくですが、この四季をはっきりたらしめている要因は、「雪が降る」ことなんじゃないかと思います。わたしも青森出身なので共感できるのですが、雪国の人から見た太平洋側や南の地域の冬というのは「寒い秋」というイメージなのです(実際に東京に住んでみると、からっ風の寒さやイチョウ並木などでしっかりと冬を体感させられるのですが…)。この雪が降る→四季がはっきり理論でいくと、札幌の街には桜が少ないので、視覚的に春は実感しづらいというのが個人の感想です。わたしにとっては耐え難い冬の寒さがありますが、反対に夏の暑さが苦手な人にはおすすめの土地かもしれません。

V. ツルツルの路面を歩ける

 一年の半分が冬という話をしましたが、冬は道がツルッッツルになるので、歩ける人でないと生き残るのは難しいでしょう。まるで神が「この歩道を歩ける者だけが札幌に住みなさい。」と言っているようですね。「札幌は住み良い」なんて言葉もよく聞きますが、道路がこんなになる時点で住み良くはないです。余談ですが、札幌の人が言う「札幌は住み良い」「〇〇駅周辺は栄えている」は、日本の他の都市と比較しているのではなく、道内の市町村と比べての発言であることが多いです。

12月中旬の札幌市内の歩道(撮影:わたし)

 歩道が雪や氷に覆われると滑り止めの砂が撒かれますし、歩き方のコツを覚えたらそう簡単には転びませんが、人通りが多く雪が踏み固められた場所や、アイスバーンの上にうっすらとパウダースノーが積もっている部分を通るときは油断大敵です。わたしはそんなに歩くのが上手ではないので、転ばないように歩く度に小さなストレスを毎日抱えております。ただ、上述したように都心付近は地下街が発達しているので、地下を歩くようにするとかなり楽だし暖かいです。

〜最後に〜

 以上、札幌生活を楽しむための5つの条件、いかがでしたでしょうか?札幌の良いところも悪いところもかなり主観的に書いてしまいましたが、最後にお伝えしたいのは、札幌はめっちゃ寒いけど人はあったかいよ!ということです。排他的な気質や古さに固執するような雰囲気がなく、新しい人やものに批判的にならずに受け入れてくれるという印象があります。紹介した5つの条件を満たしている人はぜひ札幌に移住していただき、そうではない人もぜひ札幌に遊びに来てくださいね!

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