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詩まとめ

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気まぐれに書いた詩をまとめています。 よかったら覗いてみてください!
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2023年12月の記事一覧

詩 『ありがとう』

詩 『ありがとう』

青春の鐘が

ならなくなる前に

今を大切に生きていく

仲間たちとのお別れを前に

学食を食べておく

写真を撮っておく

お菓子パーティーをしておく

あなたの笑顔と

あなたの言葉を心に焼き付けて

青春の鐘を鳴らし続ける

忘れたくない

この日々を

自分を嫌いになった日も

生きるのをやめようとした日も

そんなもの誰にも触れさせない

だから

覚えておきたい

忘れたくない

苦し

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詩 『私の居場所』

詩 『私の居場所』

大根とこんにゃく持ってくるお隣さん

私は桃とラフランス

コンビニ帰りのおじさんが

いつも笑って持たせてくれるのは

あなたが好きなはずの

メロンパン

おはようといってきますに囲まれて

毎日地域と生きている

あの坊やも

あの猫も

あの旦那さんも。

毎日地域と生きている

詩 『生きてやる』

詩 『生きてやる』

理不尽上等

生きてやる

誰にも認められなくて

誰からも許されないとしても

私はただただ生きてやる

全ての責任が私にあるとしても

全ての私が棘を刺す

あなたを前に欺き続ける

誰にも見つからないように

そっとあなたを欺き続ける

痩せこけた体を

当たり前だと思い込み

あなたを欺き続ける

忘れたくない。

忘れられない怒りを

誰にもぶつけないから

ただ真っ直ぐに生きてやる

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詩 『才能』

詩 『才能』

誰もが羨んだ

妬んだ。嫉んだ。

そうやって負の連鎖が続く

誰もが望んだ。

誰もが欲しがった

本当の私を見て欲しいだけなのに

私のことは見えていない

そうやって恨まれて妬まれて

勘違いされて生きてきた

誰もが羨むものを

どこかへ置いて行きたい。

そんな贅沢な言葉を紡いでは

口に蓋をする

私の口は災いの口

いつだって

私の口は災いの口だった

見えてきたのはあたたかい仲間

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詩 『収める』

詩 『収める』

最寄りの一駅前で降りた

寒い冬の日に

一眼を片手に

学校帰りに散歩をした。

散歩がしたかったわけじゃない

何かをこの手に収めたかった。

夕焼けの淡いピンクと

特急の忙しない音

パトカーと乗用車

制服姿の見知らぬ人たち

小春日和にマフラーを巻いて

遠くには穏やかな山並みが見える

それだけでいい

それだけが私の生きる意味

お月様に微笑んで

1日を終えようとしている。

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詩 『正解』

詩 『正解』

お互いが離れてから

無理に距離を置いた

そんなんじゃない

本当の距離を見失った

それが私たちの選択で

それが私たちの正解で

そうやって正解にして行こうとした

一年経ったって何も忘れていない

細かな雰囲気も香りも

あの体の滑らかさも

それすらも忘れさせてくれない

それでいいけれど

思い出を幸せのままにしてくれて

ありがとう。

苦しみを上書きしないでいてくれて

ありがとう

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詩 『いつもを好きになる』

詩 『いつもを好きになる』

足場のないこの部屋で
パソコンを開いたら
暗闇に浮かぶのは
虚ろな目
心地よい
大好きな曲に打たれて
何もせずにベッドへと落ちていく

目の前のやるべきことを投げ捨て
笑いながら
どこか笑えない心とは反対に
満面の笑みで
こっそりと誰かの助けを求めている

法律に触れて
楽しそうにしている仲間
片手で収まらない程のテスト
笑えない
笑えないけれど
フラッシュバックするだけ隠していた
認めたくなかっ

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